8月
  8月27日(木)
 
  待望の代表戦メンバー発表♪
 来月3日(H・カンボジア)8日(A・アフガニスタン)に行われるW杯ロシア大会アジア二次予選。
 初戦のシンガポール戦、まさかのドローで勝ち点1に終わった日本にとって、今回の2連戦は、絶対に
 勝利が求められる戦い。万が一にも、敗戦もしくはドローで終わるようなことになれば、ハリルホジッチ
 監督の解任問題にまで発展することは必至だろう。
 ということで、確実に勝利をものにするため、現状のベストメンバーで望む戦いになった。

  GK  西川周作(浦和) 東口順昭(G大阪) 六反勇治(仙台)
  DF  吉田麻也(サウザンプトン:ENG) 丹羽大輝(G大阪) 槙野智章(浦和) 森重真人(FC東京)
      酒井宏樹(ハノーファー:GER) 酒井高徳(ハンブルガーSV:GER) 長友佑都(インテル:ITA)
      米倉恒貴(G大阪)
  MF  長谷部誠(フランクフルト:GER) 山口蛍(C大阪) 遠藤航(湘南) 柴崎岳(鹿島)
      原口元気(ヘルタ・ベルリン:GER) 香川真司(ドルトムント:GER)
  FW  本田圭佑(ミラン:ITA) 永井謙佑(名古屋) 宇佐美貴史(G大阪) 武藤嘉紀(マインツ:GER)
      岡崎慎司(レスター:ENG) 興梠慎三(浦和)
 
  これを、もう少し詳しいポジション別にすると、こうなる。
  GK 西川 東口 六反
  CB 吉田 槙野 森重 丹羽 
  SB 長友 酒井宏樹 米倉 酒井高徳
  DMF 長谷部 山口 遠藤 柴崎
  OMF 香川 原口
  SH 本田 武藤 宇佐美 永井
  FW 岡崎 興梠

  それで先日、東アジア大会が終わった後に、ワタシが予想したメンバーは以下の通りだったが、
 それと比べながら、今回のメンバー選出理由を考えてみよう。(太字が選出外)
  GK 川島 西川 東口 (権田
  CB 吉田 槙野 森重 丹羽 (水本
  SB 長友 酒井宏樹 米倉 遠藤 (酒井高徳)
  MF 香川 長谷部 山口 武藤雄樹 柴崎 藤田 (今野
  SH 本田 原口 武藤嘉紀 清武 (宇佐美)
  FW 岡崎 大迫 (興梠)

  まずGK。川島が外れたのは、現在所属チームがなく、試合勘・コンデションが整っていないため。
 権田は、オーバートレーニング症候群で離脱中。理由ははっきりしている。
 権田はともかく、川島はチームが決まりコンデションが戻ってくれば、正GKとして復帰してくるだろう。
 それまでのチャンスを、西川と東口が活かせるかどうか。

  CBは予想通り。丹羽は右SB、槙野は左SBも兼任できる。将来的にここのポジに食い込んで
 きそうな、というか期待しているのは、広島の塩谷。強さ速さ攻撃力は槙野と同格のポテンシャルがある。
 ただし、CBとしてはもう少し守備の経験値が欲しい。

  SBも予想通り。遠藤はチームではCBで、東アジア大会でも証明したようにSBも出来るが、本来は
 ボランチの選手。総合力で現時点のベストSBは、この4名だろう。ただし、内田が戻ってくれば誰かが
 外れることになる。最終的には、内田の回復度、長友の劣化度との兼ね合いになる。
 それとSBの組合せだが、守備面での空中戦対策で、低身長の内田・長友という組合せは、出来れば
 避けたい。内田・米倉(酒井剛徳)or米倉(酒井宏樹)・長友といった長短の組み合わせがベターだね。
 前回まで呼ばれてて今回外れた太田・藤春という選手は、それぞれクロスの精度、スピードという攻撃
 面の長所は持っているが、W杯レベルで戦うには守備面でのリスクが大きい。そこの改善がない限りは
 今後とも呼ばれることはないだろう。

  次にボランチ。ここは、長谷部・山口がスタメン筆頭。次いで、柴崎・遠藤。ここらまではほぼ確定。
 藤田の守備力は、今後強豪相手になれば必要になって来る可能性あり。今野は年齢でアウトかな?
 ベテラン枠は長谷部まで。二人もは要らないと言う判断だろう。できればここに、空中戦で競り勝てる
 180cm以上の大型ボランチが欲しいところ。Uー22のCB植田・岩波が使えるようになれば、将来的
 にはCBの森重を上げるという手もあるが、鹿島の山村、川崎の谷口のさらなる成長に期待したい。
 
  トップ下は香川・原口。レッズの武藤が外れたのが、今回唯一の予想外だった。理由は、ワタシがSH
 で選んだ原口がトップ下で選ばれたからだけど、ここは今回は怪我で呼ばれなかった清武もいる。彼ら
 海外でバリバリやっているメンバーに勝つには、Jリーグの活躍だけでは厳しいね。またこのポジは、
 ボランチ役も出来る柴崎もいるだけに、海外移籍してそこでやれることを証明しないと、厳しい。
 SH枠もそうだけど、前目の攻撃役の選手は、屈強な外人DF相手の実績がある海外組が断然有利。
 そういう相手でも、点が取れることを証明しない限り、武藤クラスの選手は今後も難しいだろう。

  SH。またも永井が選ばれた。正直今回ドン引きが予想される相手に、使いどころはない気がするが、
 W杯本番や強豪相手を想定すれば、スピードだけは世界レベルの永井は、カウンター一発逆転の
 ジョーカーとして将来有用だということで、今回も手元に置いて育てたいという考えなのだろう。
 宇佐美も、現在の調子では使えないのはハッキリしているが、これも世界で通用するアタッカー能力に、
 中長期的に期待しているということだろう。

  FWは、大迫が怪我で離脱しているので、予想通り。大久保や豊田は、年齢でアウト。川又は、能力の
 限界を見切られたね。しかし、強い長身FWが欲しいね。川崎の杉本とかもっと伸びて欲しい。
 将来的には、サッカー界にも、黒人ハーフ選手が、欲しいな〜(笑)

  8月15日(土)
 
  今日は、70回目の終戦記念日。
 といって、特に感慨があるわけではないが、昨日発表された「安部談話」がなかなか良かったので、
 そのことに少し触れておこうと思う。

  まず、発表前にマスコミで喧伝されていた「村山談話」との比較云々、中国・韓国への「配慮」や野党
 対策の「かけひき」などには、まったく興味はない。もちろん、そういうことが談話の内容に影響を与えて
 いるのは確かだろう。安保法案の成立を前にして、あまり「波風」を立てなくないだろうからね。
 でも、ワタシが興味を持ったのは、それが予想以上に踏み込んだ内容を含んでいたことだ。
 安部談話の全文は、こちら
  
  安部談話は、主に次の3つの構成からなっている。
 1、日本が戦争に向かった原因とその時代背景の分析
 2、日本が戦争で被害を与えた国々や人々への謝罪と反省の表明。そして、戦後日本が独立を果たし
   復興への道のりを歩むに当って恩恵を受けた国々や人々への感謝の表明。
 3、以上を受けて、今後日本が歩むべき方向を明示し、その覚悟を表明。

  ワタシが、予想外だと驚き、かつ評価をしたいのは、1の日本がなぜ戦争に向かい、その時代背景に
 何があったのかを述べた部分だ。2と3もよく練られた文章で感心はしたが、まぁ予想通りだった。
 では、1の部分だけ抜粋してみよう。
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  百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、
  植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、
  間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。
  日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

  世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。
  この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、
  不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。

  当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、
  経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、
  外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、
  その歯止めたりえなかった。 こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。

  満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした
  「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。

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  つまり、100年以上前の世界は、西洋諸国による「弱肉強食」の時代で、世界地図はすなわち「植民地
 地図」だった時代、日本はなんとか「明治維新」によって、植民地化を逃れ独立を守ったという記述と、
 その後に続く、日露戦争の勝利によって植民地化されていた地域の人々に独立の勇気を与え、
 民族自決の流れが生まれ、植民地化の波が静まり、その後多くの独立運動が生まれたという記述。
 これは、事実でありながら、欧米を中心とした西洋社会というか白人社会からは、決して「公」にはされて
 こなかった「歴史」である。これを堂々と閣議決定=国の意思として同時に英文でも発表したことには、
 正直驚いた。これは、日本だからこそ言えることだが、同時にその「分捕り合戦」の最終形態であった、
 先の大戦の敗戦国としては、今までなかなか言えなかったことである。それを言ったということは、その
 発言の向こうには、並々ならぬ「覚悟」があることを伺わせる。

  続いては、先の大戦の大きな原因になったのは、世界恐慌による経済のブロック化だったという分析。
 ここは、多少アメリカへの配慮が働いている部分。中国・満州への支配を強めようとする日本に対し、
 植民地政策で「遅れてきた大国」であったアメリカが、その中国市場に狙いを定めそれに待ったをかけ
 日本の締め出しを図ったこと。そして日本がそれに応じなかったことが、日米戦争の原因。それに対し
 ては、フィルターをかけていたと思う。
 そして、満州事変から国際連盟の脱退に至り、その無謀なる「挑戦者」は敗北で終わったということ。

  この部分を「言い訳」と捉える人もいるかもしれないが、事実をしっかりと分析した立派な記述だと思う。
 その事実分析があってこその、「反省」であるからだ。つまり、平たく言うとこういうことだ。
 かつては、力が世界を支配していた。日本もそれを真似て、力で列強に並ぼうとしたが、様々な理由で
 それは阻まれた。理由は、遅れてきた国(身分)であったことと、人種差別によるもの。

  しかし日本は、それを無理やり突破しようとした。歴史に「たられば」はないが、、
 もし、日本が妥協し中国・満州を諦め、大陸から兵を引いていたとしたら、戦争はなかったかもしれない。
 そうなると、中国共産党は、アメリカの後ろ盾がある国民党蒋介石から政権を奪えず、今の中国の形は
 なかったかもしれない。朝鮮戦争もなく、今も朝鮮半島と台湾は日本領で、インドや東南アジアの国々は
 今も英国やフランスやオランダの植民地かもしれない。アフリカも「暗黒大陸」のままだったかもしれない。
 広島や長崎に落とされた原爆は、そのどこか「冷戦」の「代理戦争」で、落とされていたかもしれないね。。
 有色人種を「実験台」に、その効果を誇示しあうために。。

  だからこそ願う。もう力で世界を変えようとすることはやめようと。冨を独り占めにすることをやめようと。
 しかし今だ世界は、力が支配し、冨を独占しようとする勢力は健在である。遅れてきた「大国」意識の強い
 中国や、冷戦の敗北から失地回復を狙うロシアは、着々とその周囲に足場を広げようとしている。
 中東や北アフリカで、石油利権を決して手放さない英米仏の巨大コングロマリットは、地域権力と癒着し
 貧富の格差ひいてはイスラム原理主義の萌芽を促し、テロの下地を作っている。

  日本は、そういう勢力としたたかに「交渉」し、時には相手の懐に飛び込む真似もしなければならない。
 「懐」に入りすぎて、抜け出せなくなってはいけないがね(^^;) そこでこそ、本当の「国力」が問われる。
 現在審議中の「安保法案」。海洋進出を企む中国をけん制すると同時に、米国の懐に入って、その
 「正義の暴走」をたしなめる役割も日本が負うということだ。積極的平和主義とは、そういうことだ。
 日本は、先の大戦を真に反省するというのなら、その覚悟も示さなければならない。
 安部談話には、そういう決意が垣間見える。その点でワタシは大いに評価している。

  8月10日(月)
 
  東アジアカップ、男子の最終戦中国戦は、1−1のドロー。
 大会結果は、2分1敗で最下位に終わることになった。
 まぁ残念な結果ではあるけど、これが現在の日本代表というよりもJリーグの実力だね。
 選手もサポーターも、ここは素直に受け止めて前へ進むべきだろう。
 まずは露になった課題とどう向き合うかが大事になるね。
  
  東アジアの3チームに対し共通して劣っていたのは、「体格」「体の強さ」。
 これは一朝一夕には解決しない問題で、Jリーグでの戦い方や育成も含めた長期的な強化が必要。
 これを補うには、テクニックや戦術面での連携が必要だが、今回は連携を深める練習期間がほとんど
 なかった上に、直前までJリーグの試合があったりとコンデションも悪かったから、この結果は仕方が
 ない面が多いね。少なくとも監督の責任ではないと思う。
 これから望むのは、フィジカルの強さとテクニックを併せ持った選手が、できるだけ増えること。
 中田→本田の系譜に繋がる選手が、日本を世界で勝たせるためには、絶対に必要。
 本田が引退するまでには、是が非でも出てきて欲しいね。

  今日の試合のメンバーと採点&寸評 
 <スタート>   <ラスト> 
川又
宇佐美  武藤  永井
山口  遠藤
  米倉  槙野  森重  丹羽 
東口 
  ⇒  興梠
宇佐美  柴崎   浅野
 山口  遠藤
 米倉  槙野  森重  丹羽 
 東口

  GK 東口 3  西川に次ぐ第3GKという立場に、変化を加えるような働きなし。
  CB 森重 3  徐々に調子を上げ、3試合のなかではいちばん安定していた。
     槙野 3  DFリーダーとしてラインを統率。1対1も負けていなかった。及第点。
  SB 丹羽 2  元々CBだから守備は安定。しかし攻撃にはほとんど貢献なし。
     米倉 4  攻撃力を備えたSBとして存在感を見せた。体も強く守備も粘り強い。有力株。
  MF 山口 3  ボール奪取能力は復活してきた。ただ縦パスのミスはまだ多い。
     遠藤 3  SBでは目立った守備力・攻撃センスも、この位置ではまだもの足りない。
     武藤 4  その運動量と裏への飛び出し、ゴールへの嗅覚は、岡崎を髣髴とさせるものがある。
            しかし、フィジカルの強さと90分動ける持久力をつけないと、リトル岡崎で終わる。
     柴崎 3  韓国戦と同じく、途中から出て「違い」を出せなかった。このままではJ専の選手。
  FW 宇佐美 2  現在の実力がそのまま出た試合。守備力も運動量もないのだから、決めるべき
            ところで点を決められないなら、ここまでの選手。いっそうの奮起が望まれる。
     川又 1  これまでよりは多少気合を見せたが、いかんせん技術がない。パワーも国内レベル。
     永井 2  スピードはあっても、それを活かせる技術がなく、使い道が限られる選手。 
     興梠 3  ポストプレーは上手い。しかしCFとして高さ・強さがない分、岡崎・大迫には劣る。
     浅野 2  スピードがあり、技術も永井よりはあるが、まだA代表レベルの選手ではない。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  3戦を通じた採点&寸評(3以上→A代表候補)
  GK 西川・東口 3  二人とも、川島を追い越すチャンスを逃した。決定的にパワー不足。
  CB 槙野・森重 3  両者ともパワープレイに不安。吉田の相方としては、スピードに勝る槙野か。
  SB 遠藤・米倉 4  両者とも、今後次第ではレギュラーを取れる能力を見せた。
     丹羽 3  攻撃力は期待できないが、CBとの兼用でサブディフェンダーとしては有用。
     藤春・太田 2  それぞれにスピード、クロスといった攻撃の武器は持つが、共に守備力が
                W杯レベルでは怖くて使えないほど、決定的に足りない。
  MF 山口・藤田 3  守備力(ボール奪取力)は合格。攻撃を組み立てる能力はもの足りない。
     柴崎・谷口 2.5  両者とも代表という場所で闘う意識が足りない。能力はあっても活かしきれて
                いない。今のままではA代表には残れないだろう。
     武藤 4  トップ下でも左右SHでも使えるユーティリティ性とシュートの決定力、動きの質と量、
            岡崎と香川を足して2で割ったような将来有望な選手。今大会一番の収穫。
  FW 宇佐美 2.5  シュートセンスは一流。しかしそれだけ。今大会はコンデションが悪かったのかも
            しれないが、かつての輝きは見られなかった。このまま消えて欲しくはない選手。
     永井・川又 2  共に、A代表としては決定的に技術不足。いては足手まといになるレベル。
     興梠・浅野・倉田 2  それぞれ、老獪な上手さはあるが力強さがない。若くてスピードはある
                 が経験値が足りない。運動量はあるが決定力が足りない。とA代表に残る
                には、海外組を追い越すには、厳しい評価をせざるを得ないプレーだった。
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  W杯アジア2次予選カンボジア戦(9月3日)の23名候補(太字スタメン)
  GK 川島 西川 東口 (権田)
  CB 吉田 槙野 森重 丹羽 (水本)
  SB 長友 酒井宏樹 米倉 遠藤 (酒井高徳)
  MF 香川 長谷部 山口 武藤雄樹 柴崎 藤田 (今野)
  SH 本田 原口 武藤嘉紀 清武 (宇佐美)
  FW 岡崎 大迫 (興梠)

  もちろん、みんなこれからのリーグ戦での活躍次第。 楽しみに見ているよ(^^)
 
  8月 8日(土)
 
  東アジアカップ、「チャレンジなでしこ」の最終戦は、中国に2−0と勝利。
 中国はW杯ベスト8のメンバーが10人もいたベスメンチームだったが、この大会ではコンデション不良。
 この試合も途中で完全に足が止まっていたから、勝敗にはあまりぬか喜びしないほうが良いね。
 この大会に照準を合わせ、いちばんコンデションのよかった北朝鮮が、3勝0敗で優勝したのも順当。
 日本は、大会成績こそ3位に終わったが、目的にあった収穫は得られた大会だったと思う。
 
  なでしこの本番は、来年2月大阪で開催されるリオ五輪アジア最終予選。
 そのメンバーに選ばれるのは、W杯よりも少ない18名。ここに選ばれるのは、相当に難関だと思うが、
 果たして、若手でそういう選手がこの大会で見つかったかどうかが焦点。
 結論として、その候補になる「権利」を得た選手は、何名かいたと思うので、その話を。

  その前に、今日の試合のメンバーと採点&寸評
 <スタート>   <ラスト> 
 高瀬  田中美
 有町       中島
杉田  川村
  高良  村松  田中明  京川 
山下 
  ⇒    菅澤  横山
杉田       増矢
 中島  川村
    高良  村松  田中明  京川  
 山下

  GK 山下 3  勝利を求めたこの試合で、2戦連続して選ばれたというのは、期待されてる証拠。
            一度だけ危険なフィードミスがあったが、それ以外は安定していた。
  CB 村松 2  1対1の強さはあるが、それ以外は未熟さが目立った。まだ代表レベルではない。
    田中明 3  中国の圧力が少なかったことと、チーム全体の守備組織も良かったので、ミスは
             なく安定していた。オールマイティなサブとして有用な選手。
  SB 高良 2  スピードはあるが、攻守のレベルは高くない。今日の11名では最低点。
     京川 4  3試合連続で起用され、期待通りに試合毎に成長を見せた。技術レベルはA代表でも
            トップクラス。今大会最大の収穫。
  MF 川村 3  守備ではW杯レベルの安定感。しかし攻撃センスは乏しく、効果的なパスはなし。
     杉田 3  ボランチでは軽いプレーが多く守備的には不安定だったが、リスクを恐れないキラー
            パスが出せるセンスは秀逸。SHに移った後は持ち味の攻撃力を活かした。
  SH 有町 2  運動量と献身性で守備では活躍したが、攻撃センスは乏しい。A代表では難しい。
     中島 3  運動量と前への推進力はチームでいちばん。ボランチに移ってから持ち味発揮。
     増矢 2  途中出場で存在感示せず。アジリティだけでは厳しい。
  FW 高瀬 2  ポスト役はこなしたが、強さも高さも国内レベル。アジリティがない分世界では厳しい。
    田中美 2  スピードも強さもあるが。まだ駆け引きとか経験値が低い。将来的には有望。
     菅澤 3  左右に流れてのポスト役の柔軟性は高瀬より上。
     横山 3  スピードがないので、SHよりも今日のトップFWの方がシュートセンスは活かせる。

  リオ五輪予選18名候補
    GK  海堀 山下
    CB  岩清水 熊谷 川村
    SB  鮫島 有吉 京川
    MF  阪口 宇津木 田中
    SH  川澄 宮間 岩渕 杉田
    FW  大儀見 菅澤 大野

  GKの山下とSBの京川は当確だろう。杉田は中島との競争になるが、キック精度では断然上。
 山下は、今大会で山根との順位を逆転。福元というベテランとの比較になるが、世代交代枠として。
 京川は、右SBのスタメン候補になった。有吉は左に移って鮫島との競争。
 オールマイティ枠の争いでは、田中明日菜と上尾野辺で、CBもボランチもできる田中の安定感が上。
 DF枠の争い川村と北原は、CBと守備的ボランチ両方で安定感のある川村の圧勝。

  W杯組の落選は、GK福元・CB北原・SB近賀・MF澤・上尾野辺・SH永里・FW安藤ということになる。
 安藤は怪我の具合もあって、本戦には間に合うかも知れないが、予選は無理だろう。
 近賀・澤は、体力的な衰えが大きいので、将来を見越せば、ここらで代表引退だろう。
 永里は、若いし能力も高いので選ばれても不思議ではないが、岩渕と比べれば突出した能力に欠ける。
 杉田は、そのプレースタイルとキック精度の高さで、宮間の後継者・サブとして、代表に定着しそう。
 
  まぁでも、この予想はあくまで現時点でということで、今後のなでしこリーグの活躍次第で変わるだろう。
 しかし、プレアジア予選とも言えるこの大会で、結果を残した選手は、それなりに高く評価されてしかる
 べきだね。特に京川は二度の大怪我から見事に復活。慣れないSBで結果を残したのは素晴らしい。
 苦労しただけあって、若くても浮ついたところがないし、その表情は、なでしこの伝統を受け継ぐものに
 ふさわしい謙虚さと懸命さに溢れていたよ。彼女には岩渕と共に新世代のリーダーになって欲しいね(^^)

  8月 5日(水)
 
  東アジアカップ、さむらいブルーの第2戦韓国戦は、1−1のドロー。
 韓国のメンバーは、日本と同じく欧州組抜きのJリーグやKリーグの選手のみ。
 そういう意味では、準備期間の違い(韓国Kリーグは開幕前に1週間の中断ー調整期間有り))はあれど、
 日本と同じような選手層で戦う同じ条件だったといえる。その相手に1−1のドローは結果オーライ。
 しかし、内容的にはフィジカルで押し込まれる時間帯が長かったので、北朝鮮戦と同じ課題は残った。
 ただ押し込まれながらも、PKの1点のみに押さえたのは、DF陣の粘りと中盤のブロック守備が効いて
 いたから。正直満足のいく出来ではなかったが、修正できていた点だけは評価したい。

  それでは、、採点&評価。(太字はMOM)
 <スタート>   <ラスト> 
興梠
倉田  柴崎  永井
山口  藤田
  太田  槙野  森重  遠藤 
西川 
  ⇒  川又
宇佐美  柴崎   浅野
 山口  藤田
 藤春  槙野  森重  遠藤  
 西川

  GK 西川 3  1戦目よりは安定感があった。無難な出来
  CB 森重 2  ハンドでPKを与えたが、それ以外は無難にこなした。
     槙野 3  長身FWに張り付いて、ギリギリ決定的な仕事はさせなかった。
  SB 遠藤 4  安定感のある守備に、効果的な攻め上がりも見せた。慣れればもっとやれる。
     太田 2  コンデションが悪いのか、いつものキックの冴えはなかった。守備力は相変わらず。
  MF 山口 3  ミドルを決めた点は評価できるが、それ以外は1戦目と同じ。
     藤田 3  アンカー気味なポジで落ち着いた守備を見せた。初めての代表としては、及第点。
     柴崎 3  カウンターの起点や散らしでは働いていたが、ゲームメイカーとしては凡庸な出来。
  FW 興梠 3  トップとしての上手さはあるが、周りとの連携不足で効果的な仕事は出来ず。
     倉田 4  運動量の多さと神出鬼没な動きで効果的な働きをしていた。1戦目の武藤と同じく
            一次試験には合格したプレー内容。ただこのポジはライバルが多いので、得点も取
            れるところも見せないと、生き残るのは難しい。
     永井 2  追試は不合格。最後のシュート場面でビビッているようでは使い物にならない。
     川又 2  同じく追試を受けたが、存在感を示せず。化けの皮がはがれた感じ。
    宇佐美 2  オフザボールの動きが皆無。点を決められなければお荷物にしかならない。
    浅野  3  永井よりはましだが、まだまだA代表には引き出しの数が少ない。経験不足。

  次の中国戦は中3日。コンデションの言い訳はもう出来ない。
 次は、しっかり「勝利」という結果を残さないといけない試合だね!
  
  8月 4日(火)
 
  東アジアカップ、なでしこの2戦目韓国戦は、1−2の逆転負け。
 相手韓国は、エースFWを除きW杯ベスト16を勝ち取った、ほぼベストメンバー。
 最初から苦戦は予想されていたが、内容的には、北朝鮮戦よりは善戦していて勝つチャンスもあった。
 理由は、韓国が日本と同タイプのパスサッカーのチームで、フィジカル的にも差が少なかったから。
 しかし、世界大会での経験値と個人能力で、ばらつきの多い日本とは差があり、それが最後に出た形だ。
 まぁ、勝つに越したことはないが、この大会の目的は、若手の発掘。
 来年のリオ五輪予選メンバー18名に、何人食い込んでこれるか。
 世代交代のためにも、少しでも多くの若手を発掘したい。目的はその一点だよ。

  その観点での採点&寸評を。若手有望株は太字で。
 <スタート>   <ラスト> 
有町  田中美
 中島       柴田
猶本  上辻
  薊  村松  田中明  京川 
山下 
  ⇒    菅澤  田中美
  横山       柴田
  川村  猶本
 中島 村松  田中明  京川  
 山下

  GK 山下 3  19歳とは思えない落ち着き。総合力の高いGK。将来楽しみな逸材。
  CB 村松 2  ミスが多く、まだ代表レベルではない。
     田中明 2  便利屋的に使われるW杯のサブメンバー。それ以上でも以下でもなし。
  SB   3  スピードがあり、体も見かけよりは強い。将来性はある。
     京川 3  北朝鮮戦から成長を見せた。攻撃的なSBあるいはSHとして使える可能性あり。
  MF 猶本 1  U17の時から成長なし。むしろ退化している。アイデアも視野の広さもなし。
     上辻 2  ミスが多く、基本能力に疑問。A代表には程遠い。
     川村 4  W杯準メンバーの実力は見せた。このメンバーではキャプテンも当然。
  SH 中島 3  見せ場はラッキーな先制ゴールのみ。中堅だがW杯メンバーを追い越す実力はなし。
     柴田 2  世界では通用しない典型的な低フィジカル&アジリティのみの選手。
     横山 1  何故選ばれたか分からないほどひどいプレーに終始。キレなしスタミナなし。
  FW 有町 2  献身的なプレーは見せるが、ポテンシャルは低い。将来性は感じない。
     田中美 3  ポテンシャルの片鱗は見せたが、もう一歩FWとしての貪欲さが欲しい。
     菅澤 2  このメンバーならエースとして活躍する気概が欲しいが、サブ根性が抜けない選手。

  今日一番の収穫は、GKの山下。初めて見た選手だが、フィードもスローイングもキャッチングも安定
 していて、びっくりした。基本的なアスリート能力が相当高く、海堀タイプの選手だが、メンタルや頭脳も
 レベルの高そうな選手で、経験値を上げていけば、総合的に今までで一番いいGKになるかも知れない。
 将来的には、山根よりも現実的に使えるGKになるのではないか?ぜひ優先的に使っていって欲しい。
 出来れば、次の高身長の中国戦でどういうプレーが出来るかも見てみたいが。。
 やっぱり、今回は平等にローテーションで回すのかな?

  8月 2日(日)
 
  東アジアカップ、男子代表の初戦は、北朝鮮に1−2の逆転負け。
 この負けは、女子とは違って、言い訳の利かない痛い敗戦だ。
 海外組抜きとはいえ、国内リーグの選抜チームで負けたんだから、情けないとしか言いようがないよ。

  大きな敗戦理由は2つ。
 まず、試合の流れで言えば、先制したまでは良かったが、その後再三のイージーなチャンスをことごとく
 外してしまい、相手を勢いに乗せてしまったこと。つまり「決定力」の弱さ。
 しかし最も大きな敗因はもっと深刻で、国内組のフィジカルでは、北朝鮮にさえ通用しなかったという
 厳然たる事実。Jリーグでは屈強な部類に入るCF川又もCB槙野も通用していなかった。

  攻撃面では、川又のポストプレーが不安定で、前線でボールが落ち着かないから、バックラインを上げ
 ることができない。よって前線からのプレスも効かず、ロングボールを簡単に放り込まれる。
 いったん放り込まれると、フィジカルで負けるから跳ね返すのが精一杯。で最後は力尽きてしまった。
 残りの韓国・中国もフィジカル勝負をしてくる国だから、このままでは全敗で終わることも十分あるよ。

 メンバーと寸評     
 <スタート>   <ラスト> 
川又
宇佐美  武藤  永井
谷口  山口
  藤春  槙野  森重  遠藤 
西川 
  ⇒  興梠
武藤         浅野
 山口  柴崎
谷口
 藤春  槙野  森重  遠藤  
 西川
 
  GK 西川 2  得意なはずのフィードのミスも数回。ニアを抜かれた失点も。世界レベルでは2流。
  CB 森重 2  スピードも高さも2流。Jでは評価の高い対人能力も世界では凡人レベル。
     槙野 2  ドイツでCB失格の烙印を押された理由が良く分かった試合。スピードはあるが、
            高さがなく、体の強さも世界では北朝鮮レベルでも通用しなかった。
  SB 藤春 2  スピードはあるが、それだけ。技術も戦術眼も1対1の対人守備も低い。
     遠藤 4  この試合で唯一の収穫。守備力も戦術眼もあり攻撃センスもある。メンタルも強い。
            海外組を入れても、内田が不在の場合のレギュラーに最も近い選手。
  MF 山口 2  ボール奪取能力はまずまずだが、全盛時からは程遠いプレー内容。
     谷口 3  高さ・強さを持った大型ボランチとしての素質は見せた。ただ今のところは守備専。
     柴崎 3  プレー時間が短かったから評価対象外だが、まずまず持ち味は出せていた。
  FW 武藤 3  先制ゴールは秀逸。運動量もあり、前線では途中交代がなかった唯一の選手。
     宇佐美 2  シュートチャンスを決められず。守備では使い物にならず、途中からは消えていた。
     永井  2  スピードだけの選手。取り得は縦に抜けたあとのクロスくらい。代表レベルの技術
             や度胸はない。もう一度海外へ出ていくくらいのやる気が無いなら呼ぶ必要なし。
     川又 1  この日最もがっかりした選手。一番の戦犯。我が強いだけのチキンハート。体も見掛
            け倒しで強くもなんともない。まったく役に立たないでくの坊だった。
     興梠 3  彼も柴崎と同様時間が短すぎて評価は出来ないが、ポストプレーは上手い。
     浅野 −  短すぎて評価なし。スピードは永井と同レベルで日本最高クラス。度胸はありそう。

  次戦のメンバー予想(中二日なので大幅に変えてくる可能性大)
          興梠
     倉田  柴崎  浅野
        米本  遠藤
   太田  水本  丹羽  米倉 
          東口

  遠藤は、ボランチもCBも出来る。ここで結果を出せば、オールマイティな選手としてA代表確定だ。
 興梠は、専門職のCFで力を示すチャンス。ここで結果を出せば川又に代わってA代表だ。
 浅野も永井と入れ替わるチャンス。米本も同タイプの山口を追い出すチャンス。東口は正GKを狙える
 チャンス。水本・丹羽は代表に残るラストチャンス。
 ここをチャンスと頑張れる選手で、次こそはぜひとも結果を出して欲しいね!

  8月 1日(土)
 
  東アジアカップが開幕♪
 しばらくは、またサッカーの世界大会が楽しめる日々が始まるね(^^)
 今日はまず、女子の北朝鮮戦があった。結果は、2−4の完敗。
 でも、相手はドーピング違反でW杯は出てなかったけど、世界ランク8位の強豪国。
 逆にW杯に出てないこともあって、この大会に照準を合わせた準備万端のベスメンチーム。
 かたや日本は、完全にテストモードの3軍チーム。この結果は、ある意味十分覚悟していたよ(^^;)

 さて、今日のメンバー。いつもの442。ポジションチェンジ多数。     
 <スタート>   <ラスト> 
菅澤  有町
 杉田       増矢
上尾野辺  川村
  高良  高畑  北原  京川 
山根 
  ⇒    菅澤  高瀬
  横山       増矢
  杉田  猶本
 上尾野辺 川村  北原  高良  
 山根

  採点(最高5〜最低1)と寸評
 GK 山根 2  PKを止めたのとCKからのハイボールをひとつキャッチしたプレー以外は、標準以下。
 DF 高畑 1  スピードもなく体の寄せも甘い。国際レベルでは使えない。
    北原 1  長身だが1対1が弱い。精神的な弱さも感じる。まだ素質だけの選手。
 SB 高良 2  攻守に中途半端な能力。今日の試合では魅力なし。
    京川 2  本来は前目の選手。守備力が弱いのでこの位置で使うのは無理。
 MF 上尾野辺 1  サイドでは起点を作っていたが、ボランチではベテランらしからぬミス連発。失格。
    川村 4  W杯準レギュラーの実力で孤軍奮闘。彼女がいなかったらもっと大差がついていた。
    杉田 3  目の覚めるようなスーパーミドル。センスもある。守備力が付けば将来楽しみ。
    増矢 3  ドリブル突破に魅力はあるが、フィジカルはまだまだ。前線のプレス守備ができない。
 FW 菅澤 2  世界レベルでは中途半端な能力。今日の出来ではまだ体を張れる高瀬の方がマシ。
    有町 2  なんとかしようという気迫は感じたが、能力不足で空回り。
    横山 2  トリッキーなドリブルだけが取り得。体のキレがあの程度では世界相手には通用しない

  今日の収穫(リオ五輪に可能性がある若手)は、杉田のみ。
 この選手は、初めて見たけど面白い選手だね。タイプ的には鹿島の柴崎に似たセンスの良さを感じる。
 パスも出せるし、飛び出しで点も取れそうな選手。現女子代表で言えば、澤や宮間や阪口タイプ。
 彼女たちの牙城を崩すのはまだ難しいが、可能性は感じる選手だ。今後も注意して見てみたいね(^^)