6月
  6月30日(月)
 
  決勝トーナメント1回戦の結果と感想

    *オランダ2−1メキシコ
       30℃超えの猛暑の中、その気候風土に慣れ運動量に勝るメキシコが、中盤を支配し優勢に試合を進める前半戦。
       オランダは、体力温存策もあり、スペイン戦同様533の布陣でカウンターを狙うが、メキシコのコンパクトな守備と激しい前線からの
      チェックで、ロッベンやファンペルシがそのスピードを活かせるようなスペースを作らせてもらえない。後半に入っても、メキシコ有利の
      展開は変わらず、ついにその流れのまま先制点はメキシコに。中盤の要デヨングを早々に失っていたこともあり、このままメキシコに
      勝利の女神は微笑むか?と思われたが、当初はメキシコに有利と思われた猛暑が、逆に自らを追い込むきっかけになろうとは。。
      この大会から初めて導入された前後半30分過ぎの「給水タイム」(気温30℃過ぎの試合に適用される)が、オランダを救ったのだ。
      オランダは、この3分間で、体力回復と同時に、起死回生の作戦変更を選手全体にスムーズに行き渡らせることに成功。
      533のカウンター布陣から、オランダ伝統の戦い慣れた中盤支配攻撃型の343へ、さらに前線を分厚くさせた超攻撃的な334へと、
     陣形をスムーズに移行させ、試合終盤で守りに入っていたメキシコに対し、傘にかかった攻めを展開。一気に逆転し勝利をつかんだ。
     メキシコは、最後の最後でオランダの圧力の前に屈し、目の前まで来ていたベスト8を逃してしまった。しかし、この試合に関しては、
     メキシコの至らなさを嘆いたり、戦い方を貶すのは当らない。十分にメキシコらしさを出した戦いであり、ほとんど最後まで立派だった。
     それよりも、オランダの変幻自在な戦いぶり、その懐の深さに敬意を払うべき。オランダはこの戦いを経て、真の「優勝候補」になった思う。


    *コスタリカ1−1(PK5−3)ギリシャ
      両者とも堅守速攻カウンターを狙うチームどうしで、拮抗した試合内容。前半は、体格に勝るギリシャが、セットプレーで有利な分、
      やや優勢に試合を進めるが、コスタリカのGKナバスの好守の前に、なかなか決めきれない展開。後半、コスタリカは、サイドからの
      クロスに、エースFWブライアン・ロペスが飛び込むという得意の形で、先制に成功。しかし、DFドゥアルテの退場処分もあり、その後は
     ほとんど押し込まれる展開に。そして最後の最後ロスタイム、ギリシャの執念の前に同点にされる。そして延長戦へ。
     そこでも両者一歩も譲らぬ攻防で、戦いはPK戦へ。が、ここは駆け引きに一日の長がある中南米。。コスタリカが有利だったね。

    しかし、最後の最後まで諦めない両者の戦いぶりには、目頭が熱くなったよ。これぞW杯!といった素晴らしい試合を見せてもらった。

   (ベスト8の組合せと予想)
     ◎オランダーコスタリカ
       ここまでは健闘して勝ち上がってきたコスタリカだが、今大会のオランダ相手には厳しいだろう。今大会のオランダは、
        今までのように「負けても美しいサッカー」を目指しているチームではなく、確実に勝つサッカーに徹底している。名匠ファンハールの
        元しっかり統率されてそうで、個性が強い選手が集まる故の唯一の弱点であった「まとまりのなさ」も見られない。
       かつての強そうなだけのチームから、本当に強いチームになったような気がする。もちろん、コスタリカにもチャンスはあるだろうが、、
       同じカウンター型のチームであることの相性の悪さや、はっきりとした戦力差からいって、コスタリカの勝利を予見するのは難しい。


  6月29日(日)
 
  決勝トーナメント1回戦の結果と感想

    * ブラジル1−1(PK3−2)チリ
       開催国で優勝候補筆頭のブラジルが、延長PK戦までもつれこんでの薄氷の勝利!決勝トーナメントの1回戦、その初戦から、
        まぁとんでもない、痺れるような熱戦を拝ませてもらったよ♪ブラジルは、先制点を奪ったまではよかったが、間もなくスローイン
        からの軽率なプレーから同点に追いつかれ、その後はチリの猛攻の前に押し込まれるシーンが多くなる。しかし、ダビド・ルイス&
        チアゴ・シルバの今大会最高とも言えるCBコンビは守備の穴を作らず、ベテランGKジュリオ・セザールの予想外の奮闘もあって、
        しっかりチリの攻撃を跳ね返すブラジル。しかし、ネイマールに依存した攻撃は、いまひとつ迫力不足で、突き放すことは出来ない。
        両者の攻防はこう着状態のまま延長戦を経て、PK戦へ。結果、ブラジルは運よくというか、かろうじてベスト8の舞台へ。
        勝ち取ったというよりも転がり込んできたような勝利で、。正直、このブラジルが優勝までたどり着けるのは、難しいかな?と感じた。
        チリは、あと一歩までブラジルを追い込んだだけに無念だろう。負傷明けで大会に臨み万全でなかった司令塔ビダルさえ本調子で、
        今日のように途中交代せずに済んだなら、ビダルーサンチェスのホットラインが最後まで繋がっていたなら、勝者はチリだっただろう。
        

   * コロンビア2−0ウルグアイ
       コロンビアの完勝。グループリーグが、比較的ぬるい相手だっただけに、本当の実力が計りかねていたコロンビアだが、
        想像以上に完成度の高い「強い」チームだということが分かった。スアレス抜きのウルグアイだったとはいえ、まったく付け入る隙を
        与えない戦いぶりは、まだまだ底が見えない、空恐ろしいまでの強さを感じたよ。これで、エースのファルカオが健在だったら、、
        どこまで強いのか想像を絶するね。それと、ハメス・ロドリゲス。とんでもないスーパーヒーローが登場したね。ネイマールよりも、
        ミュラーよりも、メッシよりも、光り輝く存在感。プレーぶりも落ち着き払っていて、これで22歳だというんだから恐れ入るよ。このまま
        優勝ということになったら、かつてマラドーナの大会と言われたメキシコ大会以来の、スーパースター伝説の大会になるかも。
       ウルグアイは、健闘したものの、スアレスを失ったダメージは、攻撃にもメンタル面でも大きすぎたね。守備で頑張って、コロンビアが
       最後は余裕で流してたのもあるけど、失点を2点で抑えたのが精一杯だった。


 (ベスト8の組合せと予想)
     ◎ コロンビアーブラジル
      ホームアドバンテージ以外に、ブラジルがコロンビアに勝てる要素はない。攻撃面では、コロンビアのロドリゲスのような司令塔が
       存在せず、ネイマール中心の個人技に頼りすぎ。その点、コロンビアはどこからでも点を取れる戦略の幅の広さがある。守備面でも
       CB・ボランチの中心線は強く互角またはやや上回るかも?だが、SBのマルセロの軽い守備が気になる。この左サイドから崩されたら、
       一方的な試合になる可能性も。コロンビアは、目立った欠点が見当たらない。このブラジルを破ることが出来たら、一気に頂点かも。

  6月28日(土)
 
  グループリーグ(G・H)最終戦の結果と感想。

    (G) ドイツ位)1−0アメリカ(位)
        両者ドローでも決勝トーナメントへ進めるとあって、無理はしないゆったりとした展開。しかし、個々の技術で勝るドイツが
         徐々に圧倒、終始余裕を持って主導権を握り続けた試合。スコアは1−0だが、実際はかなりの力の差を感じた。大差にならな
         かったのは、得失点差で2位を争ったアメリカにとってラッキー。ドイツは、ミュラーが好調を維持。交代で入った選手の力も高く、
         攻守共に高い戦力の層の厚さは大会随一。ドイツにとっての敵は、南米のホームアドバンテージだけだろう。アメリカは、最後まで
         諦めないファイティングスピリッツは健在。運動量もスピードもある組織的な攻守は、トーナメントの上位に食い込む力を持つ。
         だが、高い技術力を持つ個人の対決では劣るだけに、南米相手には苦戦しそう。

       ポルトガル(3位)2−1ガーナ(4位)
       アフリカ諸国ではもはやお家芸となった感のある「内紛騒動」が、ガーナでも勃発。主力であるボアティングとムンタリが途中帰国。
        前回に続き上位進出が期待されたガーナだが、残念な結果になった。一戦目のドイツ戦で大敗したポルトガルは、もはや脱落確定
        と思われていたが、ガーナの失速で思わぬ浮上の機会を得た。しかし、いったん下がったモチベーションが急上昇することはなく、
        エースのロナウドにしてもそれは同じで、得点を決めても喜びを爆発させることもなく、どこか冷めた表情が象徴的だった。結果的
        には、両国ともベスト16に残る実力がありながら、自ら放棄したような形になり、チーム全体で勝利を目指す意欲に溢れたアメリカに
        その座を譲ったのは、ある意味当然だったと言える。

    (H) ベルギー1位)1−0韓国(4位)
        既に決勝トーナメント進出を決めていたベルギーは、レギュラーを数人入れ替え、余裕の戦い。後のない韓国は、必死に挑む
        が、実力の差はいかんともしがたく、点差以上に内容では圧倒されていて、勝機はほとんどなかった。しかし、ベルギーにしても、
        無駄なレッドカードをもらって、10人での戦いを強いられ、トーナメントに向け余力を残す計算が破綻。チームとして経験値の低い
        未熟なところを曝け出した。この調子ではトーナメントで上位を狙うのは難しい。韓国は、キム・シンウクの高さ、ソン・フンミンの突破力
        キ・ソンヨンのミドルシュートなど、個々の選手の能力の高さを少々披露することは出来たが、それが連動してチーム力になることは
        なかった。伝統的な精神力の強さも影を潜め、あっさりと敗北する姿は、ある意味日本よりも深刻な状況ではないか?と思う。

        アルジェリア(2位)1−1ロシア(3位)
      ドローでもOKなアルジェリアと勝たねばならないロシア。当然ながら、ロシアはそれまでの引きこもり戦法を捨て、前半から積極的
       に攻撃をしかけ、先制に成功。そのまま堅い守備で逃げ切りを図る。が、アルジェリアの攻撃力はそれを許さず、追いつかれてしまう。
       結局、追加点を取れないロシアの攻撃力のなさ、カペッロの古臭い?守備的な戦いが敗退の原因だろう。順当な結果だと思う。
       アルジェリアは、ややレベルの低いグループだったとはいえ、見事に同国初のベスト16進出を決めた。その熱い戦いぶりは、どの国
       よりも勝り、それにふさわしかったと思う。また、前大会と比べパワーアップしていた攻撃力も、リーグ突破の原動力になった。


  *決勝トーナメント(太字チームが有利予想)
      Fドイツーアルジェリア
        ドイツの圧倒的有利は疑えないところ。アルジェリアは、引きこもったところで、ドイツのサイド攻撃&高さには通用しないだろう。
          といって前からプレスをかけるやり方も、テクニック・スピードで上回る相手にはかわされる。とにかく、最後まで戦う精神力だけは
         見せたいところだが、ベスト16で満足している状態だと、、容赦ないドイツの猛攻の前に、大差の虐殺劇もありえる。

      Gアメリカーベルギー
        戦力的には、拮抗している。個々のポテンシャルでは、ベルギーが上回るが、精神力を含めた「戦闘力」では、アメリカが上。
         最後まで手に汗握る攻防が繰り広げられるであろう好試合の予感。最後は、勝ちたい気持ちがより強いチームが、生き残るとみる。


  6月26日(木)
 
  グループリーグ(E・F)最終戦の結果と感想。

    (E) フランス(1位)0−0エクアドル(3位)
         ほぼ1位突破を決めているフランスは控え選手を起用したりと、余裕の戦い。一方エクアドルは勝たねばならない戦いながら、
         サイド攻撃中心の堅守速攻、基本カウンターサッカーのスタイルなので、結果的に両者睨みあいのようなこう着状態が続く。
         後半、サイド攻撃の中心選手アントニオ・バレンシアをレッドカードで失ったエクアドルは、ますます苦しい戦いに。ベンゼマ
         を中心にしたフランスの攻撃を、この日MOMになったGKドミンゲスの好守で守るのが精一杯だった。フランスは余裕を残した
         戦いで、98年以来のW杯制覇に前進。エクアドルは今大会好調な地元南米勢から初めての脱落国になってしまった。

        スイス2位)3−0ホンジュラス(4位)
        専守防衛的なイメージの強かったスイスだが、この大会では見事に攻撃的なスタイルも付加し、立派な強豪国になった感じ。
         この日もシャキリのハットトリックでW杯初勝利を目指すホンジュラスを粉砕。逆転での2位突破を成し遂げた。ホンジュラスは、
         大会を通じて健闘。戦力的に飛び抜けたものはないが、精一杯戦っている姿は清々しかった。また南米的なずるさがないクリーン
         なイメージの戦いぶりは日本とも通じるところがあって共感を呼ぶ。しかしそれは同時に「弱さ」でもあり、、いわばオリンピックの
         ような舞台では通用しても、W杯という強国が本気でありとあらゆる手を尽くしてくるような「戦場」では、3戦全敗という結果しか残ら
         なかった現実に繋がる。しかし、同じようなタイプのコスタリカが、素晴らしいチームになっているように、これからが楽しみな、
         また当然リスペクトされるべき魅力的なサッカーの国である。日本もあまり上ばかり見ないで、こういう国にも学ぶ謙虚さが必要。


    (F) ボスニア・ヘルツェゴビナ(3位)3−1イラン(4位)
        運動量の復活したボスニアが、本来の実力を発揮、W杯初勝利をもぎ取った。イランは、いつも通りの引いて守ってカウンター
         を狙うが、早い時間帯に失点してしまったことで、攻撃的に出ざるを得ず、失点を重ねてしまった。しかし実力差は、残念ながら
         点差ほどにはあったといっていい。唯一の強みであるフィジカルも、長身選手の多いボスニア相手には通用せず、完敗だった。
         ここまでアジアの国に勝利なし。0勝8敗3分(勝点3)。残る韓国もベルギー相手では大敗を免れるのが精一杯、良くて引き分け
         だろうことを思うと、アジアの地盤沈下は悲惨だ。世界の成長速度に追いつけないどころか、ますます引き離されている感あり。

        アルゼンチン1位)3−2ナイジェリア(2位
        メッシの2得点で逃げ切ったアルゼンチン。ムサの2度の同点ゴールも虚しく敗れたナイジェリアという図式。アルゼンチンは、
         メッシが活躍を続ければ、マラドーナの伝説を受け継ぎ3度目のトロフィーを掲げることも可能だが、何らかの理由でメッシを
         失ったり封じられた時には、一気に崩れる危うさも感じる。ナイジェリアは、アフリカ勢で今大会初のベスト16入り。このグループの
         顔ぶれから見ると、順当な結果だろう。ブラックアフリカらしくない完成度の高さが、今後の戦いで吉と出るか凶と出るか。。注目。


  *決勝トーナメント(太字チームが有利予想) 
     Dフランスーナイジェリア
        黒人選手の多いフランスは、アフリカチームに対してフィジカルで引けをとることは考えにくく、優勢な戦いが出来ると思うが、
         ナイジェリアも高度にまとまったチーム。フランスの勢いが本物かどうか試される一戦。ここを抜ければ、一気に頂点の可能性も。
          

     Eアルゼンチンースイス
       メッシを中心としたアルゼンチンの攻撃力が、堅守のスイスにも通用するかどうか。何度も跳ね返されるようだと、攻撃力の増した
        スイスの反撃にあうのは必至。ベスト16で屈指の好ゲームが期待される一戦だ。


  6月25日(水)
 
  グループリーグ(C・D)最終戦の結果と感想。

    (C) ギリシャ2位)2ー1コートジボアール(3位)
        最後の最後ロスタイムのPKで決勝トーナメントの椅子をゲットした、ギリシャの不屈の粘りに感服。後一歩のところで、それを
         逃したコートジボアールにとっては、ショックの残る敗戦。また、このギリシャの勝利によって、もう一方の試合でコロンビアに勝つ
         ことが出来てさえいれば、ギリシャに代わってベスト16に進んでいた日本にとっても、その敗戦の悔しさが倍増した結果。
         ギリシャは、攻守に粘り強い本来の持ち味を発揮していたが、コートジボアールには、それまでの奔放さが消え、硬さが見られた。
         決して強くはないが、普段どおりの戦いに徹したギリシャの「無骨さ」が、ポテンシャルでは圧倒的だったコートジボアールを下した
         というのは、いかにも国民性を反映した国別対抗戦であるW杯らしい、感慨深い試合だった。

         
 コロンビア1位)4−1日本(4位)
        決勝トーナメントに備えレギュラーを8人も変えたコロンビアに、前半こそ1−1と食い下がった日本だが、司令塔のマルティネス
         が登場した後半からは、地力の差が顕著に。それでも、引き分けでOKなコロンビアに対し勝利が必要な日本は、前がかりに戦わ
         ざるを得ず、勝ち越されてからはどんどん点差が開いていくばかり。点差ほどの差はないにせよ、間違いなく完敗だった。
         日本は、1・2戦と比べれば「らしい」戦いが出来ていたが、それだけに選手たちにとっては実力差を思い知らされた試合。

          この残酷な結果を踏まえ、これからどう日本サッカーを立て直していくか、サッカー協会はもちろんのこと、サポーターやメディア
         も含めたサッカーを愛するものすべての姿勢が問われる。代表人気だけに頼っていれば、そのうちW杯出場さえ危うい時代は
         すぐにでもやってくるよ。。 今回の結果は、そういう危機感がどれだけ本気で持てるのか、試される機会になるだろう。
         奢れる平家は久しからず。W杯初出場、初得点、初勝点、初勝利、初のベスト16。。その時の感動を初心に帰って思い出そう。
         イタリアやイングランドやスペイン、そうそうたる優勝国でさえ、あっという間に凋落していくのがW杯の怖さであり、逆に言えば、
         その危うさの中にこそ真実があるというのがサッカーの底知れぬ魅力であり魔力だ。私にしたって、一度や二度恥かしい負けを
         経験したからって、そこから逃げたいなんて思わないよ。厳しい目を持ちつつも、これからもずっと応援していくつもりだ。(^^)


    (D) コスタリカ(1位)0−0イングランド(4位)
        既に決勝トーナメント進出を決めているコスタリカは、1・2戦とは違って守備に重きを置き、時おり鋭いカウンターは繰り出すが、
         さほど人数はかけず慎重な試合運び。イングランドも、サッカーの母国としてのプライドは示したいが、将来のことも考えた若手
         中心の布陣でスタートし、そんなにがむしゃらな姿勢ではなかった。しかし、後半になると、ジェラードやルーニーを投入。積極的に
         勝ちを目指すが、名手GKナバスを中心に守りを固めたコスタリカを最後まで崩すことは出来ず、スコアレスドローに終わる。
         コスタリカは、ウルグアイ・イタリアを破って決勝トーナメントに進出したことが、決してフロックではなかったことを証明。最下位
         候補の立場から見事に「死のグループ」をトップ通過するという快挙を成し遂げ、W杯史上で名を残すチームとなった。イングランド
        は、今大会通じて結果を残せなかったが、内容的には決して悪いチームではなかった。実力どおりの戦いはしていたと思う。ただ、
        相手の方が勝負強く、勝利に対する執着心で上回っていただけである。しかしそこがまた、この国の根本的な問題であったりもする。

       ウルグアイ2位)1−0イタリア(3位)
       コスタリカの予想外の躍進で、本来なら仲良く決勝トーナメントに進んでいたであろう2カ国のサドンデスマッチ。実力も勝負強さ
        も互角。特に守備力には定評のある国どおしだけに、終始固くにらみ合いが続く展開。ただ、イタリアは、引き分けでもOKなだけに、
        より守備的な戦い。ウルグアイは、スアレスをもってしてもなかなかその守備を崩せず、イタリアがこのまま逃げ切るかと思われたが、
        後半も半ばラフプレーにより痛恨の退場者を出してしまう。これでバランスを崩したのか、ウルグアイに攻め込まれるシーンが増え、
        ついにCKから失点。こうなると、ポイントゲッターのバロテッリをベンチに下げていたイタリアに、ウルグアイの堅い守備をこじ開ける
        だけの攻撃力は残っていなかった。がしかし、、スアレスの「噛み付き」行為が見逃されるいう「事件」が、勝負に影響を与えたことは
        間違いなく、あれが即レッドカードを受けていたら、ウルグアイの勝利もなかっただろうと思う。実に後味の悪い試合になった。


  *決勝トーナメント(太字チームが有利予想) 
      @ ブラジルーチリ   
        欧州勢にはアドバンテージのあったチリの攻撃力も、対戦成績で相性の悪いブラジルには通用しないか。ブラジル優位。
      A オランダーメキシコ
         相性的には、オランダが有利。直線的で圧倒的スピードの攻撃力が、メキシコの細かいパスワークサッカーを粉砕しそう。
           しかし、蒸し暑い南米の気候が味方すれば、メキシコにもベスト8進出の希望が生まれる。

      B コロンビアーウルグアイ   
        実力伯仲、注目の南米対決だが、スアレスのペナルティ問題次第では、コロンビアの圧勝に終わる可能性も。
      C コスタリカーギリシャ
        大会の風雲児コスタリカが、さらにその勢いを加速するか。ギリシャは不屈の精神力、粘りの守備で対抗するも、苦しいだろう。

  6月24日(火)
 
  グループリーグ(A・B)最終戦の結果と感想。

    (A)  ブラジル1位)4−1カメルーン(4位)
        カメルーンが最後まで諦めず頑張ってくれたおかげで、消化試合の割には面白い試合になった。
         だが、実力差戦力差は如何ともしがたく、ネイマールに2得点を許すなど、引き立て役になってしまったのは仕方がないところ。
         ブラジルは、地元の期待に違わぬ実力を見せて、グループリーグを首位で通過。しかし、ノックダウン方式のトーナメント戦では
         取りこぼしは許されず、凄まじいプレッシャーに晒されながら戦うことになる。本当の意味での「セレソン」の戦いは、これからだ。

        メキシコ2位)3−1クロアチア(3位)
        細かいパスワークと運動量でポゼッションサッカーを展開する試合巧者のメキシコと、カウンターで虎視眈々とその隙を狙う
        クロアチア。実力の拮抗したチーム同士の緊迫感溢れる好ゲーム。しかし、ドローでも勝ち抜けるメキシコと勝たねばならない
        クロアチアでは心理的にメキシコに分があったのは明らか。全体的な運動量でも、暑さに強いメキシコに分があった。互いに無得
        点で迎えた後半戦だったが、焦って攻め込むクロアチアの隙をメキシコは巧みに突き、先制に成功。こうなってしまえば、前のめり
        に攻めざるを得ないクロアチアに勝ち目はなくなった。余裕でもって次々と加点していくメキシコに、1点返すのが精一杯だったね。
        メキシコは、これで6大会連続のベスト16入り。本当に安定して強い国だ。日本もまずはこういう国を目指すべき。最高のお手本。

   (B) オランダ1位)2−0チリ(2位
       オランダの総合力が、チリの勢いを上回り、1位抜けを達成。オランダは、やはり守備力でもレベルの高さを見せ、安定していた。
        攻撃力は、ファンペルシを警告累積の出場停止で失いながらも、ロッベンひとりの破壊力でチリを上回った。前回準優勝国としての
        元々持っていた能力値・経験値の高さのみならず、スペインを大差で粉砕した「勢い」もあり、他国にとって脅威の存在になっている。
        南米のブラジル・アルゼンチン、欧州のドイツと並んで、もはや立派な「優勝候補」。チリは、ベスト16の一回戦でブラジルと激突
        することに。南米同士で苦手な相手だが、その攻撃力は一流。アップセットを狙えるだけの実力は十分ある。

       スペイン(3位)3−0オーストラリア(4位)
       消化試合ではあったが、3連敗で終われない元世界王者の意地と、次世代の若手中心で望んできた豪州のチャレンジャー精神が
        ぶつかり合う戦いは、けっして退屈ではなかった。3−0と豪州を一蹴したスペインだが、シャビを中心とした特殊なバルセロナサッカー
        ではなく、ごく普通な戦い方だった。しかし、選手の個々の質はやはり高くまた戦力の層も厚い。普通にまだまだサッカー強国だ。
        オーストラリアは、今まで頼みの綱だったベテランのケーヒルを欠いていたけど、逆にそのことが、再出発を飾るのに良い試合だった。
        恵まれた体格と運動能力はアジアでは群を抜いているし、母国イングランドのプレミアリーグで修行を積む若手選手も大勢いる。
        来年開催するアジアカップでは主催国として初優勝を狙うべく、さらにレベルアップしてくるだろう。日本にとって貴重で楽しみな
        アジア圏の強国ライバルとして、これからも頑張ってもらいたいね。


   (決勝トーナメント) @ ブラジルーチリ   A オランダーメキシコ
      相性なども考慮、普通に考えれば、ブラジル、オランダが有力。しかし、力は拮抗しており、波乱は十分ありえる。

  6月23日(月)
 
  グループリーグ(F〜H)2戦目の結果と感想。
 今日ですべてのチームが2戦目を終了し、最終戦を待つのみに。
 同グループ同時刻にキックオフされる最終戦は、他会場の試合経過も睨みながらの戦いになる。
 そこには、決勝トーナメント進出を賭けた最後の椅子を争う激闘・駆け引きがあるのはもちろんのこと、
 1・2位争いにおいても、決勝トーナメントの組合せを巡って、様々に微妙な駆け引きが展開される。
 グループリーグ最終戦が、もっともW杯らしい妙味に溢れる戦いとされる所以(^^)

    (F) アルゼンチン1−0イラン
      ゴール前を屈強なDF陣で固め、隙を見ては速攻を繰り出すイランのシンプルながら「熱い」戦いが、優勝候補のアルゼンチンを
      最後まで苦しめた。アジアの意地を見せた一戦で高く評価できる。しかし最後は、「特別な」存在であるメッシが勝負を決めた。
      アルゼンチンは、苦しみながらも第一戦二戦共にエースの活躍で勝利して、順当に決勝トーナメント進出を決め、頂点に向け順風。
      イランは、戦前には低い評価に甘んじていたが、唯一世界レベルにあるだろう「フィジカルの強さ」を前面に出し背伸びしないシンプルな
      戦いで、世界の強国と対抗。ガッツ溢れる戦いは見事だった。最終ボスニア戦に勝てば、決勝トーナメント進出に可能性を残す。

      ナイジェリア1−0ボスニア・ヘルツェゴビナ
      スピード溢れるナイジェリアの攻撃が、暑さで動きの鈍いボスニアを圧倒。内容的には点差以上にナイジェリアの圧勝だった。
      ボスニアは、長身のエースストライカーのジェコを中心に「高さ」で対抗するが、散発的で崩しきれなかった。また初戦には感じられた
      初出場チームならではの結束力も勢いもすでになく、凡庸なチームになってしまっていたのは残念。ナイジェリアは、最終戦のアル
      ゼンチンに引き分け以上で決勝トーナメント進出決定。イランよりは有利だが、最後まで予断を許さないハードな戦いになるだろう。


   (G) ドイツ2−2ガーナ
      両者一歩も譲らぬ白熱した好ゲーム。大会屈指これがベスト4の試合でも良かったほど攻守にレベルも高かった。
       ドイツは、エジルを中心にどこからでも点が取れるし、W杯通算得点記録に並んだベテランFWクローゼの存在も大きい。
       世界最高レベルのGKノイアーを中心にした守備も堅い。ガーナは、前大会でも活躍したエースFWギャンが健在なのが大きい。
       飛びぬけた身体能力(バネ)を持つギャンの攻撃力は、どのチームにとっても脅威。守備も粘り強く組織的だった。
       このグループは最後の最後までどこが抜けるか分からない混戦になったが、得失点差などを考慮する、とドイツの1位抜けは、
       ほぼ確実だろう。アメリカとガーナの2位争いと見る。ポルトガルは、ロナウドの調子がもう一段階上がらないと苦しい。

      アメリカ2−2ポルトガル
      ほとんどの時間帯を運動量で圧倒し優勢に進めながら、勝ちきれなかったアメリカに悔いが残る戦い。ポルトガルは、最後の最後で
      希望を残すことは出来たが、戦いぶりや得失点差を考えると、ガーナ相手の最終戦は厳しい。守備陣にけが人が多く、大差で敗れる
      可能性も。アメリカも、フィジカルで優位に立てないドイツ相手の最終戦で厳しい。本気で向かってくるドイツに大量失点の恐怖も。。
      組合せ的にも実力的にも、1位ドイツ2位ガーナが順当。しかし、勝負はやってみないとわからないと、コスタリカやイランは教えてくれる。


   (H) ベルギー1−0ロシア
       アザールを中心に攻めるベルギーの攻撃を、組織的に粘り強く守るロシアの戦い。ロシアが思いの外頑張ったというか、
        ベルギーが攻めあぐねたというか、他のグループから見ると、やや低レベルの戦いになったが、最後はベルギーの順当勝ち。
        ベルギーは、グループリーグでは抜きん出た戦力だったが、この調子だとトーナメントでは苦しい。ただ、今から上がっていくだけと
       考えれば、面白い存在になるかも。ロシアは、守備はカペッロの元組織されて大崩れはないが、攻撃に創造性がなく単調。韓国戦
       では、力をセーブしてるのかと思ったが、そのまんまの実力だったことが判明。これ以上のレベルでの戦いは期待できない。

       アルジェリア4−2韓国
       初戦ベルギー戦では守備的に戦ったアルジェリアだが、韓国には本来の攻撃力を前面に出してきて圧倒。点差以上に韓国の
       完敗だった。韓国にとっては、アルジェリアはアジアで苦手のイランと同じく、フィジカルで優位に立てないタイプの国で、スピードや
       テクニックでも今回は勝るところがなく、勝機はほぼなかった。以前なら「がむしゃらさ」のようなもので補って予想外の成果を挙げる
       こともあったが、エリート教育で育った今の韓国選手には、そういった反骨心やハングリー精神といったものは見られない。もはや、
       これが現在地の正真正銘の実力だと思い知って、そこから再出発するしかないだろう。アルジェリアは、今までの北アフリカサッカーの
       イメージを変えてくれたね。テクニック優先でややもするとひ弱な勝負弱い印象のあったモロッコやチュニジアといった国々にはない
       たくましさ、ブラックアフリカとはまた違うパワー系フィジカルの強さがあって、宗主国フランス影響下のテクニックや組織力も兼備。
       想像以上に魅力的で手ごわいチームになっている。最終戦の結果は分からないが、決勝トーナメントの戦いによりふさわしく可能性が
       あるのは、ロシアよりもアルジェリアだろう。韓国も数字の上では可能性がなくもないが、ベルギー相手では相手が油断してくれる
       のを願うばかりだろう。実際は大量失点(虐殺)を免れるのがやっととみる。


  6月22日(日)
 
  グループリーグ(D・E)2戦目の結果と感想。
   (D) ウルグアイ2−1イングランド
        エースFWスアレスが復帰したウルグアイは、死のグループを生き残り、イングランドはルーニーのW杯初ゴールも虚しく、
         最終戦を待たず56年ぶりに一次リーグで敗退が決まった。ウルグアイは、とにかくスアレスの驚異的な復活&活躍がすべて。
         今期プレミアリーグでぶっちぎりの得点王になった男だが、一月前に膝を手術したばかり。活躍どころかW杯に間に合うかどうか、
         心配されていたところが、まさかの2ゴール!アンビリーバブルな活躍だった。敗れたイングランドにしても、試合内容は拮抗してい
         て出来は決して悪くなかった。最終戦は、新興国相手にサッカーの母国として3連敗は許されない。意地を見せてくれるだろう。

       コスタリカ1−0イタリア
        またしても「番狂わせ」が起こった。というか、2戦続けて優勝経験国を破ったコスタリカを、もう褒めるしかない。素晴らしい。
         コスタリカは、堅守速攻が冴え渡り、その運動量も最後まで衰えない。かたやイタリアは、暑さに負けたのか運動量は上がらず、
         攻撃のアイデアにもいまひとつ欠ける感じで、コスタリカの集中力を切らさない堅守を最後まで崩すことが出来なかった。コスタ
         リカは、早々とグループリーグ突破を決め、1位突破をかけてイングランド戦でみたびの大物食いに望む。イタリアは、最後の椅子
         をめぐってウルグアイとのサバイバルゲームへ。得失点差で勝るイタリアはドローでも勝ち抜ける点では有利だが、スアレスが
         復帰し、勢いの出てきた地元ウルグアイに、ドロー狙いでは難しいだろう。ピルロのピンポイントパスをバロテッリが決められるか?

   (E) フランス5−2スイス
       強い時のフランスが戻ってきたね。攻守共にフィジカルが強く、テクニックも安定していて、スピードもある。ちょっとつけ入る隙が
        ない感じが、久しぶりに98年優勝当時の強さを思い起こさせる戦いだ。しかも、ジダン抜きでも強いフランス。。初めて見たかも(^^)
        心配された内紛騒ぎもなく、チームのまとまりも感じさせて、良い感じだ。このまま一気に突き進む予感がするね。スイスは、相手が
        悪かったと諦めて、この試合は忘れた方が良い。開始早々に中心DFを失った不運もあるし、点差ほどの差はない。このグループ
        を抜けるだけの力は十分ある。最終戦はきっちり勝ってくるだろう。

      エクアドル2−1ホンジュラス
       堅守速攻のスタイルも実力も似通ったチーム同士の対決。どちらが勝ってもおかしくなかった。強いて両者の違いを言えば、
        フィジカルのホンジュラス、スピードのエクアドルといった感じか。攻撃力で、今回はちょっとだけエクアドルが勝ったという結果。
        最終戦は、フランス以外の国に2位突破の可能性あり。フランス相手のエクアドルは徹底的に守ってドロー狙い。ホンジュラスは、
        スイス相手に2点差以上で勝たねばならず、苦しい。スイスはじっくり構えて堅守を活かし、カウンターで確実に仕留めるか。南米
        特有な蒸し暑さが大きく影響しない限り、フランス・スイスの2強の優位は動かないと見る。波乱要素は少ない。


  6月20日(金)
 
  W杯ブラジル大会一次リーグ、グループA〜Cの2戦目の結果と感想。
   (A) ブラジル0−0メキシコ
       両者一歩も引かぬ攻防を繰り返し、ゼロスコアながら寸分のたるみもない一次リーグ屈指の好ゲームになった。ブラジルは、
        得点こそ入れられなかったが、鉄壁のCBコンビは健在。守備の充実が攻撃の余裕を生んでいて過去優勝時のチームと似ている。
        最終戦はカメルーンであり、事実上1位突破を確定。メキシコは、GKオチョアが再三の神反応でブラジル相手に貴重な勝点1を
        獲得した。これで最終戦のクロアチア相手にドローでもOKな状況を作り出すことに成功。一次リーグ突破に明るい展望が開けた。

      クロアチア4−0カメルーン
       クロアチアの順当勝ち。しかし、カメルーンの自滅もあり、この大会では珍しいくらいの低レベルな試合になってしまったのは残念。
        クロアチアは、出停明けのエースFWマンジュキッチが満を持して登場。司令塔ボランチのモドリッチ、サイド攻撃のオリッチを中心に
        ワールドクラスな選手を揃えた攻撃陣は魅力いっぱい。守備もロブレンを中心にまとまっている。メキシコとの最終直接対決は見物。
        カメルーンは、エトーの故障欠場、ソングの一発退場、最後は観衆の面前ピッチ上で味方どうしでケンカ騒ぎを起こすなど、
        まったく良いところなく無様な敗戦を喫した。最終戦を待たずこのまま大会から去って欲しいくらいのチーム状況。


   (B) オランダ3−2オーストラリア
       オーストラリアの気迫溢れるプレーで、大会屈指の好ゲームになった。逆転に次ぐ逆転、素晴らしいゴールも互いに生まれた。
        オランダは、大勝したスペイン戦からどう変化するか興味があったが、最初はスペイン戦と同じ5バックで望んだ。しかし、オースト
        ラリアの圧力に苦戦すると、通常モードの343に戻しオープンな打ち合いに持ち込み、ケーヒルひとりのオーストラリアに対し、ロッベ
        ン・ファンペルシと2大エースを擁するオランダが結局打ち勝つことに。苦戦を予想されたオーストラリアの素晴らしい戦いぶりに拍手。

      チリ2−0スペイン
       チリの快勝。前回優勝国のスペインが一次リーグ2試合目にして敗退が決定するという、史上初の結果に。この7〜8年間世界を
        席巻してきたスペインのパスサッカー、ポゼッションサッカーの牙城が崩れ去った、ある意味歴史的な日となった。チリは、勢いのあ
       る攻撃陣が目立つが、攻撃的な守備も魅力、攻守の切り替えの速さも驚異的。まさに攻守一体となったその連動性が素晴らしい。
       グループ1位を争う最終のオランダ戦は、最高にレベルの高い、しかもエンターテイメイント性に溢れたビッグゲームになるだろう。


   (C) コロンビア2−1コートジボアール
       事実上の1位抜け争いとなった試合は、試合巧者のコロンビアに軍配が上がった。コートジボアールは、脅威の3人抜きドリブル
        を見せたジェルビーニョをはじめ、前線にワールドクラスのタレントをずらりと揃え、その攻撃力は大会屈指。コロンビアは、天才
        司令塔のロドリゲスを中心に、急所を狙う正確かつスピード溢れるカウンターが脅威。守備も隙がなく、総合力はやはり一歩抜けて
        いる。普通に当該国でない観衆から見れば、この2チームが決勝トーナメントに進むのが妥当だろうと、残念ながら思う。

      日本0−0ギリシャ
       なんとか2位争いに食い込もうと粘る2チームの戦い。しかしスコアどおりの貧しい戦いぶりで、このグループが実は2強2弱で
        あったことが判明した試合。ギリシャは、高さと強さを持った守備は堅く、まあまあW杯レベルといってもいいが、攻撃は単調で
        創造性にも欠け、ぜいぜいセットプレーの高さ頼みのチーム。日本は、フィジカルの弱さを補うべくスピードとテクニックに賭ける
        チームだが、コートジボアール戦で露呈したように、圧力をかけられたなかでも発揮できるテクニックは持たず、しかも、コンデショ
        ニングの失敗か雨の重馬場のせいなのか、体がいまいち重くスピードにも欠けた戦いで、ペナルティで一人失った後は引き分け狙い
        が明白だったギリシャの堅守を最後まで崩せなかった。実質は敗戦に近いドロー。せめて最終コロンビア戦に意地を見せられるか?


  日本の戦いぶりの詳しい感想分析は、グループリーグの最終戦、コロンビア戦が終わった段階で行おう。
 今日は、スタメン(交代選手)の顔ぶれだけを記録しておく。
               大迫
         岡崎   本田   大久保          (大迫→香川)(長谷部→遠藤)
            山口   長谷部
        長友  今野  吉田  内田
               川島

  6月18日(水)
 
  ブラジルW杯一次リーグの一試合目が終わり、ひととおり出場国が出揃ったところで、
 今後の展開予想を含めた感想。

  (E) フランス3ー0ホンジュラス
     エースFWのリベリが怪我で離脱したフランスだが、もうひとりのエース候補ベンゼマが大活躍。98年優勝時の主将デシャン監督の
      元、不安視されたチームの結束力も担保された感じ。元々がポテンシャルの高いチーム。一躍優勝候補の一角に浮上してきた。
      ロンドン五輪ベスト8の若手と南アフリカW杯出場時のベテランがミックスされたホンジュラスは、迫力のあるフジィカル&スピードで
      フランスに対抗。点差以上に中身のある健闘を見せた。近年の北中米サッカーのレベルの高さを見せ、今後に期待を持たせた。
      
 スイス2−1エクアドル
     予想以上に内容の濃い好ゲームだった。スイスは、伝統の守備力だけでなく、Wユース優勝メンバーの若手を中心にした攻撃力も
      迫力十分な総合力の高いチームに仕上がっている。名匠ヒッツフェルト監督の采配もさえ結束力も高い。フランスとの1位争いが見物。
      エクアドルは、かつて見受けられた内弁慶的なひ弱さはなくなり、堅守速攻の好チームに仕上がっていた。がしかし、マンU所属バレン
      シアのサイド攻撃くらいしかスイスの堅守相手には通用する攻め手がなく、崩し切れなかった。


  (F) アルゼンチン2−1ボスニア・ヘルツェゴビナ
     ボスニア・ヘルツェゴビナの健闘が目立った一戦。アルゼンチンは、大エースメッシのゴールも決まり、優勝候補の名に恥じない戦い。
      3戦全勝でグループを突破し、トーナメントでもベスト4くらいまでは余裕で進出しそうなくらい戦力は充実している。
      ボスニアは今大会唯一の初出場国だが、予想以上にチーム力が高い。内戦を乗り越えた上の初出場であり、モチベ&結束力も高い。
      グループ2位抜けの最有力候補であり、トーナメントでも台風の目になる可能性大。ベスト8くらいの力は十分ある。

      イラン0−0ナイジェリア
     今大会はW杯には珍しく高スコアのゲームが続くなか、初めてゼロスコア&ドローに終わったゲーム。
      イランは、開き直ったような愚直なまでに徹底した守りで、数少ないチャンスをカウンターで狙う戦い。前大会の日本を思わせる。
      ナイジェリアはアフリカンらしい身体能力もあり、攻守に良くまとまったチームだが、ジボアールやガーナのような迫力は感じない。
      総合力は高いが怖さのないアフリカンといった感じで、イランと引き分けたことで、ボスニアとの2位争いも苦しい展開になった。


  (G) ドイツ4−0ポルトガル
     優勝候補の一角ドイツの完勝。早い時間帯での先制点や相手の退場もあり、余裕を持った戦いで追加点も奪い楽に逃げ切った。
      ドイツは、攻守に隙がなく、エースのミュラーもハットトリックの活躍。厚い戦力層もあり、ベスト4くらいまでは余裕で進出しそう。
      ポルトガルは、ロナウド頼みの攻撃は相変わらず。問題児ペペのやっぱりなという退場劇&DFコエントランの負傷離脱で守備陣崩壊。
      アメリカ、ガーナの充実ぶりを見ても、グループ最下位で終わってしまう可能性大。後はクリロナのゴールだけがお楽しみか?

     アメリカ2−1ガーナ
     グループリーグ屈指の好ゲームになった一戦。アメリカは、伝統の生真面目な運動量が健在。ドノバン不在が不安視されたが、
      同じくベテランのデンプシーがそれを補って余りある活躍。ドイツ人監督のクリンスマンも良い具合にチームをまとめている。トーナメント
      に上がっても台風の目になる可能性大。勢いに乗れば、初のベスト4も夢ではない。ガーナは、前大会ベスト8の実力を遺憾なく発揮。
      ただ、エースFWのギャンにやや衰えが見え、数多くの決定機を決め切れなかったのが敗因。ここで消えるのは、もったいないチーム。


  (H) ベルギー2−1アルジェリア
     シード国ベルギーの順当勝ちといったところだが、アルジェリアの健闘が光ったゲームでもあった。ベルギーは、攻守に黄金世代の
      若手有力選手を揃え、今大会でも旋風を巻き起こすだろうダークホース的な存在と前評判の高いチームだったが、逆に経験不足から、
      評判倒れになるという相反する評価をされていた国。しかし、この試合を見た限りでは、良い具合に仕上がっているように思う。
      逆にアルジェリアは、前評判はあまり良くなく、このグループでも最下位候補だったが、ところがどっこい地力のあることを証明した。
      がっちりした体躯を活かした守備力は十分。パワー溢れる若手FWの攻撃力も良い。敗れはしたが2位争いの本命に浮上した。

     韓国1ー1ロシア
     両者共に、良くも悪くもW杯らしい「最低限の勝点狙い」の負けない戦いを目指し、リスクをおかさない守備的な戦いに終始。
      今大会は攻撃的なチームが多く、点のよく入る、しかも逆転劇も多い、良い意味でいかにもブラジルらしい面白い大会になっているが、
      そういう意味では、残念ながら今回のグループリーグ全ゲーム中もっとも退屈なゲームになってしまった。故に、両チームとも本来の
      実力を覗うのは難しい。しかしそれでも、、韓国は守備陣に、ロシアは攻撃陣に、物足りなさを感じる微妙な戦力かな?と思う。


  *グループAの展望ーブラジルの1位抜けはほぼ確実。メキシコ・クロアチアの2位争いは、ブラジルと
     引き分けたメキシコが一歩リードの展開だが、直接対決の最終戦までもつれそう。
  *グループBの展望ースペインに大勝したオランダの1位抜けが有力。優勝候補だったスペインが、
     大敗ショックを乗り越え立ち直れるかも注目。最終戦チリとの直接対決までもつれそう。
  *グループCの展望ー絶対的な存在のチームはなく、最終戦まで順位争いは続くとみる。日本は、次戦の
     ギリシャ戦にすべてを賭ける。コロンビアとコートジボアールは勝った方がそのまま1位抜けだろう。
  *グループDの展望ーウルグアイがコスタリカに敗れたことで、混戦模様にいっそう拍車がかかった。
     実力も伯仲しており最後の最後までもつれそう。伏兵コスタリカが台風の目だ。

  6月17日(火)
 
  さて、日本ーコートジボアール戦の反省会でもしようか(笑)
 まずあらためて、試合の流れをおさらいしてみよう。
 スターティングメンバーは以下の通りで、ワタシの予想通りだった。
 ワントップの大迫、CBの森重・吉田コンビも納得の布陣。
 唯一の懸念材料だったのは長谷部の回復具合だったが、それも先発したことでまず安心。
               大迫                  (大迫→柿谷)
        香川    本田    岡崎           (香川→大久保)
            長谷部  山口               (長谷部→遠藤)
       長友  森重   吉田  内田
               川島  

  次に、立ち上がり。
 ワタシの予想では、最初の15分くらいまでは猛ラッシュをかけて、主導権を狙うはずだったが、、
 やはり開幕戦の緊張があったのだろう、慎重な立ち上がりだった。
 それ故、逆に相手に主導権を握られる展開になり、攻め込まれる場面が多かった。

  しかし、日本もまだ元気満々なので、しっかり跳ね返して、10分過ぎからは徐々に反撃。
 押し込んだ末のCK→スローインの流れから、本田のスーパーなシュートが決まり、見事先制!
 これで一気に乗っていくかと思われた日本だが、、ここからが全て敗戦の種になっていく。。
 1点取ったことで、守りの姿勢になり、DFラインが下がってしまう。そうなると、バイタルエリアを空ける
 わけには行かないから、ボランチも一緒にずるずる下がる。そうなると前線の選手のフォアチェック
 は機能せず、自由にボールを回される展開になり、相手ボールを追い回すだけで、体力を消耗。
 サイド攻撃の要、岡崎も香川も守備に追われて、攻撃できない。内田・長友の両SBは言わずもがな。
 前半はなんとか持ちこたえて失点は免れたが、このままでは、いずれ失点は時間の問題と思われた。

  「自分たちのサッカーが出来なかった」というのが、敗戦後の選手の口から出た殆どのコメントだが、
 全体をコンパクトに布陣し、連動した前からの攻撃的な守備→連動したスピーディな攻撃こそが、
 日本代表の基本戦術。つまり、DFラインをいかに押し上げて戦えるかが、生命線であるにもかかわらず、
 それが出来なかったのだから、当たり前だ。見てるこっちもがっかりしたよ。ホントに。。
 コンフェデ杯の時のブラジル戦とそっくり。まるで進歩がないのには、呆れてものが言えなかった。

  後半。最初の布陣は前半と一緒。これは構わない。メンバー構成で失敗したわけではないし、
 まだ1点勝ってるわけだからね。ただ、やり方は修正して変えてくるに違いないと思っていた。。
 後半戦の展望として、次の1点をどちらが先に取るかによって、勝敗が決まると思っていた。
 日本がとれば、ジボアールの圧力ある反撃にさらされても1点まで2−1。
 しかし、コートジボアールに取られたら、一気に逆転されて1−2になるだろうと思っていた。
 だから、先に1点を取りに行くべく攻撃的に出るだろうと。しかし、なんら変化はなかった。
 押し込まれるばかり。遠藤を投入しても、腰が引けた戦いをしてる日本に効果はない。
 むしろ再三攻め込まれていた左サイドの守備の負担が増えただけ、逆にマイナスだったね。

  そして、相手は満を持して、切り札のドログバを投入。味方を鼓舞すると共に、日本をさらにビビらせた。
 その効果は抜群で、あっという間に同点、そして逆転。もっと点を取られていても不思議ではなかった。
 完敗だったね。そして情けなかった。

  敗因のひとつに、雨の重馬場で、軽量級の日本には不利で、フィジカルに勝る相手に有利に働いた。
 また、攻撃面では得意の繊細で速いパス回しが出来ず、守備面では体力が普段以上に奪われた。
 などなどあるだろうが、それは補助的な理由になっても主な要因ではない。               
 また、選手交代のタイミングや人選を誤った&的確な指示ができなかったザックの責任も当然問われる。
 負けた以上、言い訳は許されない。

  最大の敗因は、「自分に負けた」ということ。弱気の虫が出たメンタルの脆弱さだよ。
 戦前には、強気な発言が続き頼もしかったが、実際は「口だけだった」ということ。
 いつも通りに強気でいられたのは、ピッチ上では本田だけだったと思う。
 その本田も、後半過ぎからは、ガス欠だったね。走れなくなってたし、パスミスも多かった。
 前半からの単独ボールチェイスで体力を消耗してしまったのが原因。
 連動したチェイスで効率的にやってれば、あんなことにはならなかったよ。

  しかし、反省ばかりしていても始まらない。まだW杯が終わったわけじゃない。
 っていうか、終わらせてもらっては困るんだ!代表の選手たちには、最後まで「戦う義務」がある。
 お前たちは、「戦士」なんだよ。日本のサッカー選手、関係者のみならず、多くの国民にとっても、
 「何かを代表して」戦っている戦士なんだ。その自覚を忘れてもらっては困る。
 そうだね。。結果を残すことを考えるあまり、慎重になり、それが弱気な姿勢に繋がって、失敗した。
 うん、そうだね。理解は出来る。そして、ありがちなこととして許そう。でも、2度目は許されないよ。

  勝敗は、ある意味「時の運」。でも、その運を引き付けるには、やらねばならないことがある。
 せっかく多くの選手の中から代表に選ばれて、サッカー選手なら誰もが夢見るW杯に出られたのに、
 今のままでは不完全燃焼過ぎて、後悔しか残らないだろう?一生後悔するぞ。
 次こそは、灰になるまで戦ってみろ。後の試合のことなんか考えるな。
 みんな初心に帰って、今を戦え!しっかり見届けてやる。 

 
  6月16日(月)
 
  W杯ブラジル大会が開幕して4日目。
 グループリーグ初戦の戦いも半数を終えたところで、その感想。
 日本戦については、、もう少し頭を冷やしてから、明日書こう(^^;)

  (A) ブラジル3−1クロアチア
     クロアチアが幸運なPK獲得で先制するも、地力に勝るブラジルに徐々に攻め込まれ、 結局は予想通りの点差と勝敗になった。
      ブラジルのエースストライカーで、今大会の注目選手の一人であるネイマールは、初戦の重圧にも負けず、その実力を発揮。
      本物のスターであることを証明した。一方クロアチアは、負けたとはいえ組織的な守備と実力派の攻撃陣を備えたAクラスのチーム。
      2戦目のメキシコに勝ち、もし決勝トーナメントに進出することができれば、ベスト8くらいまで進んでも不思議でない。

      メキシコ1−0カメルーン
     メキシコが終始主導権を握っての順当勝ち。点差が開かなかったのは、カメルーンの守備が意外に良く整備されていたから。
      カメルーンは、不安視されていたチームの不協和音も聞かれず、チームに一体感があった。ただ、攻撃は相変わらずエトー頼みで、
      緻密なメキシコ守備陣を崩すには至らず。メキシコは、スピード感あるショートパスに、ときおり混ぜる正確なロングフィードが効果的。
      ベスト16常連国の実力が、本番になって戻ってきた感じ。クロアチアとの2位争いは見ものだ!


  (B) オランダ5−1スペイン
     前大会決勝戦の再現、今大会のグループリーグで最も注目された一戦は、誰も予想できなかったスコアでオランダが逆転勝利!
      プライドをかなぐり捨てて5バック守備網をひき、カウンター戦術をとったオランダの「作戦勝ち」。しかしこれは、ファンペルシやロッベン
      のような「スーパーストライカー」がいてこそ通用する作戦。それが見事にはまった。スペインは、逆に点を決めきることの出来る
      ストライカー不足が響いた。精密機械のようなポゼッションサッカーで99%支配しても、残り1%のゴールで決まるのがサッカー。
      弱者の戦法であるカウンターを、オランダのような強者が臆面もなく徹底して用いた思い切りの良さが、この点差になった。お見事!
      
  チリ3−1オーストラリア
     オーストラリアは、カメルーンと一緒で36歳のケーヒル頼みでしか点を取れず苦しい。屈強な体格を活かして有利に戦えそうな
       チームは、このチリだけだったから、残り2試合は、得失点差争いの草刈場にされて、、悲惨なことになりそう。。
       チリは、その攻撃力を遺憾なく発揮。上に上がれる実力は十分にある。同じタイプのスペインには分が悪いだろうが、
       スペイン以外には攻撃的に来るだろうし、若く経験の少ない守備陣のオランダとは、互角に打ち合えるだろうとみる。


  (C)  コロンビア3−0ギリシャ
     コロンビアの総合力が、守備力のみのギリシャに順当勝ち。ギリシャは、身長も高く屈強なディフェンス陣を持っていて、欧州の
      中堅国くらいのレベルのチームには効果的。だが南米やアジアの俊敏でトリッキーな動き・コンビネーションには、ついてこれない。
      ポルトガル人監督の影響かタテポンではなく意外とパスを繋いでくる攻撃も、南米相手には通用しなかった。サマラスの屈強な体を
      活かした強引なドリブル突破が怖いくらい。コロンビアは、攻守にバランスの取れた好チームという印象だが、やはりファルカオ抜きの
      攻撃陣は、さほど脅威でもない。グループ内の力関係は、戦前の予想とは違って、実際は3強1弱とみる。
      コートジボアール≧コロンビアだし、日本も十分に勝てる相手。つまり日本が残り2連勝できる可能性は十分あるということだ。
     
   日本1−2コートジボアール
     試合分析は、明日。残念な結果だが、これも日本代表の歴史の1ページとして受け入れよう。
    ただ、これで終わったわけではない。今までも先制されて逆転してきた試合はたくさんある。
    むしろ今のチームは、それが得意だろ?その反発力に期待しているよ(^^)

  (D)  コスタリカ3−1ウルグアイ
     今大会初の「番狂わせ」だった試合。このグループで3強1弱の1弱とみられていたコスタリカが、見事にやってのけた。
      前大会では、老獪かつ粘り強い戦いでベスト4に進み、古豪復活と言われたウルグアイだが、今大会の予選では苦戦。アジアとの
      プレーオフで、かろうじて本大会に出場。衰えたフォルラン&スアレス不在で迫力不足の攻撃陣が不安視されていたが、それが的中。
      前半に先制、コスタリカ相手なら楽に逃げ切れると気が緩んだのか、意欲満々のコスタリカにいったん同点に追いつかれると、崩壊。
      次々とカウンターを食らって沈没した。この敗戦をイタリア・イングランド相手に取り返すのは至難の業だろう。

       イタリア2−1イングランド
      これまでで最高にレベルの高かった試合。こういう試合がグループリーグで見られるのは、ちょっと贅沢すぎるよ(笑)
      名手ピルロの急所を突き刺す長短織り交ぜたパスで攻め、セリアAで独走優勝だったユベントスの守備陣で固めるるイタリア。
      単純ながらタテに早いサイド攻撃を繰り返し、その超速クロスとゴール前に突進する攻撃と、ラグビーのような肉弾戦を挑む守備陣で、
      迫力あるプレミアリーグそのままな戦いを見せるイングランド。これがベスト4の試合でもおかしくない実に面白い試合だったね。
      どちらが勝っても不思議でない試合だったが、暑い気候のなかで、走力メインのイングランに対し、ポゼッションのイタリアが有利だった。
      


  6月12日(木)
 
  いよいよ明日の未明、ブラジル対クロアチアの一戦で、待ちに待ったW杯の幕が開ける。
 ほぼ一ヶ月に渡って行われ、世界中を熱狂させるカーニバルだ。
 この日記でも、日本戦を中心にいろんな感想を残したいと思っているが、
 まず開幕前に、今大会の予想をやっておこう(^^) 
 グループリーグの勝ち抜け国(太字)及び順位は、以下の通り。決勝トーナメントは、明日にでも。

  (A) ブラジル メキシコ クロアチア カメルーン
  (B) スペイン チリ オランダ オーストラリア
  (C) コロンビア 日本 ギリシャ コートジボアール
  (D) ウルグアイ イタリア イングランド コスタリカ
  (E) フランス エクアドル スイス ホンジュラス
  (F) アルゼンチン ボスニア・ヘルツェゴビナ ナイジェリア イラン
  (G) ドイツ ガーナ アメリカ ポルトガル
  (H) ベルギー ロシア アルジェリア 韓国
   
  ベスト16の顔ぶれは、南米(6) 欧州(7) アジア(1) アフリカ(1) 北中米(1)
 選んだ基準は、@まず南米という立地と、気候や時差、移動距離のハードさから、
 同程度の実力なら、南米有利&欧州不利(特に冷涼な気候の国)に。
 A各大陸代表から最低一カ国は残したいということで、過去の実績&現在の力量でチョイス。

  (A)ブラジルの1位抜けは、ほぼ鉄板。メキシコとクロアチアの2位争い。
     開幕戦で、その緊張感からブラジルがクロアチア相手に引き分け(よもや負けることはないだろう)
     に終わることがあれば、クロアチアの2位抜けもあり。メキシコは、ブラジルにとって相性がよくなく、
     今までも再三敗れている相手。予選では調子が悪く、オセアニアとのプレーオフに回ったりしたが、
     本来の実力から言えば、また過去のW杯でもベスト16の常連であり、今回もきっちり結果を残しそう。
     カメルーンは、お家芸の内紛もあり、チーム力も下降線。前大会に続き3連敗が濃厚。
  (B)ここは、スペイン・オランダの2強で鉄板だと思われているが、意外とオランダが脱落しそうな予感。
    第一戦であるスペイン戦で、前大会決勝の雪辱と奮い立てれば良いが、元々チーム内のまとまりの
    薄いチーム。今回はちょっとモチベが低いような気がする。また攻撃陣はすごいが、今回は中盤が
    ファンデルサールが抜けたこともあり、弱い。地元であり南米予選3位の実力&攻撃力を持つチリの
    勢いの方が勝るとみる。オーストラリアは、新旧世代交代の真っ最中であり、今回は若手に経験を
    積ませる場と割り切っている節がある。実力的にも最下位は必須。

  (C)コロンビアは、地元アドバンテージに加え、実力的にも一歩抜けている。個々の選手の力もあり、
    戦術的にも洗練されていて隙がない。エースのファルカオが抜けても、それを補って余りある戦力の
    厚みもある。残り3チームの戦力は拮抗。どこが2位でも不思議ではないが、特徴は組織力の日本、
    攻撃力のコートジボアール、守備力のギリシャか。このグループは初戦の戦いが凄く重要。
    コロンビアーギリシャで、もしギリシャが引き分けて勝点1を取ることができたら、ギリシャかなり優位。
    というか、グループ全体が混戦模様になるだろう。日本ーコートジボアールは、勝った方がそのまま
    このグループを勝ち抜けるだろう。また、最後は得失点差の勝負になる可能性も大きいグループ。

   (D)3強一弱がはっきりしているグループ。ということで、その一弱に勝点を落とした強国が敗退する。
     ウルグアイは、ブラジルの隣国であり実力も折り紙つき。イタリアは、ユベントスの選手を中心に、
     まとまりがあり、勝ち方を知っているチーム。前大会の失敗も記憶に新しいところだろうから、今回は
     かなり気合が入っているとみる。イングランドは、過密日程のプレミアリーグで選手が疲弊してる
     可能性が高く、海外リーグで活躍もしている選手もほとんどいない、いわば内弁慶なチーム。
     加えて、ブラジルというラテン国では、外様な国。3強のなかでは、もっともマイナス要因が多い。
     コスタリカは弱くはないが、今回はちょっと苦しい。もし食えるとしたら、イングランドくらいか。
   (E)もっとも混戦が予想されるグループ。絶対的な力を持った国はない。一般的には、フランス・スイス
      が予想されているが、スイスは、ブラジルの暑さに果たして順応できるのか?フランスは、前回の
      スキャンダラスな内紛騒ぎで「恥」をかいただけに、今回は気持ちを入れなおしてくるだろう。
      4カ国の中では、普通に1位抜けの実力を持った国。ただ個性の強い国なので、かつてのジダンの
      ような求心力がないと、空中分解してしまう危険性は常に付きまとう。エクアドル・ホンジュラスは、
      名前だけ見れば大したことなさそうだが、フランス・スイスに勝っても何の不思議もない、
      十分な実力を持った国だ。
   (F)1強1弱のグループ。アルゼンチンの1位抜けは、ほぼ鉄板。イランの最下位もほぼ確実。
     ボスニアとナイジェリアの2位争い。実力は互角。ただ、内戦がようやく終わって、その復興途上に
     あるボスニアには、勝利への強い執念があると見る。モチベ的にはボスニア有利。
     また元日本代表監督のオシムの母国であり、応援的な意味合いでも、2位に押したい。
     イランも、本来はそんなに弱い国ではないのだが、国際的に制裁を受けている国で、その関係から
     対外試合が組みにくい、また自国選手が他国の有力リーグに進出しにくいという点で、
     チーム力の弱体化、国際競争力の低下が、近年著しい。これが最後のW杯になる可能性も。。

   (G)D組以上の「死のグループ」。どこが抜けても不思議はない。強いて言えば、ドイツ1強あと横並び。
     ドイツは、バイエルンの選手を中心に組織力もあり選手層も厚い。新旧の選手のバランスも良く、
     今大会の優勝候補のひとつ。近年のW杯では必ずベスト4以上に進出しており、勝ち方を知ってい
     るのも強み。ガーナは、前大会ベスト8の実績もあり、アフリカのチームにしてはまとまりもよい。
     攻守に偏りがなく、中心線がしっかりしている。アメリカは、北中米予選1位の結果が示すとおりの
     実力を持ち、W杯で何度もベスト16に進出している実績もある。ただ、ベテランで中心選手だった
     ドノバンを外したドイツ人監督クリンスマンに、本当に求心力があるのかが不安要素。ポルトガルは
     クリロナの調子次第。彼が本気でこの大会に臨み爆発するようだと、当然グループ抜けは出きる
     だろうが、モチベ的に疑問が残る。もし彼が不調なら、それをカバーするだけの戦力はないので、
     逆に、最下位候補ナンバーワンになるだろう。
   (H)ここのグループは、悪い言い方をすれば、最弱の死のグループ。つまり、どこも決定的に強い
     国はないということ。強いといわれているベルギーも、所詮新興国の域は出ない。調子にむらがある
     ような気がする。ただ、選手の顔ぶれだけを見れば、シード国。ロシアは、次回のW杯開催国。
     それゆえの強いモチベーションを発揮して、地の不利を補うと見た。名匠カペッロの采配も見物で、
     実力も、自国リーグの選手を中心にまとまっていて地味に強い。北アフリカの国であるアルジェリアは
     ブラックアフリカよりも、アラブ系の国。かつ選手のほとんどは、フランスのU−17の元代表選手
     だったりして、ヨーロッパ文化の影響も強い国。ジダンの出身国といえばなんとなくイメージが沸く。
     したがって当然弱い国ではないが、すべてが中途半端な印象も強い国。上手く乗れば可能性はある。
     韓国は、かつての力強さもスピードも、良くて現状維持、悪くすれば下がっているイメージ。少なくとも
     前大会より強くなっているという印象が、まったくない。成長が止まっている感じ。
     よって、今回は上位進出はないと見ている。ただ、残り3カ国も決定的ではないので、チャンスはある。

  
  6月10日(火)
 
  今日は、久々に嬉しいことが。
 某所で偶然、わんpark仲間だった「チョウスケママ」さんと遭遇。
 もう何年ぶりだったろうか。。最初はちょっと気がつかなかったほど(^^;)
 短い間だったけど、お話が出来て、チョウスケくんも元気だと聞き、嬉しかったよ(^^)
 ランちゃんのことでお悔やみの言葉も頂いたけど、、その言葉はよく聞き取れず。。
 静かに流してくださったその涙に、ママさんの言葉に出来ないいろんな思いが感じられて、、
 心が、なんともいえない感謝の気持ちに包まれた。。嬉しかった。生きててよかったなと思った。。
 チョウスケママさんをはじめ、ランちゃんを通してお付き合いしていただいたたくさんの方たち、
 その方たちには、本当に感謝の気持ちしか思い浮かばない。
 その思い出は、ワタシの一生の宝物。ワタシの人生に確実に訪れた真実の時。奇跡の日々だったよ。

  6月 8日(日)
 
  W杯開幕前の最後のJリーグ観戦。
 地元愛媛FCのホームゲーム、ザスパクサツ群馬戦を観戦してきた。
 結果は、0−2の完敗。ほとんど見所のない「凡戦」だった。
 順位も、同勝点(19)に並ばれ、17位とさらに一歩後退(群馬は18位)。
 日中の試合(午後2時開始)で暑かったとはいえ、条件は向うも一緒。こちらはホーム。情けなかったね。

  見ていて思ったのは、やはり絶対的な戦力の不足。
 連戦が続いても、同じような選手が出続けているようなチーム。
 よそのチームから借りてきた優秀な選手が少々いたところで、選手層が薄い故、競争原理も働きにくい。
 レンタル選手が多いから、個々では目的意識、上昇志向があったとしても、
 チーム全体で向上しよう、愛媛をゼッタイJ1に上げるんだ!といったモチベーションは見られない。
 だから、いったん試合のなかで劣勢になる、リーグ戦で負けが込みだす、といった状況になると、
 それを挽回するようなエネルギーはなく、ずるずるとそのまま落ち込んでいくようなチーム。

  特に戦力の不足を感じるのは、攻撃陣。
 先に1点取られちゃうと、1点返して同点にするのが精一杯といった雰囲気だ。
 2点以上取れる感じがしない。この日も2点目を入れられた時には、勝てる気がまったくしなかった(^^:)
 守備というのは、それに徹すれば、弱いチームでもそんなに失点しない。それがサッカーというスポーツ。
 だから、愛媛のような弱小チームでも、組織的に真面目にやれば、失点を抑えることは出来る。
 でも、点を取るというのは、最後は「個」がものをいう部分。抜きん出た「個」のない愛媛では難しい。
 それでも、少しでも上に行こうと攻撃的な姿勢を見せれば、逆に失点のリスクは増える。
 そしていったん失点すれば、取り返す能力は低いから、どうしようもない。それが今の愛媛だね。。

  でも、応援すると決めたよ。ファンクラブにも正式に入会した(^^)
 日本代表が、これからも強くなってもらうには、「草の根」の拡充が必要。
 そのためには、まず目の前のチームを少しでも応援しようと決めたよ。長い目でね(^^)/

 
  6月 7日(土)
 
  W杯直前のラストテストマッチは、第一戦のコートジボアールを想定したアフリカのチーム、ザンビア。
 結果は、2点先制された挙句のシーソーゲームで、4−3の勝利。3連勝してブラジルへ!
 試合内容については、収穫も課題もいっぱいありすぎて、頭が混乱するほど。
 まぁ本番ならば、それでもしっかり分析したいところだが、ここはテストマッチということで、
 さらりと触れておくだけにしたい。(もちろん代表チームは、選手もスタッフもしっかりやってるだろう)

  まず第一は、予想以上にザンビアが、良いチーム強いチームだったこと。
 黒人の身体能力を持って、なおかつしっかりした戦術を持って組織されたチームだったということ。
 これは、日韓W杯でベスト8に躍進し、日本もテストマッチで対戦して0−2で完敗したこともある、
 あの「セネガル」に、実に良く似たチームだったね。
 このW杯に出場していても、なんらおかしくない好チームだったよ。
 日本に結局逆転されて負けてしまったのは、新興国としての経験の少なさ。ただそれだけ。
 昨年のコンフェデ杯で、日本がイタリアに2点先制しながら、3−4と逆転負けしたのと同じ構図だ。
 逆に見れば、昔なら0−2で負けていたところを、逆転し勝ちきれるところまで、日本が成長したということ。
 結果に関しては、こういう感慨かな?

  3点取られた守備で気になったのは、特に前半、簡単にサイドチェンジを許したことにより、
 フリーに近い状態でクロスを上げられる場面が多かったこと。
 それが結局直接間接の失点に繋がっている。
 では何故簡単にサイドチェンジを許すことになったのか?
 それは、前線や中盤の選手のボールホルダーに対する寄せが甘く、あるいはかわされてしまい、
 余裕を持ってパスを回されたからだ。
 原因は、ひとつは気の緩み。相手を少し甘く見ていた、あるいは直前の試合で怪我をしたくなかった等々。
 もうひとつは、黒人選手特有の足の長さや柔軟性から来る、独特の間合いに対応できなかったことだ。
 故に、もう一歩の足が届かなくて、いつもならカットできるところが出来ない。
 逆にこちらのパスは、いつも届いてるパスが途中でカットされる。拾われる。その繰り返しだった。
 つまり、球際の攻防で、後手を踏んでしまったということだね。
 これでは、日本が狙う「主導権を握った」戦いというのはできない。
 これを、ジボアール戦で繰り返さないためには、最初からフルパワーで向かっていくことだ。
 相手が、ふんわり入ってきても、決してそれに合わせないこと。ガンガンいくことだ。
 最初の10分で点を取ってやる!くらいの気合でのぞむこと。
 前半は0−0でいい。勝負は後半。なんて気持ちでやってると、昨日の様な試合になるよ。
 もちろん、そんなパワーが90分も続くはずはないから、とにかく立ち上がり。
 最初から自分たちのペースにもって行くことが大事だね。
 そうすれば、今の日本代表なら、相手がどこであれ良い勝負をする。勝てる確率の高いチームだ。

  攻撃陣に関しては、ほぼ順調。本田の調子が徐々にではあるが上向きなのが嬉しい。
 この調子なら、本番にはきっちり間に合わせてくるだろう。というか、そうでなくては困る(^^;)
 選手の起用テストも、ほぼ完全に出来たし、後は本番に臨むだけだろう。
 唯一テストされなかった選手として、清武がいたわけだが。。
 彼に関しては、2列目ならどこでも出来るサブとして、すでに計算済みなのだろう。
 同じくサブ候補だった、この代表チームにおける経験の少なかった大久保に、代表経験値を積ませること、
 その活用法を試行錯誤することが優先された結果、その機会を奪われた形だね。
 でも、彼が活躍できる機会は必ず本番ではやってくるよ(^^)

 
  6月 3日(火)
 
  W杯ブラジル大会に向けたテストマッチの2戦目。
 相手は、同じくW杯に出場する北中米代表(2位)のコスタリカ(FIFAランク34位)。
 キプロスを仮想ギリシャとするならば、文化的人種的に近い南米のコロンビアに見立てた相手。
 場所は、時差調整&暑熱対策のために行われたアメリカ合宿、フロリダ州はタンパ。
 キックオフ時刻は、開幕のコートジボアール戦と同じく、現地時間午後10時の遅い開始。
 過去4回のW杯出場経験が活かされただろう、見事なまでにセッティングされたテストマッチだ。

  試合結果は、3−1で勝利。しかし、この結果にほとんど意味はない。この時期は結果よりも内容。
 さて、この日のスタメンと交代選手(5名)は以下の通り。
           大迫→柿谷
     香川    本田   大久保→岡崎
        青山→遠藤   山口
   今野→長友           内田→酒井宏
         森重    吉田
            川島

  怪我でベンチ外だったのは、酒井高徳と長谷部。
 その辺も含めた上でのテストとしては、、
 @大久保が右サイドでも機能するか?
   (ワントップや左サイド・トップ下は、他のテストマッチや紅白戦などで確認済み)
 A新規参入どうしであり、東アジアカップ以来となるボランチコンビは?
  (アジア相手には通用したが、世界レベルの戦いではたしてどうか)
 B長友のサブである酒井高徳に怪我の不安があるため、今野をオプションとして試す。
  (キプロス戦では伊野波が使われたが、それとの比較もあるだろう)
 *大迫→柿谷、内田→酒井宏の交代は、想定どうりでテスト的な意味合いは少ない。

  テストの結果
 @大久保は右サイドでも十分活躍できることを証明。
   攻撃的なポジションなら、どこでもいつでもレギュラーに取って代われる能力は、
   このチームの戦力を大幅に底上げした。
 A青山・山口のコンビでも、十分世界に通用することを証明した。
   特に山口は、スタメンをほぼ確実にしたといって良い。
   長谷部の怪我の状況次第では、青山・山口のコンビが、ジボアール戦のスタメンになるだろう。
   遠藤は、後半からの活性剤として使われる可能性大。
 Bはっきり言って失敗。伊野波のほうが断然上。今野はJリーグでの不調をそのまま引きずっている。
   このままでは、CBのポジションも森重に奪われるだろう。23人枠で唯一の誤算になるか。。

  この試合のもうひとつの目的、コンデション調整のポイント。
 @リーグで出番の少なかった本田・香川をフル出場させてコンデションアップを図る。
  本田ーまだ本調子には程遠いが、キプロス戦よりは上がってきている。ザンビア戦に注目。
  香川ーゴールが何よりのカンフル剤。90%くらいまでは上がってきている。
 A負傷後の選手の調整(内田・吉田)
  吉田は、フル出場も果たしたし、もう問題はないだろう、後は試合勘だけ。
  内田は、もう少し様子を見る必要あり。だが酒井宏樹の調子がいいので、その点は安心。

  レギュラー候補のワントップ大迫やCB森重GK川島は、及第点の活躍。
 特に森重は、安定感が増し試合を重ねるごとに良くなっている。今野の不調もあり、レギュラー当確。
 川島は、課題のフィード能力にやはり疑問あり。
 後ろからもパスを繋いでポゼッションしていくこのチームの戦術には、むしろ西川が適任。
 たぶん次のザンビア戦で先発するだろう西川の出来次第では、レギュラーを奪われる可能性も。。
 ただ、ベルギーで重ねている「国際経験」や「熱い」キャラも、捨てがたいチームの力だし、
 GKというポジションは、安易に変えるものではなく、負けが込むとかがない限り変更はないだろう。
 西川が川島に取って代わる時、、それは日本代表が初戦で負けるとか、2連敗してしまうとか、
 そういう起死回生を狙ったり、次回以降のW杯のためといった状況下しかないような気がする。
 ということで、、西川には次のW杯まで我慢してもらおう(笑)

  大迫は、私個人では「先発候補」の一番手。その期待通りの働きを見せたね。
 開始直後の絶好機を逃したのは懲罰ものだが、それ以外は全てにおいて良かった。
 ポストプレーの安定感はチーム随一。前線からの守備も効いていた。後は、連携を高めるだけ。
 柿谷も有力候補だが、彼は後から出ても仕事が出来るタイプ。大迫は先発で生きるタイプ。
 この日のように、前半は大迫にポストプレーや守備で体を張ってもらい、
 後半、相手の運動量が落ちてスペースが出来た時に、ポストプレーや守備では劣るが、
 裏に抜けるスピードや天才的なトラップ技術&得点嗅覚をもつ柿谷で止めをさすという、パターン。
 もちろん、その日の調子や、相手によって使い分けるというやり方もあり。
 ただ、柿谷→大迫という順番は、実際には使われないだろう。

  さて次は、10日のザンビア戦。これは完全に仮想コートジボアール。
 ザンビアは、W杯に未出場で今回も出ていないし、FIFAランクも79位だが、、
 2年前のアフリカ選手権で優勝。今回のW杯予選でも、2次予選で敗退してしまったが、
 今回出場しているガーナ(前回W杯ベスト8)と同組で、1勝1敗(1−0.1−2)という戦績を残している
 いわばアフリカの強豪国のひとつだ。本番直前のテストマッチとして、理想的な相手だよ。
 このチームに、どういった戦いを見せることが出来るのか、、見ものだね(^^)