7月
  7月30日(水)
 
  来月末、バリ島に行くことになった。
 もう20年ぶりくらい?久しぶりの海外旅行なので、パスポートを取り直した。これで3冊目。
 最後は、ランちゃんを飼う1年前くらいに行ったオーストラリアだから、、そうか、、15年ぶりくらいか。。
 あの当時は、現地人と普通に話が出来るくらいだった英会話も、もう忘れちまったなあ。。
 でもまぁ、バリ島だから、なんとかなるか(笑)

  バリ島にしたのは、かみさんの休みが1週間だったから、5日間くらいの予定で、まだ二人とも行ったことがなく、
 のんびりできるリゾート型の場所、ということで選んだ。
 フランスも行きたかったらしいが、1週間の休みで行くのには遠すぎる。最低10日間はないとね。時差もあるし。
 本格的な海外旅行は、かみさんが退職してから、ということになるね。

  ということで、W杯が終わったら、仕事を始めようと思ってた私は、予定を変更。
 旅行から帰ってから本格的に動くことにした。長い夏休みになったよ〜(爆)
 高校野球も、普段はほとんど興味がなかったんだけど、今年は、母校と地元高校がベスト4に残ったので、
 どちらかが甲子園に出られたら、応援できて楽しいだろうな〜と思ってら、両方とも負けちゃって、残念。
 この夏の楽しみは、もう能年ちゃんの映画(ホットロード)だけになっちゃったな。。(笑)

  ホットロードは、原作が昔の少女漫画なので、リアルタイムでは読んだことがなく、昨年の暮れ?だったかな、
 漫画喫茶みたいなところで少し読んでみたんだけど、、1巻目で挫折(^^;)
 内容的にちょっとメルヘンすぎて、ワタシのようなおじさんには、ついていけない感じだった。
 でも、主人公の少女の透明感のようなものは、能年ちゃんにぴったりだとは思った。
 あまちゃんとは正反対の、暗いキャラだけどね。予告編とか見た限りでは、いい演技をしてるみたいなので、楽しみ♪
                         
 
  7月24日(木)
 
  日本代表の新監督に、メキシコ人でスペイン在住のハビエル・アギーレ氏が決定した。
 W杯前から、時期監督として有力視されていた監督だったので、まぁすんなり決まったんだな、という感想。
 とりあえず人選に文句はない。調べた基本情報からは、今の日本代表にとって、いい監督だと思う。
                      
  (簡単な来歴)
   ・両親はスペイン・バスク地方からの移民。本人はメキシコ生まれのメキシコ人。
    ・選手時代は、クラブ・アメリカ(メキシコ)、ロサンゼルス・アズテックス(アメリカ)、オサスナ(スペイン)などで活躍。
     メキシコ代表では、闘志溢れるプレーでチームを牽引。MF・DFとして59試合で14得点と活躍。1986年メキシコW杯出場、ベスト16。
    ・監督履歴
     メキシコリーグの監督としてデビュー。好成績を収め、2002年日韓W杯でメキシコ代表監督に就任。ベスト16の成績を収める。
     その後は、スペインリーグへ活躍の場を移す。サラゴサ、アトレチコ・マドリーと当時弱小だったチームをリーグ上位へと押し上げ、
     その手腕を評価される。2010年南アフリカW杯では、再びメキシコ代表監督に招かれ、ベスト16の成績を収める。
     その後は、今年5月までスペインリーグのサラゴサ、エスパニョールの監督を歴任。7月に日本代表監督に就任。

  (基本スタイル)
    メキシコ代表での基本は、4ー4ー2の堅守速攻。全体をコンパクトに保ち、前線からハイプレスをかけて、すばやいショートカウンターで得点を狙う
     アグレッシブなスタイル。長い間日本のお手本だと言われていたサッカー。スペインリーグでは、4−2−3−1を好んで使った。縦に早いダイナミックな
     サッカーを理想とする。共通するのは、激しいプレス守備を選手全員に求めること。バスク人の血がもたらすのだろう激しい気性の持ち主で、鬼軍曹
     的に選手を引っ張り、戦う集団に仕立て上げるモチベーターとしての実績は、W杯やスペインリーグで実証済み。


  つまり、選手としても監督としてもW杯ベスト16の実績があり、スペインリーグでも弱小ないしは中堅の(日本のよう
 な)チームを、引き上げる能力を持っていた監督。加えて、厳しい指導でW杯でもっとも必要な「戦う姿勢」を
 植え付けられる監督。また、体型的にも似ていて長年日本が目指すべきスタイルとされてきたメキシコサッカーを
 代表する監督であること。また日本が目指してきたスペイン流のパスサッカーにも精通している。また日本が苦手
 にしてきた南米サッカーの狡猾さも併せ持った経験豊富な監督であること。加えて、メキシコ人ながら、スペイン
 在住で欧州リーグにも造詣が深く、海外組の選手の視察にも好適。
 などなど、これからの日本代表にはうってつけの監督ではないか?というのが今の感想だ。

  とりあえず、来年1月のアジアカップ(豪州開催)での成績に注目したい。
 それまでの親善試合は、持ち駒の選手を見極める、現在の日本の能力値を知るための、完全な「テスト」でいいよ。
 でも、アジアカップは公式戦だからね。目標はもちろん優勝だけど、ノルマはベスト4。準決勝にさえ残れない場合は、
 即「解任」でいいと思う。W杯で一勝も出来なかったアジアで、ベスト4にさえ残れないんだったら、当然だ。
 加えて、内容にも注目したい。少なくとも「闘気」が見たい。もう上手いだけのひ弱な日本代表は見たくないのでね。。

  
  7月21日(月)
 
  W杯全64試合を見た上で、そこでの日本代表の戦いぶりについて。自分への反省も込めてふり返る。
 一戦毎の感想や分析は、既にその時書いてるので、ここでは3戦を通じ総じて感じたことを書き残しておこう。
 まず、選手個々についてだが、及第点をあげられるのは、内田だけ。
 期待していた以上のプレーを見せてくれたのは、彼だけだった。逆に落第点の最たる選手は、香川。
 彼の場合、守備面のリスクを抑えてまで、攻撃面に期待をかけていた選手だから、シュートさえも打てない姿には、
 心底がっかりした。日本代表の「ひ弱さ」を、最も体現していた選手として、最悪の印象だったね。
 1G1Aを残した、つまり日本代表の今大会上げた2得点すべてに決定的な役割を果たした中心選手、本田。
 彼の場合、数字的には結果を残しているが、それだけでは及第点には達しない。
 彼の場合は、その好不調が勝敗に直結する核になる選手。勝敗という結果に責任を負うべき選手なのだ。
 体調面が万全でなかったのは、試合を見て明らかだったが、それも含めて、彼にはがっかりした。

  W杯に出てくる国というのは、どこも強い。ちょっとしたことで、勝敗が分かれる。イタリアやスペインやイングランド、
 かつての優勝国でさえ、一次リーグで敗退してしまう。つまり、それだけガチガチの真剣勝負の場だということだ。
 親善試合などではゼッタイに計れない、本当の実力が試される場。国と国とのプライドやアイデンティティさえも
 かけた戦いの場、それが世界中がマジで熱狂するW杯という舞台だ。ワタシが問いたいのは、、
 我らが日本代表は、本当にそこで戦っていたのか?ということだ。長友は、敗戦の後帰国してから、その後のW杯は
 悔しかったから見ていなかったという。あの後のトーナメントでの死闘を見ずして、自分たちの本当の敗因が
 分かるとでも思ってるの?見なくても分かってるのか?たぶんそうなんだろうなと思いたい。

  日本のサッカーの歴史は、まだまだ若い。それがはっきりしたW杯だったね。
 選手もそうだが、サッカー協会もそうだし、メディアやサポーター等々、世間全体を含めたサッカー文化の未成熟さが
 はっきりと露呈された大会だった。まだまだサッカーというのは、日本では「地に足のついた」文化にはなっていない。
 その時その時の「流行りもの」扱いだ。試合の中身もそう。勢いに任せた「イケイケ」サッカー一辺倒。いったん
 そのやり方が潰されると、ほかの手段を持たない。あたふたしてビビリまくって負けるだけ。みっともない子供の
 サッカーだった。「自分たちのサッカー」にしても、守るだけじゃ勝っても「かっこ悪い」から、攻めて攻めて攻め切って
 勝つサッカーをやろう!ということでしょ?でも、攻め切れなかった時はどうするの?自分たちのやり方が通用しな
 かった時はどうするの?という対策・備えが、戦術的にも精神的にもなされていなかった。つまり「特攻サッカー」だった
 ということだ。まぁ、日本らしいといえば日本らしい戦い方ではあったけど。悲しいかな。。

  これからは、もっと地道に「歴史を作っていく」ことから始めた方がいい。
 サッカー協会の体制の一新。責任者がちゃんと責任をとる仕組みを作らなきゃ。
 選手はプロなのに、協会のトップや組織構成がアマチュアイズムを引きづったままなんだよ。
 それと、Jリーグの改革。裾野を広げるのはいい。J3だってJ4だって作ればいい。でも、もっとトップレベルの選手を
 集めたトップチームを作り出すべき。つまり、J1のプレミア化。もっと少数精鋭化して、外国人枠も拡大すべき。
 その結果有名J1チームが多数J2に入る(落ちる)ことで、J2の人気も上がる。
 かといってJ2の枠は増やさない、その分J3を増やす。J2からあぶれたチームは、J3との入れ替え戦に回る。
 万年J2で胡坐をかいてるようなチームは、どんどんJ3に落とすべき。そうすれば、入れ替え戦なども凄い真剣勝負
 になって、J2J3の下位リーグだって、活気が出てくるよ。今は、ただ「居るだけ」っていうチームが多すぎる。

  しかし、いくらJリーグで頑張っても限界はある。現代サッカーの中心は、あくまで欧州。
 そこから見て、極東の地にあるという地理的条件は、圧倒的に不利。他リーグとの交流で腕を磨きたくても、
 レベルの低いアジアリーグでは、肉弾戦の耐性を高めることが出来るくらいだろう。むしろ真剣にやればやるほど、
 致命的な怪我のリスクが高まるというのが現実。だから、チームも選手も、本音ではやりたくないんだよね。
 そのなかで、世界レベルの選手を排出するには、欧州リーグに出て行くしかない。若手で有望な選手は、どんどん
 早めに欧州に送り込むべき。レベル的には、Jリーグ以下では困るが、同等程度なら行った方がいい。
 「かわいい子には旅をさせろ」だよ。Jは欧州トップリーグの育成リーグになってもいいんだ。オランダのようにね。

  また、最盛期を過ぎた有力選手の「年金リーグ」になってもいい。今年の夏から、小野選手が札幌に加入したけど、
 早くもその集客効果が現れてきているらしい。小野は、いまだに日本が生んだ最高のファンタジスタという名声があり、
 体調を考慮した短い時間なら、今でも十分その技術を発揮できるというのは証明済み。海外で全盛期を終えた選手
 が、最後は日本で活躍してもらう。それは外国選手でもいい。とにかくJリーグは根本的に変わらないといけないよ。
 今の「お役所」的な?第3セクター的な?全員一列になって進みましょう的な?やり方では、もうだめだよ。
 もっと、営利的な企業的な部分を増やしていかないと、ジリ貧。日本代表が弱くなると同時に沈没しちゃうと思うよ。
 「日本代表を強くするためにはプロリーグが必要」、このJリーグ創設当初の目的に立ち返るべき。
 自分たちの地域のひいきのチームを守るだけの、小さな目標のJリーグではなく(それが基本にあるべきだが)、
 大所高所に立ち、日本代表を強くするためのJリーグになるべき。でなければ、Jリーグそのものが早晩なくなるよ。

  ワタシはサッカーが好きだ。サッカーのもつグローバリーなところが好きだ。どんな小さい貧しい国で生まれても、
 学校にも行けない寒村やスラムでさえ、ボールひとつあればできる、熱中できるスポーツ。
 そして、広く豊かな世界に行ける手段。それは、サッカーだけがもつグローバリー性だ。
 そして、単純なルール。そこに無数にある「勝つための」「負けないための」戦術。世界の有り様の縮図のような世界。
 それがサッカーだ。そして、日本にもいつかその世界で「名誉ある存在」になって欲しいと思う。
 日本国憲法の前文に示された「国際社会において・・名誉ある地位を占めたい」という崇高な目標。。
 いつの日か、日本がW杯のトロフィーを胸に抱いた時、それは実現する。というのは、けっして「戯言」でも「暴言」
 でもない。そこでは、金(経済力)や暴力(軍事力)では得られない「尊敬」を得ることが出来るだろう。
 それも、知識人や富裕層だけではなく、幅広く世界中の庶民からリスペクトを得られるのは、たぶんサッカーだけだ。
 WW2の敗戦国でいまだにナチズムの非難のまなざしを受けるドイツという国が、欧州のどの国にも増して、
 このW杯に賭ける情熱が大きいのも、それがたぶんあるからだ。失われた母国の名誉を取り戻すのに、もっとも
 効果的な方法、それはW杯という舞台で結果を残すことだと知っているからだ。かつて植民地だった国々もそう。
 南米やアフリカ等旧植民地国のアイデンティティやプライドを示す場所としてのW杯でもある。宗主国へ移民した
 家族の選手(二重国籍をもっている)にも、サッカーの国籍は住んだこともない母国を選ぶことが多々あるし、
 ボアテング兄弟のように、兄(ガーナ)と弟(ドイツ)で選ぶチームが違う場合があるなど、その背景は複雑だ。
 サッカーというのは、本当にいろんな意味で国際スポーツなんだな、とつくづく思うよ。

  しばらくは、落ち着いてサッカーを見ようと思う。
 地元の愛媛FCを応援しつつ、日本代表の新しい船出も、生暖かく見守ることにするよ(^^)

  7月19日(土)
 
  ワールドカップ2014ブラジル大会、終わったね。。
 そうだね。。日本代表が結果を残せなかったこと、またその試合内容に関する不満さえ除けば、、
 本当に素晴らしい大会だった。ワタシが観てきたワールドカップの中で、少なくとも試合内容の充実度では、
 間違いなく最高の大会だったと思う。全64試合をすべて観たが、退屈だったのは片手以内の数試合だったと思う。
 その要因は、単純だけど「気力」。勝ちたいという気力のほとばしり、その大きさ激しさをこの大会くらいほとんど満遍
 なく感じた大会はないね。またその気力が、いかに試合の勝敗に直結するかというのを痛感させられた大会だった。
 残念ながら、日本は、その気力のなさが、、下から数えて何番目?ってくらい。ひどかった。情けなかったよ。。

  ワールドカップの結果は、ほぼそのまま欧州主要リーグの活況・不況に因果関係が求められることが多い。
 ドイツの優勝は、前年の欧州チャンピオンシップの決勝戦をドイツチームどうしで戦った、その勢いそのまま。
 特に今年も独走優勝を果たしたバイエルンミュンヘンなんかは、ドイツ国内の主要選手をかなり強引にかき集めた、
 そのままほぼドイツ代表のようなチームで、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグでの試合が、そのままW杯の
 強化試合になったような感じで、いわばドイツ全体でワールドカップで結果を残すために計画したようなチーム。

  イングランドのプレミアリーグも活気があるが、これは営業面での話で、それがそのままイングランドの強化に
 繋がっているわけではない。むしろ、若手の活躍するチャンスを奪っているという意味では、マイナス効果。
 スペインのリーガも、今年はマドリード同士の戦いで、そのレベルの高さを証明したが、ここもイングランドほどでは
 ないが、トップチームはスター選手を集めただけで、それがそのままスペイン代表の強さになっているわけではない。
 唯一の例外がバルセロナで、前大会の優勝も、今回のドイツ(バイエルン)と同じ関係で、ほぼバルセロナ中心で
 成し遂げた。でも今回はそのバルセロナ自体が下降気味だった上、勝利に対する「欲求」も少なかったね。チーム力
 自体が落ちていた上に、気力も他チームに比べ劣っていたというのが、今回の結果に繋がった。

  にしても、、ちょっとした気力の差、モチベーションの差で、こんなに劇的な結果が生まれるとは。。
 優勝候補だったスペインや有力候補のイタリアやイングランドなどなど強いと言われていた国が、グループリーグ
 で早々と敗退し、コスタリカやギリシャやアルジェリアなど弱い弱いといわれていたチームが勝ちあがったこと。
 また、敗れたとはいえ、記憶に残るような激しい戦いぶりを見せて健闘した豪州やボスニアやガーナなどなど。
 やっぱり世界のサッカーのレベルは、均衡化してるんだよ。ちょっとしたことで、かつての強国が惨敗し、弱者が勝ち
 抜けることができる。そして、最後は「勝ちたいという気力」が勝っているところが勝つ。今回のW杯が面白かったの
 はそれに尽きるね。そして、最後の最後は、その勝ちたいという気力の蓄積、歴史がものを言う。
 ベスト4に残ったのは、ドイツ・ブラジル・アルゼンチン・オランダ。いずれもサッカーの歴史から外せない国。
 日本などは、まだまだ「ひよこ」だったというのが、正直な感想。完全に出直しだよ。

  次回は、今回の日本代表についての総括。そして今後の日本代表のあり方について少々語って終わりにする。

  7月16日(水)
 
  遅ればせながら、W杯ブラジル大会<決勝戦>の結果と感想。
    *ドイツ1−0(延長)アルゼンチン
      ほぼ予想通りの展開で、拮抗した内容。特にアルゼンチンの粘り強い守備が素晴らしかった。しかし、やはり不安視していた通り、ディマリアの
       欠場が響いた攻撃陣では、ドイツの堅守を破ることは出来なかった。特に、ノイアーの存在は大きく高い壁としてプレッシャーになっており、メッシ
       でさえ、その影響から逃れることはできていなかった。もしディマリアがいたら、結果は逆になっていたかもだが、それも含めての実力差が、そのま
       ま正直に出た結果でもあった。総合力(戦力の層の厚さ)では、圧倒的にドイツが優れていた。交代で入ったシュルレやゲッツェが得点に絡んだ
       のがその証明。ドイツの優勝は、大会を通じたパフォーマンスからしても、開催国ブラジルをあの大差で破った歴史性からも、順当な結果だった。
       そして、大会MVPはメッシに。。これはどういう政治的判断があったのかは知れないが、不当だね。受賞した本人の浮かない顔がそれを如実に
       物語っていた。大会を通じ最も優れたパフォーマンスを見せた選手としては、ノイアー(ドイツ)、ハメス・ロドリゲス(コロンビア)、ロッベン(オランダ)
       この3人がもっともふさわしい。個人的には、ノイアー。アルゼンチンなら、メッシよりもむしろDMFのマスチェラーノの方がMVPにふさわしかった。


  日本代表の総括と将来への展望は、後日また。

  7月13日(日)
 
  W杯ブラジル大会<3位決定戦>の結果と感想。
    *オランダ3−0ブラジル
       モチベーションが低いかと思われていたオランダが、まさかのベストメンバー。やっぱりW杯だね。手を抜くわけには行かなかったようだ(^^;)
        ということで、まともにやりあった結果、実力どおりの結果に終わった。ネイマールの去ったブラジル攻撃陣には、まったく怖さがない。単発で
        仕掛けるだけの攻撃で、簡単にオランダの壁に跳ね返されていた。チアゴシウバの戻った守備陣も、ロッベンを止めることはできなかったね。
        オランダとブラジルの差は、想像以上にあった。ドイツほどではないにしても5−0くらいの差がついておかしくない試合だった。
        ブラジルの現状というのは、相当に酷いね。開催国で優勝を目指すという「興奮剤」の作用がなくなったとたん、地金が出たというか。。
        はっきりいって、ブラジルが特別な国として尊敬されるような時代は、もう当分戻ってこないだろうと思う。
        そういう意味で、ブラジル神聖化時代の終焉が、、その当事国の元で開催されたというのは、なんとも悲しい皮肉な大会であったと思う。


  7月11日(金)
 
  W杯ブラジル大会<準決勝>の結果と感想。
   * ドイツ7−1ブラジル
      W杯史上に残る、これからも永遠に語り続けられるであろう一戦。自他共に認めるサッカー大国ブラジルの崩壊の現場を目のあたりにして、
      改めてサッカーの恐ろしさを感じたね。戦前からドイツの優位は動かないとは思ってたけど、プライドや義務感が強いだけに、いったんタガが外れる
      と、歯止めが利かなかったね。キャプテンであり守備の統率役だったチアゴシウバの不在が本当に痛かった。ネイマールは仮にいたとしても、あの
      状況では、何も出来なかっただろう。ドイツは、攻守に完璧な姿を見せた。昨年の欧州チャンピオンズリーグ決勝を戦ったドイツリーグの中心、
      バイエルンとドルトムントの連合軍のようなチームで、急造したナショナルチームにはない攻守の連携、完成度があった。また前半で5−0とした後
      は、ボロボロになったブラジルのプライドを過度に刺激しないような流すような試合運びも見せ、前大会のような若さ未熟さもない。ベテラン・中堅・
      若手のバランスも良く、ほぼ完璧なサッカーだったよ。ブラジルにとって、この大敗は「おわりのはじまり」かも知れない。様々な要件から、再建は
      かなり難しい気がする。かつてはタレントの宝庫と呼ばれたブラジルだが、スラム上がりの個性的な選手は少なくなり、欧州風の育成でエリート化
      されたこじんまりした選手ばかりになって、かつてのダイナミズムがない。そうなると、組織力や戦術に勝った欧州に太刀打ちできなくなる。今回は、
      ネイマールのみの攻撃陣を、チアゴシウバ&ダビドルイスの世界最高DFコンビでカバーしてきたけど、ドイツ戦でついに馬脚を現してしまった。


   * アルゼンチン0−0(PK4−2)オランダ
       たくさんのゴールが生まれたドイツーブラジル戦とは打って変わった無失点試合。しかし試合内容は、ひとつのミスも許されないといった
        えもいわれぬ緊迫感に満ちていて、これが決勝戦でもおかしくないある意味「これぞW杯」という素晴らしい戦いだった。オランダは、とにかく
        メッシに仕事をさせないことを第一に、徹底マーク。奪ったボールを縦に早く繋いで、速攻を狙う展開。しかし、アルゼンチンも、マスチェラーノを
       中心に、その縦に入るボールを徹底してつぶす作戦。ファンペルシやロッベンに前を向かせない、ボールを持った状態で前にスペースを作らない
       彼らのスピードやテクニックを自由にさせないシビアでコンパクトな守備が見事だった。この守備は、ドイツでも簡単には崩せないだろう。最後の
       PK戦は、交代枠を使い切って専用?キーパーを出せなかったオランダと、十分な研究を積んでいたロメロの差が出たかな?


   ◎ 決勝戦 アルゼンチンードイツ
       ブラジル戦の結果もあり、大方の予想は、ドイツ有利だと思う。確かに戦力だけを見れば、ドイツには隙が無いように見える。しかし、このW杯
        が、南米の大会であるということ、メッシにとって全盛期最後のW杯になるだろうことを考えると、アルゼンチンに優勝してもらいたいな、、
        という観点から、アルゼンチン有利のシュミレーションをしてみる。実際、十分ありえることだと思う。まず、僅差の戦いに持ち込むこと。戦い方は、
        オランダ戦と同じ。ただし、PK戦まで持ち込むと、相手は今大会最高のGKノイアーが待ち構える。できればそれまでに決着をつけたい。
        ズバリ1−0の勝利を目指すべき。ドイツにしても、メッシを自由にはできないから、必ず誰か一人はマークをつけるはず。そうなれば、ブラジル
        戦のような高密度な連携は難しく、中盤のスペースを徹底的につぶしてくるアルゼンチンの粘っこい守備には、思うような攻撃は出せないだろう。
        ドイツにとっては、ブラジル戦の1点目と同じく、セットプレーが重要になってくると思う。ここで得点できるようだと、大量得点のチャンスあり。
        アルゼンチンの勝利は、とにかく粘り強く守って得点を許さないことが前提条件だが、その上で、ディマリアの復帰が必須。彼の復帰がなく、
        メッシのみの戦いを強いられたら、まずドイツの堅守を崩すことは難しい。よくてPK戦での敗退だろう。へたすればブラジル同様に大敗が待って
        いる。メッシとディマリア、イグアイン、アグエロが絡んだトップ4の創造性と破壊力は、クローゼ、エジル、ミュラー、クロースよりも上。鬼神のような
       GKノイアーでも無失点で押さえるのは難しいと思う。ドイツの数少ない欠点は、決定的なCFを持たないこと(いまだにベテランのクローゼ頼み)と、
       大型だがスピードのないCBコンビ(そのため危険になるCB裏のスペースをカバーしているのが、守備範囲が広く足技の巧みなノイアー)。それを
       アルゼンチンがつければ、接戦に持ち込めるし、接戦に持ち込めれば、、勝機は十分にあると思う。
  

    ◎ 3位決定戦 ブラジルーオランダ
       最後の意地を見せたいブラジルと、3位決定戦にはモチベーションの低いオランダの戦い。ブラジルは、守備の要でキャプテンのチアゴシウバ
        が戻ってくるのに対し、オランダは、かなりのメンバーを落としてくるはず。よってブラジル優位は動かないだろうね。オランダは、少なくとも疲れの
        大きいファンペルシは確実に出ないだろうし、ロッベンも出ない可能性が高いから、攻撃力は大幅に下がる。大敗を避けるため、中盤から後方の
        ディフェンスラインは変えないと思うけど、GKは変えるかな?モチベ維持のためにも控え選手中心の戦いになると思う。ブラジルは、当然ベスト
        メンバーで来るだろう。ただ、不調だったCFやボランチは変更するだろうし、ベテランGKは次回以降を睨んで変えるかもしれない。
        まぁ大会の体面的にも、、ブラジルが勝って3位で終わるのが、いいんじゃないかな?(^^;)


  7月 7日(月)
 
  W杯も終盤に入り、日程に余裕が出来てきたので、その合間を塗っての映画鑑賞(^^)
 「ノア 約束の船」を観てきた。

  正直これは、観る人によって評価がけっこう分かれる映画だと思う。
 そのひとつの指標になるのが「十戒」。同じく旧約聖書を題材にした、歴史絵巻物、スペクタクル映画なんだけど、
 そういう観点から見たら、それはそれで及第点かな?
 でもテーマ的には、けっこう深い。聖書そのままに面白おかしく描いてやろうというエンターテイメント性は薄い。
 むしろ、聖書全体を貫いているテーマというか、その行間に込められてるテーマに目を向けた、かなり重いテーマを
 背負った作品だ。だから、キリスト教(新約聖書)に至るまでの、ユダヤ教の世界・旧約聖書が持っている「世界観」
 への知識及び理解がないと、その本当のところ言わんとしてるところを理解するのは不可能。
 人によってはというか、正直、普通の日本人には、かなり難解な作品になるだろうと思う。

  といって、ある程度知識のある人間にとっては、逆に物足りないというか、突っ込みどころ満載な作品でもある。
 最後の収め方が、いかにもハリウッド映画らしいというか、無理やりハッピーエンド的な無難な収め方。限界かな?
 同じテーマを扱っていても、ベルイマン作品に親しんでいた自分的には、情緒に流されすぎていて物足りない印象。
 よって、悪い作品ではないが、映画館を出た後の感想としては、中途半パ感がぬぐえない。70点かな。

 
  7月 6日(日)
 
  W杯準々決勝二日目の結果と感想。
   * アルゼンチン1−0ベルギー
        メッシ擁する伝統国のアルゼンチンが、南米アドバンテージの声援も味方にして、地力勝ちした一戦。ベルギーは若手の実力派を攻守に
        多数擁していて、総合的な戦力ではむしろアルゼンチンより勝っていたかもしれない。でも、試合巧者のアルゼンチンに先制されてしまうと、
        後はのらりくらりとかわされて、最後まで追いつけなかった。チャンスで決め切ることのできる「メッシ」がベルギーにはいなかったということ。
        でも、勝ったアルゼンチンも、攻守に効いていたディマリアを負傷で失ったのは大きい。マークがメッシに集中することで生まれたスペースを、
        ディマリアが上手く利用することで、今まで数多くのチャンスを生んできたのだが、これからはそう上手くいかなくなる。一気に苦しくなったね。。


   * オランダ0−0(PK4−3)コスタリカ
       W杯史上に残るだろう熱戦、死闘。スコアレスな試合ながら、終始レベルの高い攻守が展開されて、見ごたえ十分な素晴らしい試合だった。
       破壊力抜群のオランダの攻撃(矛)に対し、完璧に組織された守備(盾)で対抗するコスタリカ。最後は、PK戦にまでもつれこみ、なんとW杯史上初
       というPK戦用のGKまで登場するというおまけ付き。120分+αの試合時間がこんなに短く感じられたには久しぶり。勝ち残ったオランダは、
       これで初優勝へのチームスピリットが完成したんじゃないかな?ファンハールという名匠を得て、チームとしてまとまったオランダは、もう無敵かも。
       コスタリカは、前回のスイス同様公式戦の記録上は無敗のままW杯を去ることに。120%の力を出し切ってのベスト8。悔いはまったくないだろう。
       同国のサッカー史に残る伝説のチームになったと同時に、W杯の歴史にもきっと残るだろう実に清々しい好チームだった。


   ◎ オランダーアルゼンチン
       相棒ディマリアを負傷で失ったメッシ=アルゼンチンは、苦しくなった。完成体に近づいたオランダモンスター軍団が、一気に駆け上がるか?
        優勝へのモチベーションも、今まで準優勝3度のオランダの方がより強力。アルゼンチンは、メッシの神業と地元アドバンテージに頼るのみか。


  7月 5日(土)
 
  W杯準々決勝の結果と感想
   * ドイツ1−0フランス
     正直これがベスト8の戦いとは思えないような「凡戦」だった。双方ともにやや慎重な立ち上がりだったのは仕方ないけど、先制点を奪ったドイツ
     に対し、必死に追い上げるべきフランスに、なんだか「熱さ」が感じられなかったのはどうしてなのか?ただ淡々と時間が過ぎていくだけといった内容
     に、寂しささえ感じたよ。先制したドイツにしても、しっかり守ろうという意識が強すぎて、追加点を奪わないと危ないといった切迫感はほとんど見られ
     ない。その落ち着きは褒められるべきなのかもしれないが、何か悠々と逃げ切られてしまったという感じは避けられない。ドイツの強さを褒めるべき
     なのか、フランスのだらしなさを貶すべきなのか、正直よく分からない。ただ、このドイツにすんなりとW杯トロフィーを渡すのは、、なんか嫌だなと思う。


   * ブラジル2−1コロンビア
     こちらは、ワタシの不明を詫びなければならない試合。ホームアドバンテージ以外にブラジル優位の要素はないと書いたけど、大きな間違い
     だった。もうひとつ大事なものがあったよ。それは、勝利への執着心。このW杯で頂点に立ちたい、立たねばならないという「気持ちの強さ」だ。
     戦力的には、この試合のスコアは逆にコロンビアが勝っていても不思議ではなかったと、今でも思う。セットプレーからの2点、特にダビドルイスの
     決めたフリーキックは、勝利にふさわしいものだったと思うが、後5分試合が長引いていたら、仮に延長にもつれ込んでいたら、結果は判らなかった
     と思う。だが、勝ったのはブラジルだった。いやブラジルだったからこそ勝てたのだろうと思う。この勝利こそが、もっともブラジルらしい、常に優勝
     以外を求めらることない欲求に応えてきた、また応えようとしてきた歴代ブラジルセレソンたちの積み重ねてきたスピリッツの賜物だったと思う。
     破れたコロンビアは、これが初めてのベスト8。まだまだ優勝するには、年季が足りなかったということかな?
     しかし、これで後に続く者の指標となる新たな歴史は作られた。その戦いぶりも含め立派な成績だったと思う。


   ◎ ドイツ−ブラジル
     余裕のある戦力層を誇るドイツに対し、ブラジルは苦しい戦いを強いられそう。累積警告で出場停止のディフェンスリーダー兼キャプテンの
     チアゴシウバに加え、エースFWのネイマールまで負傷で失ってしまうことになるとは、まったく予想外だったろう。また彼らが特別な選手だけに、
    代わり得る選手がいないのも苦しいところで、誰が代わりに出ても大幅な戦力の低下は免れないだろう。もう彼らに残されているのは、地元ブラジル
    国民の大声援と、己がふりしぼる気力しかない。ただそれもドイツ相手では通用しないだろう。これが他のチームなら、ビビッてくれたり逆に増長して
    油断してくれたりして、その隙を突くことができるかも知れないが、勝利に対する執着心では欧州随一、怜悧一徹に勝利を目指すゲルマン軍団には
    難しかろう。奇跡でも起きない限り、ドイツが圧倒的に有利な試合。ただ結果は、神のみぞ知る。。


  7月 3日(木)
 
  一ヶ月に及ぶW杯ブラジル大会も、ちょうど折り返し点を過ぎ、ベスト8が出揃ったところで、いったん休憩(^^)
 寝不足気味で疲れた体にも、今日と明日は優しい休日になったよ(笑)

  ベスト8は、各グループリーグの1位チームが、そのまま勝ち抜けた格好。一見順当勝ちばかりのようだが、
 決勝トーナメント一回戦8試合のうち、5試合が延長戦。さらにPK戦までもつれたのが2試合と、
 長いW杯史上でも、これほど多くの激戦が展開された大会があった?というほどの「熱い」大会になっている。
 延長にならなかった試合でも、内容的に点差どおり順当勝ちだったのは、コロンビアーウルグアイ戦だけで、
 後は、全部僅差の内容。どちらに転んでも不思議ではない戦いだった。

  ここで改めて、ベスト8の組合せとワタシの勝敗予想。
  ◎ドイツーフランス
       どちらが勝っても不思議ではない、実力伯仲の戦い。両チームとも攻守に組織的で隙がなく、控え戦力の層も厚い。
      フランスは、心配された内部分裂もなく、カリスマ指揮官デシャン監督の下、まとまった戦いを見せていて、勢いもある。
      一方ドイツは、苦戦しながらも勝負どころはきっちり押さえた戦いぶりでしっかりと結果を残す。その勝負強さはさすが。
      一方的な展開になれば、フランス。終盤までもつれるようなら、ドイツ。優勝経験国どおしの重厚な試合になりそう(^^)

  ◎コロンビアーブラジル
     ホームアドバンテージ以外に、ブラジルがコロンビアに勝てる要素はない。攻撃面では、コロンビアのロドリゲスのような司令塔が
     存在せず、ネイマール中心の個人技に頼りすぎ。その点、コロンビアはどこからでも点を取れる戦略の幅の広さがある。守備面でも
     CB・ボランチの中心線は強く互角またはやや上回るかも?だが、SBマルセロの軽い守備が気になる。この左サイドから崩されたら、
     一方的な試合になる可能性も。コロンビアは、目立った欠点が見当たらない。このブラジルを破ることが出来たら、一気に頂点かも。

  ◎アルゼンチンーベルギー
      両国とも、多くの才能ある選手たちを有し、組織の強みよりも個人の力を前面に押し出すタイプのチームという意味では、
      似たものどおしの戦い。若い才能が集まるベルギーの勢いが勝るか、メッシ依存といわれながら、それを最大限に活かす戦いに
      徹底したアルゼンチンの勝利か。南米アドバンテージと、マリーシア(ずるがしこさ)に勝るアルゼンチンが有利と見る。

  ◎オランダーコスタリカ
      ここまでは健闘して勝ち上がってきたコスタリカだが、今大会のオランダ相手には厳しいだろう。今大会のオランダは、
      今までのように「負けても美しいサッカー」を目指しているチームではなく、確実に勝つサッカーに徹底している。
      名匠ファンハールの元しっかり統率されて、個性が強い選手が集まる故の唯一の弱点であった「まとまりのなさ」も見られない。
      かつての強そうなだけのチームから、本当に強いチームになったような気がする。もちろん、コスタリカにもチャンスはあるだろうが、、
      同じカウンター型のチームであることの相性の悪さや、はっきりとした戦力差からいって、コスタリカの勝利を予見するのは難しい。


  7月 2日(水)
 
  決勝トーナメント1回戦の結果と感想

  *フランス2−0ナイジェリア
    後半半ばまでは、まったくの互角。ナイジェリアが勝ってもおかしくない試合内容だった。しかし、ナイジェリアには、最後の武器に
    なるような強力なFWに欠けていた。コートジボアールのジェルビーニョやドログバ、ガーナのギャン、カメルーンのエトークラスの
    FWがいれば、結果は逆になっていただろう。決めきれないナイジェリアに対して、地力に勝るフランスは徐々に本領発揮。
    最後は、当たり前のように勝利を手にした。これはまぁ必然、実力どおりの結果だったとは言えるけど、この先の戦いとなると、
    その勝ち方故に、不安が残るね。。ここまでは、はっきり言って格下の勝って当たり前の相手ばかりだったけど、ここからは、
    互角以上の相手ばかり。それらに対しても、果たして今まで通りの闘い方が出来るのかな?という不安。ポテンシャル的には、
   優勝してもおかしくないメンツだが、いわば「エリー」トだけに、どうしても勝ちたいといったモチーベーションには乏しい、と思う。


  *ドイツ2(延長)1アルジェリア
   誰がここまでの死闘を予想できただろう。。延長含めた120分間のなかには、サッカーの面白さ偉大さが、ぎっしりと詰まっていて、
   これぞW杯!という素晴らしい試合だった。アルジェリアは、グループリーグから一貫して素晴らしい戦いを見せてくれた。今大会の
   隠れMVPチームといってもいいくらい。彼らの真剣な戦いぶりは、経済的に豊かになり、サッカーの力も中途半端に強くなったような
   気になっていた韓国や日本のような国にとって、本当にいいお手本になったと思うよ。ドイツは、なんだかんだ言って最後は勝つ、
   その勝利に対するメンタリティの強さというのは、スーパーGKノイアーの存在同様、ちょっと日本人では理解できない世界だ(笑)


   *アルゼンチン1(延長)0スイス
    延長までもつれた熱戦だったが、最後はやはりメッシのキラーパスから決着がついた。点差だけから見たら、互角のようだが、
    内容的にはアルゼンチンがほとんど優勢だった試合。徹底してメッシをマークしていたスイスは、相手の強みを消すことによって、
    接戦に持ち込むことには成功したが、そこまで。堅守に加えた新しい持ち味である攻撃力というのは、やや薄れてしまった。
    よって善戦はしてもスイスが勝つ予感はしなかった、というのが正直なところ。要は、実力どおりの結果が出たということだね。
    アルゼンチンは、結果だけを見れば苦戦したように見えるが、実のところは、今大会でもっとも地力を証明した試合になった。
    つまり、メッシをあれだけマークされていても、試合のクオリティはまったく落ちなかった。それだけの地力のあるチームということ。


   *ベルギー2(延長)1アメリカ
     個々のポテンシャルで勝る、またルカクという強力なFWを満を持して投入できる戦力の厚みを持ったベルギーの勝利。
     アメリカは、運動量と最後まで諦めないスピリッツで善戦したが、最後の最後に力尽きた感じ。結果は順当だった。
     ベルギーは、ダークホースと言われながら、大舞台での実績がないところから、もうひとつ信用されていない節があったが、
     このアメリカ戦を経ることによって、前評判は伊達ではないことを証明した。多くの才能ある若手選手が、W杯という厳しい
     舞台で経験値を重ねることにより、さらに成長しつつある。その勢いは本物。堂々の優勝候補に名乗りを上げたと言ってよい。
      


  (ベスト8の組合せと予想)
    ◎ドイツーフランス
       どちらが勝っても不思議ではない、実力伯仲の戦い。両チームとも攻守に組織的で隙がなく、控え戦力の層も厚い。
         ただ、W杯での勝ち方を知っているという点で、ドイツがやや有利か。
         

    ◎アルゼンチンーベルギー
       両国とも、多くの才能ある選手たちを有し、組織の強みよりも個人の力を前面に押し出すタイプのチーム。
        似たものどおしの戦いではあるが、勢いのある若さのベルギーか、神の子メッシ擁するアルゼンチンか、という戦い。
        個人技主体の戦いなら、やはりメッシのいるアルゼンチン有利と見る。