10月
 10月30日(金)
 
  今、BSで再放送されたNHKの「映像の世紀」を、見ている。
 20年前(1995年)に、20世紀をふり返って製作されたもので、当時も見た記憶があるが、
 改めて、すごい番組だったな〜と思いを新たにしている。
 1895年19世紀末にフランスのリュミエール兄弟によって発明された「活動写真」から始まって、
 100年間の映像記録をたどりながら、20世紀末までを描いてるわけだが、
 政治的な偏りもなく、今見ても、すんなり入ってくる秀逸な内容だね。
 特に、加古 隆のテーマ音楽「パリは燃えているか」は、素晴らしいね。何度聞いても、涙がにじんでくる。

  今年は、2015年。第一次世界大戦が始まったのが1915年。ちょうど100年だ。
 第二次世界大戦の原因のひとつが、第一次世界大戦の戦後処理にあったように、
 この戦争の原因の「そもそも」を考えるのは、今の世界を考えるのにも、たいへん重要だ。
 第一次大戦の直接のきっかけが、セルビアにおけるオーストリア皇太子夫妻の暗殺だったことは、
 よく知られていることだが、それが、その後の世界を変えてしまうほどの大きなことだったのか?
 「映像の世紀」を見ていると、あれだけの戦争が、「ゲーム感覚」で始まったことがよく分かる。
 それまで長く続いた「平和」が、人心を飽きさせ、傷つくことの恐怖を麻痺させていたとしか思えない。
 どこか今の日本に通じるところがあって、歴史が繰り返されることの、不安が頭をよぎったよ。

  今、南シナ海で不穏な空気が流れている。中国の強引な海洋進出が、その原因だ。
 オバマ大統領は、ようやく重い腰を上げて、その阻止に向かい始めた。
 日本をはじめ近隣諸国は、その行動に支持を表明した。当然だ。
 かつてのドイツがそうであったように、中国の拡張主義を放置してはならない。
 早い段階で、それは無謀なことで、決して誰にも利益をもたらすものではない、ということを、
 中国に知らしめる必要がある。もちろん日本に出来ることは限られているが、尖閣諸島や、ガス田開発
 の件を見ても、けっして対岸の火事でないことは明らか。ここはしっかりアメリカと共同歩調をとることだ。
 だがけっして、煽ってはならない。冷静に、しかし勇気を持って、事にあたるべきだね。  
 
 10月14日(水)
 
  サッカー日本代表の注目のテストマッチ、FIFAランキングでアジア1位であるイランとのアウェー戦は、
 1−1のドローに終わった。これで通算成績は、日本の5勝5分6敗となった。
 結果的には、実力どおり、妥当な結果だったと思う。公式戦なら、アウェーで勝点1、上出来だ。

 ☆出場選手(太字は交代選手) 
前半     後半
 武藤
宇佐美  香川  本田
 柴崎  長谷部
 米倉  森重  吉田  酒井 
 西川
  ⇒           岡崎
  原口   清武   武藤(→南野
      柏木  長谷部
 米倉  森重  吉田  丹羽
        西川

  重要なのは内容で、この世界基準のイラン相手に戦うことには、2つの目的があった。
 ひとつは、これから世界を相手に戦うために、世界基準での強み・弱みを改めて確認すること。
 二つめは、そういう舞台で「使える」選手をテストし、見極めること。
 ひいては、そこから得られたデータを、世界を相手に「勝てる」戦術の構築と選手選考に活かすことだ。

  そして、結果として得られたことは、次の通りだと思う。
 @ 特に前半屈強なフィジカルに押されて、思うようなボールポゼッションが取れなかったこと。
   相変わらず世界ではフィジカル弱者であり、そこへの耐性をつけない限り、テクニックも組織力も
   活かされない、苦戦は免れないということだ。
   対策としては、フィジカル向上へ、日本サッカー界全体でさらに取り組まなければならないこと。
   フィジカルの強い選手をなるべく選ぶこと。相手の圧力をはね返すための戦術を工夫すること
   具体的には、3ボランチの組合せを三角形から逆三角形、つまりCBの前にアンカーを置くやり方を
   少なくとも相手の圧力が強い時には採用し、相手の勢いが弱まり、スペースが出来てきたら、
   アンカー役が前に出て、2ボランチの一人をさらに前に上げ、攻撃に出る。こういった上げ下げを、
   試合中に自在に出来るようになること。

 Aについては、以下の通りの採点&寸評
  GK 西川 3 安定したセーブとフィードを見せた。合格の出来だった。
  CB 吉田 2 与えたPKは、あまりに不注意。こういうポカは以前から多く心配されていたが、改善され
           ていない。他にもミスが散見され、絶対的なスタメンの位置を、今回で失った。
     森重 3 ハイボールの競り合いにも、負けずに踏ん張った。安定していた。合格。
  SB 酒井 2 大きなミスは無かったが、試合勘の無さから来る判断の遅さが目に付いた。他の選手の
           出来にもよるが、当落線上の選手。
     丹羽 2 守備は、しっかり戦っていて安定。合格点だが、ある意味CBなんだから当たり前。
           片方でSBに求められる攻め上がっての攻撃能力では、創造性が無く凡庸。
     米倉 3 前半は、不慣れと緊張からか、守備で寄せきれず、攻撃にも出て行けないという出来
           だったが、後半は守備に改善が見られ、攻撃も非凡なところを見せた。将来有望。
  MF 長谷部 3 チームの中心線として、最低限の働きは出来ていた。しかし、全盛期のパワーは無く
           これ以上はもう期待できない。今回は怪我で呼ばれていないが、次回からは、遠藤を
           スタメンで使って早急に育てる必要あり。長谷部はサブに回した方がいいだろう。  
     柴崎 2 これくらいのレベルになると、機能しないことがハッキリした。ボランチの一角で使うのは
           リスクが大きすぎる。香川・清武とトップ下を競わせるべき。
     柏木 3 後半、相手の圧力が弱ってからの起用なので、ハッキリ柴崎より上とは言えないが、
           このA代表のレベルでも十分使えることは実証した。引き続き試したい選手。
  OMF 香川 2 マークの強かった前半、まったく機能しなかった。違いを作り出せる稀有な能力は
             捨てがたいが、最初から使うのはリスクも大きい。後半勝負どころで使うのがベスト。
      清武 4 この試合で、一番収穫だった選手。戦う強いトップ下になれる可能性あり。
            カウンターの起点としても有能で、日本の戦い方に合っている。スタメン候補。
  SH 本田 3 絶妙クロスからのアシストで、この試合を引き分けに出来た功労者。しかし、かつての
           キープ力はなく、長谷部同様これから良くなっていく可能性は低く、後継者探しが急務。
           しかし、岡崎を右に回したり、南野など若手FWを抜擢するには、武藤がワントップでも
           左右でもいいから、前線でキープできる成長を見せることが、絶対条件。
     宇佐美 2 守備に追われた前半は、ほとんど機能していなかった。香川と同じくスペースがないと
           活きない選手。後半からのジョーカーとしては有用。
     原口 3 体を張って攻守に働けるという意味では、今のところスタメン候補。しかし、ゴールという
           結果が出せないと、いつでも取って代わられる立場であることは変わらない。
     南野 − 今回は、雰囲気に慣らすといった起用だったので、評価外。
  FW 武藤 4 この試合、前線で唯一イランのフィジカルに対抗できていた選手。本田のクロスに合わ
          せた同点ゴールも、ラッキーもあったが武藤の体の強さがあったからこそで、他の選手で
          は取れなかった。スピードもあって、カウンターからの勝ち越しゴールも、もう一歩だった。
          彼のワントップとしての成長は、日本代表の将来に大きく影響する。
     岡崎 3 短い時間だったので評価外。彼は、本来2トップの一角で活きる選手。3トップなら、
          体格からいって、センターより右の方がいいだろう。

  以上が、ワタシの評価感想だが、ハリルがどういう判断を下すか。
 今回、唯一不満だったのは、塩谷の起用が無かったこと。現時点では、まだ右SBとして、丹羽より下と
 いう評価なのかな?丹羽があれくらいできるのは、ある程度分かっていたことで、なぜ塩谷を試さなかった
 のか?練習での出来が悪かったのかね?よく分からない点。不満だわ〜(笑)
 
  ということで、来月行われるW杯二次予選シンガポール戦カンボジア戦の予想
 両方とも、東南アジアでのアウェー戦だけど、よほどのことがない限り勝てる試合。
 テストで使える公式戦は貴重だから、ここでは、ぜひ有意義な選手のテストをして欲しい。
 例えば、こんなのはどうかな? これでも十分勝てる相手だと思うけどね(^^)
          武藤
    原口   清武  南野
       柏木   遠藤
  米倉  槙野  森重  塩谷
          西川

 10月12日(月)
 
  ラグビーW杯イングランド大会、予選リーグの最終日。日本はアメリカに28−18と勝利!
 見事に3勝目を上げて、有終の美を飾った。
 残念ながら、決勝トーナメントには進めなかったが、日本ラグビーの歴史を塗り替えたと同時に、
 世界のラグビー史にはっきりと輝かしい足跡を残したこと。本当に素晴らしく誇らしいことだと思う。
 
  またこの活躍は、次回地元開催のW杯に向けての、素晴らしい助走にもなったね。
 世界のラグビーファンの注目が集まるなかで、ガラガラのスタジアムがテレビに映し出されてしまう、
 という辱めへの不安は、今回の活躍で、ひとまず払拭できたといっていいだろう。
 これからは、今回盛り上がったラグビー人気と関心を、いかにして維持発展させていくか。
 選手は頑張った。これからは、競技関係者が頑張る番だろうと思うね。

  ワタシ個人としても、世界の舞台で活躍できるスポーツが増える、楽しめるというのは、大歓迎♪
 次回W杯で、さらに強くなった日本を見せ、ベスト8以上の結果を残すことが出来たならば、、
 ラグビー人気は完全に復活。野球・サッカーに続く日本のビッグスポーツへの道が開けると思う(^^) 
  
 10月 9日(金)
 
  ロシアW杯アジア二次予選のちょうど折り返し点となるシリア戦は、3−0と勝利。
 勝点を10に伸ばして、シリアを抜きグループ1位に浮上した。
 これで、残りの対戦を考えれば、日本の二次予選突破はほぼ確実。
 残り試合を最終予選に向けたテストとして使える余裕を生んだ、という意味でも価値ある勝利になった。

  試合の前半は、相手の圧力も強く、中盤でなかなかペースが握れない時間が続いた。
 それでも、日本は慌てずにしっかりリスク管理をしながら慎重に攻めていた。
 後半になると、相手の運動量がガクンと落ちて、プレッシャーも少なくなり、次第に中盤でボールが回る
 ようになる。そうなると、完全に日本のペース。先制点・追加点・ダメ押し点と順当に加点して決着させた。
 試合全体を通してみれば、実力通りの結果。日本の「順当勝ち」だったね(^^)

      岡崎(→武藤)
  原口(→宇佐美)   本田
      香川(→清武)
      山口   長谷部
  長友  槙野  吉田  酒井
         西川

  採点(1〜5/3が及第点)&寸評
  GK 西川 4 中途半端な飛び出しで危ない場面もあったが、あわやというFKを防いだり、
            安定したフィードで、無失点に貢献した
  CB 吉田 3 屈強なFWの突進やハイボール攻撃に落ち着いて対応。スピード不足にやや不安。
     槙野 4 吉田と同じくよく対応できていた。前線へのフィードにも光るものがあった。
  SB 酒井 3 攻撃面では、いい抜け出しはあったが、クロスの精度はよくない。守備でも、試合勘の
           無さが出ていた場面があり、レギュラー候補とは言い難い内容。
     長友 4 攻守に経験値を活かした安定したプレー。今のようなプレーを続ければ、文句なし。
  MF 長谷部 4 攻守の中心として、地味に効いていた。プレーに波がなく安定している。
      山口 2 「強度不足」ゆえのミスが多く、前半苦戦の原因を作った。
  OMF 香川 4 前半は、相手のマークがきつく、消えていたが、後半に入って本領発揮。
            違いを作れる(決定機を生み出す)能力は、やはり世界レベル。
      (清武) 4 途中投入の短い時間だったが、決定的なスルーパスで、宇佐美の3点目を演出。
             ゲームメーカーとして非凡な能力を見せた。ゴール前にも積極的に進出し、バイシ
             クルシュートを放つなど、ゴールへの執着心も見せて、成長ぶりをアピール。
  FW 本田 4 1G1Aと安定した貢献ぶり。調子がいいとは言えない時でも、なんとかする地力は
            そのメンタル・戦術眼と共に、まだまだチームに欠かせない戦力。
     原口 3 アフガニスタン戦ほどのインパクトは残せなかったが、その運動量でチームに貢献。
           ただ、定位置を守るには、ゴールという「結果」が欲しいところ。
     岡崎 3 香川からのクロスにニアで合わせた得点嗅覚は、素晴らしい。ただ、ポスト役としては
           不満足な出来。トップでボールが収まらなかったのも、前半苦戦した原因。
     (宇佐美) 4 後半途中から投入され、ジョーカー役として模範的な仕事をした。課題は、前後半
              通じて動ける運動量と、プレッシャーがある中でも能力が発揮できる強度。
     (武藤) 3 出場時間が短かったから評価するのは難しいが、味方が苦しい時間帯に、もっと
             動いてチームを助ける働きが欲しかった。

  このシリア戦は、結果がすべて。勝てばOK。
 しかし、次のイラン戦は、ある意味シリア戦よりも大事な試合。
 最終予選でも当るかもしれないW杯出場の有力候補国で、FIFAランキングでもアジアトップの国。
 しかも完全アウェーとくれば、現時点で「力試し」をするには、これ以上ない絶好の相手だよ。
 W杯以来の世界基準の試合で、日本がどんな戦いぶりを見せてくれるか、とても楽しみだ(^^)
 
 10月 5日(月)
 
  昨日に続いて、嬉しいニュース♪
 岡ちゃん率いるFC今治が、最終戦で勝利を収め、四国リーグを制覇!
 JFL入りをかけて、各地域リーグの覇者が激突する「地域リーグ決勝大会」へと駒を進めることになった。
 
  ◆JFLへの道 
 全国9地域リーグの優勝チームと全国社会人選手権の上位を合わせた計12チームが、
 地域リーグ決勝大会に進出。1次ラウンド(11月6〜8日)を突破し、決勝ラウンド(同21〜23日)で、
 2位までに入ることが条件(今年のJFL枠は2チーム)。

  ◆地域リーグ決勝大会
 <1次ラウンド> 出場12チームを4チームずつ3グループに分けリーグ戦を行い、
 各グループ1位の3チームとグループ2位の中で成績最上位1チームの計4チームが決勝ラウンドへ。
 <決勝ラウンド> 4チームによるリーグ戦。

  陸上競技で言えば、ウォーミングアップを終えて、やっとスタートラインに立った、というところか。
 ここからが、本当の勝負になるね。「リアルサカつく」のような展開に、わくわくが止まらないよ(^^)
  
  10月 4日(日)
 
  ラグビーW杯イングランド大会、日本は26−5とサモアに完勝!
 南アフリカの「大金星」に続き、見事に「金星」をゲット。
 結果だけじゃなく内容的にも、相手に全くペースを握らせない完璧な内容で、素晴らしかった。
 これで名実共に、ラグビー後進国から中堅国へと、世界にしっかり認められる存在になったね。
 日本国内での認知度も、飛躍的に上がるに違いない。
 ラグビー関係者や長年応援してきたファンには、とてつもない夢のようなプレゼントになっただろう(^^)
 
  完勝したにもかかわらず、ベスト8に進むためにはボーナス点が必要で、そのためにはもっとトライを
 狙うべきだったという不満も一部では聞こえるが、そもそも格上であるサモアには、まず確実に勝利する
 ことが優先されるべきで、無理にトライを狙って逆転されるリスクをとれるほど、日本は強くないよ。
 ボーナス点というのは、「文字通り」のボーナスだと思わなきゃいけない。
 
  ベスト8の可能性だが、これも普通に考えれば無理筋。
 日本がアメリカに勝っても、サモアがスコットに勝たなければならないわけだからね。
 実力は、スコット>サモアだから、こんな他力本願は考えるだけ無駄。
 中3日でスコットランドと当るといった組合せさえなければ、あんな大差では負けてなかったろうし、
 そうなれば、勝点で上回れる可能性は高かったが、所詮結果論。
 
  といって、次のアメリカ戦の勝利に価値がないかというと、全くそうじゃない。
 予選リーグで3勝しながら決勝トーナメントに進めなかった、という前代未聞な出来事で、
 大会運営の不自然さをアピールし、ラグビー界の閉鎖性を変革するきっかけにはなるからね。
 というかそれ以上に、日本開催の次回W杯を、これを機に盛り上げるためには、
 日本ラグビーの今大会での活躍に傷をつけてはいけない。完勝して締めくくらなければいけないよ。
 ぜひ有終の美を飾って、未来のラグビーにつなげてもらいたいね(^^)
 
 10月 1日(木)
 
  10月8日にオマーン(中立地)で行われるW杯アジア二次予選のシリア戦、
 そして、その5日後の13日、久しぶりにアウェーで行われるテストマッチ、イラン戦の
 日本代表メンバー23名が、本日発表された。その顔ぶれは以下の通り。
  
 GK  西川周作(浦和) 東口順昭(G大阪) 六反勇治(仙台)
 CB  吉田麻也(サウザンプトン) 丹羽大輝(G大阪) 槙野智章(浦和) 森重真人(FC東京)
 SB  酒井高徳(ハンブルガーSV) 塩谷司(広島) 長友佑都(インテル) 米倉恒貴(G大阪)
 DMF  長谷部誠(フランクフルト) 山口蛍(C大阪) 柏木陽介(浦和) 柴崎岳(鹿島)
 OMF  香川真司(ドルトムント) 清武弘嗣(ハノーファー)
 SH  本田圭佑(ミラン) 南野拓実(ザルツブルク) 原口元気(ヘルタ) 宇佐美貴史(G大阪)
 CF  岡崎慎司(レスター) 武藤嘉紀(マインツ)
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 (負傷により選抜漏れしたと思われる候補選手)
   内田(シャルケ) 酒井宏樹(ハノーファー) 遠藤(湘南) 永井(名古屋)
 (候補漏れした海外の有力選手)
   川島(無所属) 大迫(ケルン) ハーフナー(ADOデンハーグ/オランダ) 乾(エイバル/スペイン) 
   柿谷(バーゼル/スイス) 久保(ヤングボーイズ/スイス)
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

  それでは、GKから見ていってみよう。
 この3人は、前回のカンボジア・アフガニスタン戦と同じ。つまり、この間でJリーグの試合を通じた、
 ハリルホジッチ監督の評価は変わらなかったということだね。今のところ西川が第一GKになってるが、
 テストマッチのイラン戦では、競わせる意味もあって、東口が試される可能性はけっこう高いと思う。

  CBは、前回怪我のため外れていた槙野が戻ってきた以外は、前回と同じ。当落線上だった丹羽は、
 ここで信頼をさらにアップさせたいところ。年齢的にも若手が出てきた時、最初に弾かれそうなのは彼
 だからね。今回SBで選ばれた塩谷も、本来はCBの選手だから、ここのポジションは競争厳しいよ。
 吉田のパートナー争いも面白いね。森重と槙野どちらがシリア戦のスタメンに来るかな?

  SBは、酒井宏樹が外れたところに、塩谷が選ばれた。左右SBのどちらかには、長身選手を置いて
 おきたいというのは、世界レベルでの空中戦守備やセットプレー対策では妥当な考え方だと思う。
 シリア戦では、実績重視で酒井剛徳・長友のコンビかもしれないが、イラン戦では、思い切って両方代え
 てくる可能性があるね。塩谷も米倉も対人守備の強さに加えて、元々はFWだった選手だからね、攻撃時
 には、ペナルティエリアに切れ込んでシュートを打てるくらい、その攻撃性能は高いからね。
 チーム戦術にフィットできれば、攻守において大きな戦力アップになる。

  ボランチには、遠藤が外れて柏木が選ばれた。優先順位では、まだ遠藤だと思うが、ここでアピール
 できれば、柏木にもチャンスはある。数少ないレフティというのもポイントが高い。課題は、球際での強度。
 テクニックは定評のあるところだけど、以前から軽いプレーが目立っていて、それが厳しい国際試合では
 使えないという評価になっていた。しかし最近は、Jの試合でも相当頑張ってるからね。以前の柏木では
 なくなっているのは確かで、ハリルもそこを評価したんだと思う。ライバルは、遠藤というよりも、同じタイプ
 の柴崎だろう。長谷部・山口が現在のところレギュラー候補一番手だが、ここに割って入ろうとしてるのが
 大型で守備の強い遠藤、そして軽量級テクニック系のこのふたりだ。なかなか面白い勝負だと思う(^^)

  トップ下では、ドルトムントで好調な香川、そして、怪我から復帰し、ハノーファーで孤軍奮闘している
 清武が、順当に選ばれたね。ボランチの柏木・柴崎もこのポジションはできるだけに、層は厚い。
 世界的に見ても、ここが日本の一番のストロングポイントだろう。しかし、試合に出られるのは1〜2人。。
 世界レベルの戦いで守備を考えたら、2人までが限界。それだけに競争は厳しいね。

  SHは、右に本田・南野、左に原口・宇佐美。南野は今回が初招集。本来はU23のオリンピック候補
 選手だが、新しいFIFAのルールで海外組はオリンピックのアジア最終予選に呼ぶことが出来ない可能性
 が高くなったので、それなら優先権のあるA代表で試してみようということになったのかもしれないね。
 オーストリアリーグで活躍しているらしく、試合は見てないのでなんとも言えないが、かなり期待されて
 るのは間違いないようだね。ただ位置づけ的には、今回は選ばれなかったが、同じくオリンピック候補の
 浅野(広島)と同じく、将来性込みの評価だろう。ここから結果を出せるかどうかが勝負だね。
 スタメンは、本田・原口。後半のジョーカーに宇佐美。南野は、イラン戦の後半からお試し出場かな?
  
  CFは岡崎・武藤。武藤をセンターで使うという判断をハリルが下したのは、正解だと思う。
 マインツでもワントップや2FWの一角で使われて結果も出してるし、サイドに置いとくのはもったいない。
 サイドプレーヤーの候補は他にもたくさんいるからね。ただ、今回なぜ選ばれなかったのか不明なんだ
 けど、いちばんCFとしての適性があるというか能力が高い大迫もいるからね。この3人で争う形かな?
 ワントップとしてのポスト能力やテクニックで大迫。得点能力(嗅覚)で岡崎。勢いと体の強さで武藤。
 大迫に必要なのは、点を取り切る決定力。現状はまだ、総合力は高いが「八方美人」で突出したものが
 ない。岡崎は今のコンデション(得点能力)を保てるかどうか。体の強さでもテクニックでも世界レベルで
 ない、点が取れなくなったらおしまいというのは、本人が一番分かってることだと思う。
 武藤は、世界基準での能力値・将来性ではいちばん。しかし、現状はまだまだ。これからの選手だね。
 将来的には、本田の後継者になってもらいたい選手。前線で体を張ってボールをキープできる選手だ。
 日本に一番少なくて、世界で戦う時、最も必要な、そういう選手に育ってもらいたいと思う。