3月
  3月30日(水)
 
  2018ロシアW杯アジア二次予選の最終戦シリア戦の結果は、5−0と勝利。
 グループ1位で、9月から始まる最終予選へと駒を進めた。
 結果は上々。初戦のシンガポール戦こそ手こずったものの、7勝1分け無失点は立派なものだ。
 
  ということで、他のグループリーグの結果も出たので、最終予選の顔ぶれを見ておこう。
 予想外だったのは、北朝鮮がアウェーとはいえまさかのフィリピン相手に敗戦したこと。
 その代わりといっては何だが、東アジアからは、ホームでカタールを下した中国が、逆転で進出した。
 A サウジアラビア・UAE B オーストラリア C カタール・中国 D イラン
 E 日本・シリア F タイ・イラク G 韓国 H ウズベキスタン
  
  12カ国の内訳は、中東6 東アジア3 東南アジア1 中央アジア1 オセアニア1
 予想されるFIFAランキングによるアジア最終予選のポット分けは、次の通りになる。
 (第1ポット)イラン・オーストラリア (第2ポット)韓国・日本 (第3ポット)サウジアラビア・ウズベキスタン
 (第4ポット)UAE・中国 (第5ポット)カタール・イラク (第6ポット)シリア・タイ
 抽選会は、4月12日。
 日本にとって理想的な組み合わせは、オーストラリア・サウジアラビア・UAE・カタール・タイかな。
 アウェーを考えると、10万人の大観衆のイラン、ピッチの悪いウズベキスタン、反日の中国は、
 できたら避けたいところ。 あとは基本的に中東と東南アジアには相性がいいので、どこでもいい。
 まぁどこと当たっても、昨日のようなインテンシティのある試合をすれば、大丈夫だよ(^^)

  さて、シリア戦の内容。
 フォーメーションは、いつもの4231。ほぼ予想通りの布陣で来た。
 (得点 OG 香川 本田 香川 原口)
 (前半)    (後半)
 
  岡崎
宇佐美  香川  本田
 山口  長谷部
  長友  森重  吉田  酒井高  
西川
 ⇒   
金崎
清武  香川  本田
 原口  長谷部
 長友  森重  吉田  酒井高  
西川 

  試合は、前半30分くらいまでは日本が圧倒。前からのプレスで相手を押し込み、反撃さえ許さない。
 サイドからのクロス、ショートカウンター、CKなど様々な形態で決定機を何度も作る。
 しかし、相手DFのがんばりとGKの好セーブ&最後のシュート精度が悪いため、
 オウンゴールのみの1点に留まる。
 そして、攻め疲れからプレスが弱まった時間帯に、何度かカウンターを受けるようになって、後半へ。
 
  後半も基本同じで、実力差もあって日本が押し込む形に。
 そして香川の追加点から点を重ねていくわけだが、イケイケになってしまった日本は、
 カウンターのリスク管理が甘くなり、決定的なピンチを何度も作られてしまう。
 GK西川の好セーブもあり何とか最後のところで踏ん張ったが、5−0の数字ほど圧勝ではなかった。

  しかし、そのことを差し引いても、この試合は、そのプレー強度(インテンシティ)とスピードで、
 圧倒的に相手を上回った試合だった。日本代表の歴史上でも最高クラスのパフォーマンスだったね。
 こういった試合を続けていければ、最終予選、W杯でも期待が十分持てる。
 そして、このインテンシティを生んでいる最大の要因は、「チーム内競争」。
 あの香川が、宇佐美が、危機感いっぱいに目の色を変えてプレーしていたのが、最高にうれしかったよ。

  新しく入った金崎や原口のガツガツした貪欲なプレーが、プレミアで奇跡の優勝争いをしている
 レスターの中心選手岡崎のリーグで見せている献身的なプレーの数々、
 それらがチームに活気と刺激を与えてるね。泥臭さこそ「かっこいい」。そんな雰囲気になっている。
 後は、経験。最後のところの冷静さや、総合的な戦況を読むバランス感覚。これを身に着けていけば、
 もっともっと素晴らしいチームになっていくと思う。

  採点&寸評(5点満点)太字はMOM
 GK 西川 4 守備のMOM。正確なフィードで攻撃にも貢献。現時点での正GK
 CB 吉田 3 無謀なタックルからピンチも。リスク管理に難点。もっと主張してチームをひっぱる選手に
    森重 3 正確なフィードで何度も攻撃の起点になっていたが、決定的なパスミスも
 SB 酒井高 3 攻撃センスは抜群。持ち味を出していたが、決定的なシュートを何度も外した
    長友 4 攻守に安定したプレイ。アシストになったクロスも最後まで走り切れる体力あってのもの
 MF 長谷部 4 攻守にバランスをとる中盤の要も、終盤はスタミナ切れか。後継者が急がれる
    山口 3 前半は守備に奮闘。しかし、攻撃面では見劣りがした。怪我が心配。
    原口 4 急造ボランチながら、特徴を活かしたプレーは出色だった。これから面白い存在
    香川 4 2ゴール1アシストと結果を残し、復活を印象つけた。体を張ったプレーも随所に
 FW 本田 4 体調的にいまいちの出来だったが、きっちり1ゴール1アシストを決めるところはさすが
    宇佐美 3 前半は左からゲームを作り存在感をみせたが、目に見える結果は残せなかった
    岡崎 3 オフザボールの動きはさすが。しかし、100試合目で結果を残せなかったのは残念
    清武 4 途中から左サイドに入ったが、好クロスを連発。代表には欠かせない選手になった
    金崎 3 結果こそ残せなかったが、最後までゴールを狙う貪欲さは、チームのカンフル剤に

  総括 前線がハードワーク出来てる時間帯は、すべてがうまくいく。しかし、そうできない時間帯に、
 どうやってチームとしてバランスをとっていくか。攻守にメリハリをつける必要がある。
 前線とDFラインが広がって間延びしてしまっても、守り切れるほど日本のDFは強くない。
 レベルの上がる最終予選の相手に、どう攻守のバランスを作っていくか。課題はそこだ。

  3月27日(日)
 
  Uー23日本代表の欧州遠征第一戦Uー23メキシコ代表との試合をネット観戦。
 試合結果は、日本2−1メキシコ。前回オリンピック優勝国に勝利。
 もちろんテストマッチの結果に一喜一憂すべきではないが、このUー23メキシコ代表というのは、
 Uー17W杯で優勝した時の世代であり、リオ五輪でも優勝候補に挙げてもいいチーム。
 そこに勝てたというのは、とりあえずの自信をつけることにはなったと思う。

  内容も良かった。アジア最終予選の時とは布陣も変わっていて、守備的な442からA代表と同じ
 ワントップ2シャドーにトップ下を置く4231。守備ラインも高くコンパクトに保って前線からプレス守備。
 奪ったら素早く前線にボールを繋いでのショートカウンター。当然攻守の切り替えも早い。
 それで前半は2−0とメキシコを圧倒していた。そのままA代表でも通用するような素晴らしい内容だった。

  しかし、後半はメンバーを大幅に変えて、陣形も守備的な433に変更したためか、逆に押し込まれる
 展開に。メキシコの猛反撃を誘う形になり、1点を失ってしまう。しかし、途中から最終予選時の442に
 態勢を整えて押し返し、なんとか1点差を保ったままゲームセット。という展開だった。
 前半の戦い方は満点。後半はテストのために大幅に選手を変えた(6人)し、戦術テストもあったから、
 ああなるのはある程度しかたないだろう。大勝して油断するよりは、メキシコの底力も感じ取れて、
 逆に良かったんじゃないかな?
( 前半)     (後半)

久保
南野  中島  豊川
原川  遠藤
 亀川           際 
岩波  植田
中村
 ⇒
 久保
中島       南野
 原川  井手口
 遠藤 
 亀川  奈良  植田  際 
中村
 ⇒
 久保  金森
 鎌田       関根
井手口  遠藤
 亀川           小泉 
奈良  植田
中村

  ○当確マーク    久保・南野・中島・遠藤・亀川・岩波・植田・中村
  △当落線上     原川・豊川・関根・井手口・際・小泉・奈良
  ×落選濃厚     鎌田
  MOMは遠藤  A代表スタメンクラスの活躍。体調不調だった最終予選の時とは雲泥の出来だった。
  久保は好調を維持。南野は体の切れが復活。二人とも海外組らしいポテンシャルを見せていた。
  中島はトップ下で躍動。このチームの骨格を担う選手のひとり。亀川は、左右できるSBとして重宝。
  絶対的な存在ではないが、攻守に安定感があり怪我人の多いSBでは第一候補だろう。
  岩波・植田は不動のCB。中村も能力の高さを見せた。櫛引との正GK争いが見もの。

  その他の選手は、OAの兼ね合いもあり、最後まで競争が続くだろう。
 オランダから初めて呼ばれた際について。ポジショニングや連携で危なっかしいところが多々あり、
 あまり良いパフォーマンスではなかったが、慣れないチーム(練習1日)だったので、もう少し見る必要が
 あるね。当たり負けしないフィジカルがあってスピード・攻撃力もあり、左右出来てロングスローも持ってる
 ので、上手くチーム戦術に溶け込むことができたら、面白い戦力になると思う。
 唯一がっかりだったのは、鎌田。運動量も守備への献身性もなく、全員が攻撃守備に動き回らなければ
 ならない代表チームにおいて、百害あって一利なし。もう少し修業が必要だろう。

  次戦は、スポルティング・リスボンとの練習試合。
 これはテレビ放送がないので、見ることはできないが、いい経験を積んで帰ってほしいね。
 そして4月のツーロン国際大会。これが、最後の選考レースの舞台になるだろう。
 OA選考も含めて、どんな選手が選ばれるのか、楽しみだね(^^)

  3月26日(土)
 
  アフガン戦の評価と感想。
 この試合のタスクは、先日も書いたように4つあった。
 @ 勝利して二次予選通過を決めること
 A 無失点で終えること
 B 新たな布陣を試し、選手の連携や適性ポジを見定めること
 C ハーフナーをトップに置いた時の攻め方を構築、確認しておくこと

  @とAは、結果としてクリアしたので問題なし。BとCを見てみよう。
 B新たな布陣は、日本代表としては相当珍しい442の中盤ダイヤモンド型だった。
 これは、DFライン4枚は変わらないが、その上に守備的MFのアンカーを配し、
 その上に攻撃的なMFのボランチを2枚。FWは2トップにして、その下にトップ下を置くかたち。
 さらに言うなら、両SBもウィング気味に高い位置で張っていて、いつでも攻撃参加できる配置だった。
 
  Uー23が最終予選でとっていたような普通のフラットな442というのは、守備的なフォームだけど、
 今回の442というのは、相当に攻撃的な布陣。引きこもった格下用の特殊な布陣といっていい。
 つまり、これから最終予選で当たる相手とかにそのまま通用する布陣ではない。
 しかし、この試合の勝利以外にその有効性がなかったかというと、それは違う。
 例えば、先制されて引きこもられ、後半途中まで来てしまった場合など、
 少々守備を疎かにしても点を取りに行きたい時などには有効だからだ。
 日本代表に、ひとつのオプションが増えたのは、確かな成果だと思う。
 
  そして、そこに起用された個々の選手の連携やその適性についてだが、
 まず2トップの金崎・岡崎のコンビは、素晴らしかったね。元々岡崎は2トップで最も活きる選手。
 金崎は強度があってポストプレーも上手く、ワントップでも十分できる選手だが、
 その周囲にスペースを突くのが上手い岡崎がいることによって、いい補完関係ができていた。
 さらに、その下に位置した清武が、いい距離感でふたりとからみ、抜群の働きをしていたね。
 この三角形というのは、相当強力な武器になっていたよ。

  一方もうひとつの三角形だった中盤だが、アンカーの長谷部はさすがな働き。ポジショニングがよく、
 カウンターの危険をその芽のうちに摘み取って効いていたね。また攻撃の起点になる効果的な縦パスも、
 随所で披露していて、ベテランの味を存分に活かしていた。これも適材適所な配置といってよい。
 右ボランチに初めて配された原口だが、慣れないポジにもかかわらず、地味にいい仕事をしていた。
 ワタシ的には、もっとも評価を上げた選手だね。ドイツに行って相当成長した選手だ。
 左に配された柏木だが、彼だけがいまいちの動きだったね。もちろん悪くはなかったが。
 どちらかというと後ろのスペースがある場所で自在にタクトを振るピルロ的な選手だから、
 前目のポジで今日のようなスペースがない場所では、特徴が活きないというか戸惑いがあったね。

  Cハーフナーの高さを活かした攻撃ができていたか。
 これは、最後の5点目で実現していたね。サイドからハーフナーの頭を狙った清武のクロスを、
 ハーフナーが相手DFに競り勝って金崎に落とし、それを金崎が体ごと押し込んだ得点。
 これは、今日のような引きこもった相手にも、後半負けてる時のパワープレイにも使える戦法。
 優秀なクロッサーは右の清武以外にも、左の本田・柏木といるからね。有効だよ。
 日本代表に、新たな武器が手に入った瞬間だ。

  さらにもうひとつ。今日の試合には左右の優秀なCK・FKキッカーがいたこと。
 右の清武左の柏木。セットプレーはこれから日本の大きな武器になるよ。
         
( 前半)    (後半)

金崎  岡崎
清武
 柏木      原口
長谷部
 長友        酒井宏 
森重  吉田
東口
 ⇒
 金崎→(小林)  岡崎→(ハーフナー)
清武→(香川)
 柏木→(清武)      原口 
長谷部
 長友        酒井宏 
森重  吉田
東口

  選手採点&寸評(5点満点)MOMは太字
  GK 東口 3 守備機会はほとんどなかったが、ミスなく安定したプレー
  CB 吉田 4 危ないシーンはなく、CKから得点も決めた
     森重 4 正確なフィードで攻撃の起点になっていた。守備も安定
  SB 酒井 3 クロスの精度・ビルドアップはいまいちだが、PAまで侵入してオウンゴールを誘った
     長友 4 ビルドアップに参加して左からの攻撃を有効にしていた。ただシュートは不正確
  MF 長谷部 4 バランサーとして前がかりなチームを落ち着けていた。アンカーとしても優秀
     柏木 3 新しいフォメで攻撃面の良さをいまいち発揮できず。要経過観察
     原口 4 攻守にオールマイティな存在感。プレー強度があり、これから先も有用な選手
     清武 5 1G2A1起点、ほぼすべての得点に絡んでトップ下として躍動。完全に香川を抜いた。
     香川 2 途中投入も存在感なし。2回のゴールチャンスもふいにした。
  FW 金崎 4 チーム最多の10本のシュート。FWらしいアグレッシブな姿勢でチームを引っ張った
     岡崎 4 2トップで躍動。先制点となったゴールはワールドクラス。プレミア首位FWの貫禄か
     ハーフナー 4 高さを活かしたアシストで存在感を発揮。さらに強さを増せば優秀なポスト役に
     小林 − 短い時間で採点不可。ただいい動きはしていた。長い時間で見てみたい。

  正直、この相手試合では、選手の評価はあまり意味がない。
 しかし、新しい布陣でその適性やポテンシャルを伺うことはできたと思う。
 最終予選でも当たる可能性がある、次のシリア戦こそが本番。本当の力が試されるだろう。
 (予想布陣)
 
岡崎
原口  香川  本田
 山口  長谷部
 長友  槙野  吉田  酒井高  
西川
 
  前回アウェーのシリア戦の時の布陣だが、これが基本になると予想。
 香川は、これがトップ下の最終試験になるかな?だめなら後半から清武。
 さて、どんな戦いを見せてくれるか、楽しみだね♪

  3月25日(金)
 
  ロシアW杯アジア二次予選の結果。
 Eグループの日本代表は、ホームでアフガニスタンを5−0と破り、グループ1位を堅持。
 勝ち点を19に伸ばし、事実上の最終予選進出を決めた。
 29日の最終シリア戦は、グループ1位を決める戦いとなる。
 
  各グループの1位2位の状況は次の通り。
 最終予選には、各グループ1位+グループ2位のうち上位4か国、計12カ国が進出。
 (既に決定した国は太字で表示&カッコ内は勝ち点)
  グループA サウジアラビア(19)・UAE(16)
  グループB オーストラリア(18)・ヨルダン(16)
  グループC カタール(21)・中国(14)
  グループD イラン(17)・オマーン(14)
  グループE 日本(19)・シリア(18)
  グループF タイ(14)・イラク(9)
  グループG 韓国(21)・クウェート(10)
  グループH ウズベキスタン(18)・北朝鮮(16)

  2位の上位4か国の決定方法は、グループFでインドネシアが失格処分になったため、
 他の組は最下位との対戦を除外して勝ち点等を計算することになっている
 現在の順位はこう。
 シリア(グループE) 12 得失点差+8 最終A日本
 UAE(グループA) 10 得失点差+12 最終Hサウジ
 ヨルダン(グループB) 10 得失点差+6 最終A豪州
 北朝鮮(グループH) 10 得失点差+3 最終Aフィリピン
   -----------------------------------------------------------------
 イラク(グループF) 9 得失点差+6  最終Hベトナム
 中国(グループC) 8 得失点差+6 最終Hカタール
 オマーン(グループD) 8 得失点差+2 Aイラン
 クウェート(グループG) 7 得失点差+6 A韓国

  ヨルダンは負け、イラクが勝って、逆転するとして、最終予選進出12か国は、次の通りになると予想。
 サウジアラビア・UAE・豪州・カタール・イラン・日本・シリア・タイ・イラク・韓国・ウズベキスタン・北朝鮮
 これが6ヵ国づつ2グループに分かれ、H&Aでリーグ戦を戦うことになる。
 W杯のアジア枠は、4+1。各グループ上位2ヵ国が自動的に決定。
 3位チームはプレーオフで戦い、勝者が大陸間プレーオフに。相手は北中米予選の5位チーム。
 
  アジア最終予選の組み分けは、4月12日に抽選会があって決定。
 ポッド分けは、最新のFIFAランキングによって決定。
 ちなみに3月はこうなっているが、4月7日に発表される最新ランクは変動する可能性大。
 よって、イラン・韓国・オーストラリアといったW杯出場常連の2ヵ国以上と同組になる可能性があり、
 相当厳しい戦いになることは、間違いないね。
AFC順位 FIFA順位 名前
44  イラン
56  日本
57  韓国
60  サウジアラビア
64  UAE
67  オーストラリア
74  ウズベキスタン
80  カタール
10 91  イラク
11 94  北朝鮮
17 118  タイ
18 123  シリア

  アフガニスタン戦の詳しい感想は、明日。
 
  3月18日(金)
 
  ホームで行われるロシアW杯アジア二次予選のラスト2試合。
 それに向かって代表選手24名が発表になった。
 3月24日(木) アフガニスタン
 3月29日(火) シリア

  GK 東口順昭(G大阪) 西川周作(浦和) 林彰洋(鳥栖)
     川島永嗣(ダンディー・ユナイテッド)
  DF 酒井宏樹(ハノーファ) 酒井高徳(ハンブルガーSV) 長友佑都(インテル) 藤春廣輝(G大阪)
     吉田麻也(サウサンプトン) 槙野智章(浦和) 森重真人(FC東京) 昌子源(鹿島)
  MF 長谷部誠(フランクフルト) 山口蛍(ハノーファー) 柏木陽介(浦和)
     原口元気(ヘルタ) 香川真司(ドルトムント) 清武弘嗣(ハノーファー)
  FW 本田圭佑(ミラン) 小林悠(川崎F) 宇佐美貴史(G大阪)
     岡崎慎司(レスター) 金崎夢生(鹿島) ハーフナー・マイク(ADOデンハーグ)

  ベンチに入れるのは23名だから、GKの内一人が抜けるものと思われる。
 たぶん川島は現在のコンデションを見るために呼ばれたんだろうと推察
 それ以外の3人は、六反が怪我だから、順当な3人だと思う。1戦目東口、二戦目西川か。

  DFも予想通り。CBの昌子だけは、FC東京の丸山とどちらかだと思っていたが、今回は競り勝った。
 MFも順当な選出。期待されていた鹿島の柴崎はリーグ戦の出来もいまいちで、柏木より下の評価。
 原口は、本来は左SH(FW)の選手だが、今回はトップ下を試したいとの意味だろう。

  FWは、ハーフナーと小林がアギーレJAPAN以来の復帰。
 小林は今まで招集されるたびに怪我で参加できずにいたが、ワタシが見るにJリーグでは屈指のFW。
 ハーフナーは、オランダで13点取って活躍してるし、高さというオプションをもたらす選手。
 他のメンバーも順当だろう。文句なしの23名だと思う。

  後ここに入っていない選手では、SB・CBができる塩谷、左SBの大田・内田(怪我)、CB丸山、植田、
 ボランチの米本、柴崎、遠藤、FWの武藤(怪我)、乾、永井、南野、浅野などが有力。
 リオ世代の選手は欧州遠征と被るので、今回は招集なしということだろう。

  欧州組の一部(本田・香川・吉田・ハーフナー・川島)は火曜に日本到着ということで、
 一戦目には使われないかも、ということで予想すると、(太字が海外組)
 アフガニスタン戦  シリア戦
 
金崎
 宇佐美  清武  小林 
  柏木  山口
 藤春 槙野 昌子 酒井高  
東口

岡崎
原口  香川  本田
柏木  長谷部
  長友 森重 吉田 酒井宏 
西川 

 アフガニスタン戦は、
  怪我上がりの清武は無理使いせず、途中から原口と交代。原口のトップ下適性をチェック。
 ボランチの右は、長谷部より若く回復力の高いだろう&清武と同チームの山口。
 CBは、アフガニスタン相手ということで押し込まれる可能性は低いので、若手の昌子を起用。
 シリア戦は、これが実質のレギュラー組=現在のベストメンバーになるかな?
 でも、この2戦の出来次第では、レギュラーが入れ替わる可能性は、十分にある。

  今回のテーマは、
 @ 連勝して二次予選トップを決めること
 A 無失点で終えること
 B 新たな布陣を試し、選手の連携や適性ポジを見定めること
 C ハーフナーをトップに置いた時の攻め方を構築、確認しておくこと
 こんなところかな?
 本番は、9月から始まる最終予選。それに向かって良い収穫が得られることを祈っているよ♪

  3月15日(火)
 
  リオ五輪Uー23日本代表の欧州(ポルトガル)遠征のメンバーが発表になった。
 欧州遠征の日程は、3月26日 vsUー23メキシコ代表 28日 vsスポルティング・リスボン
 メキシコ戦は、テレビ東京が0:30から生中継してくれるらしい。でも、こっちで見られるかな?

  <遠征メンバー22名>
 ▽GK 杉本大地(徳島) 牲川歩見(鳥栖) 中村航輔(柏)
 ▽DF 山中亮輔(柏) 亀川諒史(福岡) 奈良竜樹(川崎F) 岩波拓也(神戸)
     ファン・ウェルメスケルケン・際(ドルトレヒト)  植田直通(鹿島) 中谷進之介(柏)
 ▽MF 大島僚太(川崎F) 遠藤航(浦和) 原川力(川崎F) 中島翔哉(FC東京) 豊川雄太(岡山)
     南野拓実(ザルツブルク) 関根貴大(浦和) 鎌田大地(鳥栖) 井手口陽介(G大阪)
 ▽FW 久保裕也(ヤングボーイズ) 金森健志(福岡) 浅野拓磨(広島)

  最終予選に呼ばれていて、今回参加していないのは、7名
 GK櫛引 SB室屋(負傷)・松原(負傷) MF矢島・三竿 FW鈴木(負傷)・オナイウ
 新しく入ってきた選手では、オランダ人ハーフで左右できるSBのファン・際。
 柏のCB中谷とGKの中村、浦和のウイング関根、鳥栖のトップ下鎌田、福岡のFW金森。
 いづれもチームでレギュラーポジションをとっている有望選手。
 見たことがないのは、オランダ二部でやっているというファン・際。注目だね。
  
  発表会見を見ていたら、システム変更も考えてるようだから、こういう組み合わせもありかな?
    (4231)トップ下を置くA代表と同じシステム
        
        久保
   南野  鎌田  関根
     大島  遠藤
  山中 植田 岩波 亀川
        中村
         
  (442)最終予選と同じシステム
       久保 金森
   中島        南野
      原川 遠藤
  山中  植田 岩波  亀川
         中村

  (343)広島や浦和がやってるシステム
         浅野
    南野       関根
  山中  大島 遠藤   亀川
     植田 岩波 奈良
         中村
  
  最終的には、OAを含めた18名に絞られるから、相当厳しい競争になるね。
 その第一歩が、この欧州遠征から始まるということだ。
 もちろん、今回呼ばれていない選手も可能性は十二分にあるわけだから、頑張って欲しいね。
 今のところA代表への可能性を期待できるワタシのベスト11は、こんな感じ(怪我人含む)。   
         浅野
   南野   鎌田   関根
     井手口  遠藤
  室屋  植田 岩波  松原
         櫛引

  
  3月10日(木)
 
  リオ五輪サッカー女子アジア最終予選が終了。
 日本は、出場を逃してしまったが、最終戦は素晴らしい内容で北朝鮮を1−0と下し、
 栄光に彩られた佐々木なでしこジャパンの最後の花道を、見事に飾って見せた。
 本当に「お疲れ様でした」「ありがとう」と言いたいね。

 最終的な大会成績は以下の通り。
順位 チーム 勝点
1 オーストラリア 13 5 4 1 0 17 3 14
2 中国 11 5 3 2 0 7 3 4
3 日本 7 5 2 1 2 10 7 3
4 韓国 5 5 1 2 2 6 5 1
5 北朝鮮 5 5 1 2 2 4 5 -1
6 ベトナム 0 5 0 0 5 1 22 -21

  ベトナムは、上位5か国との力の差はまだ大きく、リーグ戦の草刈り場のようになってしまった。
 特にフィジカルの差をなんとかしないと、これからも東南アジア系の国は厳しいだろうね。
 北朝鮮は、平均年齢20歳の若いチームで、完全に世代交代のためのチームだったので、この順位は
 仕方ないだろう。でもこれから経験を積んでいけば、もともとフィジカルは強い国なので、侮れなくなる。
 韓国は、エースのチ・ソヨンの不調が大きかった。たぶんもうピークは過ぎてしまったのだろう。
 粘りを身上とする日本と同タイプのチームなので、これからも切磋琢磨していくだろうライバル国。
 元強豪国だった中国は、完全に復活した。元々欧米に負けないフィジカルを持っていたが、
 フランス人監督のもと戦術的にも洗練されてきて、世界レベルのチームになってきた。
 先のカナダW杯の準々決勝でアメリカに0−1と善戦したのも、フロックではなかったね。
 オーストラリアも同様で、この2チームが、これからアジアを引っ張っていく2強になるだろう。
 
  日本が目指すべき方向は明らか。要するに豪州・中国といった大型チームに負けないチーム。
 男子と同じく、フィジカルでも遜色なく戦える選手を育成・選抜していくこと。
 その上で、テクニックや組織力を活かした一体感のあるチーム作りをしていくこと。
 時間をかけても、そういう方向に勇気をもって舵を取ることが重要だ。
 2019年のフランスW杯は、アジア参加国枠は5。2020年東京五輪は予選なし。
 つまり、この4年間はほぼ無競争で強化できるわけだからね。この時間を有効に使ってもらいたいよ。
 
  もちろんワタシも、サッカー好きとして、長い目で見守っていくつもりだ(^^)
 まずは、今年9月にヨルダンで開催されるUー17女子W杯。
 続いて、11月にパプアニューギニアで開催されるU−20女子W杯。
 既にそれぞれ出場を決めている「リトルなでしこ」「ヤングなでしこ」の戦いに、ぜひ注目したいね♪

  3月 8日(火)
 
  リオ五輪サッカー女子アジア最終予選の4試合目、ベトナム戦は6−1と大勝。
 既に、同日夕方の試合で中国が韓国に勝っていたため、日本の予選通過の可能性は0になっていて、
 完全に「消化試合」ではあったが、大会「初勝利」を上げることができた。

  相手のベトナムは、ここまで勝ち点0の最弱チームで、この大会唯一日本がフィジカルで勝ることの
 できているチーム。この試合の内容と結果は、当然予想されていたことで、今更なんともだけどね。
  (ベトナム戦スタメン)
       高瀬 岩淵
   大野        川澄
      川村  中島
 有吉  田中 岩清水  上尾野辺
        山下

  前半途中で、SBの有吉と上尾野辺をチェンジ。
 後半、高瀬→大儀見、岩淵→横山。終盤に、中島→宮間とチェンジ。
 (得点者) 岩淵・大野・川澄・中島・横山・大儀見
  
  今後のなでしこだが、佐々木監督は、退任が決定。
 宮間・大野・福元・近賀あたりの30代の選手は代表引退を決意してるらしい。
 いきなり20代前半の選手とごっそり入れ替えることもできないから、20代後半の選手は残るだろう。
 とりあえずの次の目標は、2019年のフランスW杯。そして最終目標は2020年の東京五輪になる。
 そこへ向かって、どんなコンセプトでチーム作りをしていくかが重要になるね。

  ポイントは、世界のサッカーのアスリート化の波に乗り遅れないこと。
 勝ることはできなくても、最低限競り合えるぐらいのフィジカル能力、アスリート能力を持った選手を、
 強化の中心に据えることだ。いくら上手くても、小手先の技術だけでは、もう世界では通用しない。
 もちろん小柄でもスピードや技術のある選手は必要だが、それは前目のポジションで数人に留めるべき。
 横山・岩淵も、競争の中で勝ち抜かないと選ばれないだろう。

  世界基準のフィジカルを備えていて、今のチームで残りそうな使えそうな選手は、
 せいぜい(GK)山下・山根(CB)熊谷(ボランチ)川村・宇津木(FW)大儀見くらいかな。
 運動量のあるSB有吉(28)やユーティリティの上尾野辺(30)は、今がピークで4年後は計算できない。
 いい若手がいれば、早めにチェンジして育てた方がいいだろう。
 まだ若く中盤もサイドもできる中島は、とりあえず残れるかもだが、前線やサイドは若手の突き上げが
 もっとも予想される厳しいポジション。確約されるような選手ではない。
 とりあえず、センターラインに強い選手を置いて(山下ー熊谷ー宇津木ー大儀見)、
 その周りに有望な若手を配置。徐々に新陳代謝を図っていけばいいだろう。
 
  まずは、栄光に彩られたなでしこの、花道を飾るような、素晴らしい試合を
 北朝鮮戦に期待したいね(^^)

  3月 5日(土)
 
  リオ五輪サッカー女子アジア最終予選の3試合目、崖っぷちに立たされた中国戦は、1−2の敗戦。
 3試合で勝ち点1に留まり、以下のような順位表になった。
 確率的にはまだ5%くらいの可能性は残されているが、韓国がベトナムに負けなければならず、
 事実上の終戦=予選敗退が決まったと言っていいだろう。
順位 チーム 勝点
1 オーストラリア 9 3 3 0 0 14 1 13
2 中国 7 3 2 1 0 5 2 3
3 北朝鮮 5 3 1 2 0 3 2 1
4 韓国 2 3 0 2 1 2 4 -2
5 日本 1 3 0 1 2 3 6 -3
6 ベトナム 0 3 0 0 3 0 12 -12

  アジアの出場権争いは、オーストラリアがほぼ決定。もう一枠を中朝韓が争う形かな。
 北朝鮮の試合は見てないけど、ベトナムに苦戦してるあたり、戦前の予想よりも弱いのかもしれない。
 世界基準のフィジカルがある中国が、オリンピックに最も近いのかな?と思う。
 世界の女子サッカーの潮流(レベルアップ)をみると、豪州・中国がアジア代表にはふさわしいだろう。

      横山 大儀見
   宮間        中島
      川村  阪口
 鮫島  熊谷 田中  近賀
        福元
  
  現状考えられるベストに近いメンバー&ポジションだったと思う。
 最初このスタメンを聞いたとき、これで負けたら仕方ないなと思った。
 ワタシなら、横山→大野 中島→川澄、田中→岩清水 だけどね。
 これまでベテランに頼ってきたんだから、どうせ頼るなら最後まで頼ればいいんだ。
 そしてバテテ使えなくなった選手から変えていく。ベテランと心中作戦だよ(笑)

  結果的には、力負けだったね。実力通りの結果。かつての優勝メンバーの実力は低下し、
 モチベーションにもばらつきがあり、球際のしつこさや連携もかつての輝きはなかった。
 大会前には、なんとかリオ五輪まではこのメンバーで行けるだろうと思っていたが、
 実際は、カナダW杯で既に燃え尽きていたんだろうね。
 ぎりぎりの戦いでなんとか決勝まで行ったけど、あそこが限界だったんだろう。
 これからは、監督も変わるだろうし、メンバーも一新されるだろう。一から出直しだ。
 Uー20・23代表の高倉監督の下、ニューなでしこを楽しみに応援していくよ(^^)
 
  今回は、旧なでしこに敬意を表して採点はしない。
 今まで楽しませてくれて、ありがとう。感謝の言葉で締めくくりたい。

  3月 3日(木)
 
  リオ五輪サッカー女子アジア最終予選の2試合目、韓国戦は、1−1のドロー。
 その結果を受けた順位表は以下の通り。 
順位 チーム 勝点
1 オーストラリア 6 2 2 0 0 12 1 11
2 中国 4 2 1 1 0 3 1 2
3 北朝鮮 2 2 0 2 0 2 2 0
3 韓国 2 2 0 2 0 2 2 0
5 日本 1 2 0 1 1 2 4 -2
6 ベトナム 0 2 0 0 2 0 11 -11

 北朝鮮ー中国が引き分けてくれたおかげで、2位以内の可能性はかろうじて残ったが、
 他国の結果次第では、日本が残り全勝しても追いつけないという他力本願になった。
 まさに首の皮1枚といった状況。
 突破確率は、大会前の50−70から30−50へ。そして10−30と落ちた。次負けたらもちろん0。

 しかし、30%とはいえ可能性はまだある。
 次中国に勝てば、オーストラリア○ー韓国● 北朝鮮○ーベトナム● となる確率は高く、
 @オーストラリア9 A北朝鮮5 B日本4 B中国4 D韓国2 Eベトナム 0
 すると、
 4戦目(日本○ーベトナム●)は、オーストラリア●ー北朝鮮○ 中国○ー韓国●  となったとしても
 @オーストラリア9 A北朝鮮8 B日本7 B中国7 D韓国2 Eベトナム0 となり、
 最終戦、北朝鮮に勝ちさえすれば、
 オーストラリアー中国の結果にかかわらず、逆転で2位以内に滑り込めるのだ!
 とにかく次の中国戦に勝たないと、何も始まらない。激!

  (韓国戦のメンバー)
        大儀見
      宮間
   横山        川澄
      川村  上尾野辺
 有吉  熊谷 田中  近賀
        福元

  コンデションを考えれば、これがベストなメンバー&ポジションだったんだと思う。
 ボランチに川村を入れて守備の強度を上げ、宮間を1.5列目に上げて、攻撃に専念させるプラン。
 GKは、ベテランの福元の起用。まぁできることはやったように思える。
 しかし、前半の勢いのある時に点を決めきれなかったことが、最後に響いた。
 そして、致命的な失敗は、岩淵投入と同時に上尾野辺を下げ、宮間をボランチに下げたこと。
 これが最後の失点の起点になっていた。何度同じ失敗をすれば分かるのか。
 少なくとも、1点リードしたところで、宮間を下げ守備固めをすべきだった。

  ワタシだったら、スタミナ切れで動けなくなっていた横山に代えて岩淵だ。
 そして、宮間は守備の穴になりにくいサイドに移す。
 そして、リードしたところで守備固めに運動量のある中島。これで逃げ切れてたはず。
 宮間にこだわった佐々木采配が、勝てなかった最大要因だね。
     大儀見 岩淵
  宮間→中島     川澄

  選手採点&寸評
 GK 福元 3 ベテランらしい守備統率とPKストップも、無謀な飛び出し&ファンブルで帳消し。
 CB 熊谷 4 失点に責任なし。相手FWに仕事をさせずよくやっていた。
    田中 3 ミスらしいミスはなかった。ポリバレントな選手として及第点の出来。
 SB 近賀 3 前半は運動量もあり、さすがな動きも見せたが、終盤はガス欠。
    有吉 3 右サイドの時よりも攻撃時に精彩なく、ミスパスも多かった。守備はまずまず。
 MF 川村 4 守備で奮闘。何度かあったゴールチャンスを決めていれば、MOMだった。
    上尾野辺 3 守備では阪口の代役として無難な出来。が、攻撃面ではほとんど貢献なし。
 SH 川澄 3 アシストとなったクロスは良かったが、それだけ。スピードもキレも全盛時よりも劣化。
    横山 3 前半はサイドからキレのあるドリブルでチャンスを作った。しかし、スタミナがない。
    中島 3 運動量があって攻守に貢献できるタイプだが、プレー精度はいまいち。
 OMF 宮間 2 フリーキックもパスも精彩なし。攻撃に絡めず、守備では穴。最大の戦犯。
 FW 大儀見 2 つぶれ役にならず裏抜けのきれいなプレーばかりしたがる。かつての迫力はなし。
    岩淵 3 ラッキーな得点だったが、運は持ってる。ポスト役がいれば活きるタイプ。
 
  試合結果の1−1は、展開からしたら妥当な結果。PKを決められて負けていてもおかしくなかった。
 勝てなかった最大の原因は、前半に点を入れられなかったこと。FWの決定力のなさに尽きる。
 中国戦は、とにかく点を取らないとだめ。引き分けでは、今度こそ終了だからね。
        高瀬 岩淵
    中島        大野
       川村  阪口
  鮫島            上尾野辺
       熊谷  岩清水
          山下

  中1日が続くので、これがベターな選択かな? 最後まであきらめないで戦って欲しいね。

  3月 1日(火)
 
  リオ五輪女子サッカーのアジア最終予選が日本で開幕。
 NHKが地上波のゴールデンタイムで放送するなど、ある意味男子以上の注目を集めながら、
 大事な初戦のオーストラリア戦に1−3と完敗。早くもリオ五輪出場に黄色信号が点滅した。

  昔から、「負けに不思議な負けなし」という言葉があるが、ある意味当然の帰結だったように思う。
 大会前から心配していた点がすべて出ていた。
 まず、なでしこを取り巻く環境、世界の女子サッカーのレベルが格段に上がっていること。
 つまり、2011ドイツW杯頃にもっていた優位性が無くなっているということ。
 それまでは大柄な選手がロングボールを蹴りあうような大雑把な古いサッカーが主流だったところへ、
 小柄ななでしこが近代的なパスサッカーと運動量で革命をもたらした。その功績は大きい。
 しかし、そこから世界の女子サッカーは飛躍的に男子サッカーに近づいていく。
 つまり、大きな選手が普通にボールをつないで攻守に連動する戦術的なサッカーをするようになった。
 足元の技術もそこそこある大柄でパワーもスピードもあるフィジカルに優れた選手が、普通にサッカーを
 するようになったわけだ。そうなると、フィジカルの差がそのままサッカーの質に繋がっていく。
 その「サッカーのアスリート化」が進んでいる中で、日本人選手のフィジカル能力はあまりに低く、
 どんどん世界から引き離されている、というのは、ロンドン五輪の頃から分かっていたこと。
 しかし、センターラインに世界に通用するフィジカル能力を持った選手を配置してカバーし、組織力で
 粘り強く勝ち抜いていったのが、ロンドンでありカナダW杯だった。

  そして、今回の敗戦の直接的な原因もそこにある。
 宇津木の離脱と宮間のボランチ起用。宮間をどうしてもボランチで使うなら相方には守備で壁になれる
 川村を起用すべきだった。前半で変えた大野→横山も失敗といえば失敗だが、これは結果論。
 GKとして総合力の高い山下(なでしこリーグベスト11&優勝チーム正GK)でなく、
 ハイボールを警戒して長身の山根を起用したのも、(理由は後で述べる)まぁ分からないでもないが、
 これだけはどうしても納得できない。今まで何を学んできたのか。何も教訓にしていないよ。 
 
       大儀見  大野
    中島         川澄
        宮間  阪口
  鮫島  熊谷  岩清水  有吉
          山根
 
  ゲスト席に座っていた澤が、「なでしこのサッカーができていなかった」と言っていたが、
 なぜできなかったのか。その理由はこうだ。
 まず陣形をコンパクトに保ち、選手間の距離を短くし、守備ではお互いがカバーしあう。
 それは個の能力で劣る日本選手が数的有利を作り、囲い込んでボールを奪うため。
 そして、そこからショートパスをつないで相手を崩し、アタッキングゾーンにも人数をかけて攻め込む。
 これも、決定力の低い日本人選手の欠点を補うため。つまり、コンパクトに戦うことが日本の生命線。

  しかし、それをやるためには、ディフェンスラインを高く保つことが必要になってくる。
 DFラインを高く保つための要件は3つ。1)正確なロングボールをDFの背後に蹴らせないための
 FWからの積極的なプレス(フォアチェック) 2)押し上げたDFラインの後ろに広がる広いスペースを
 カバーできる判断力とスピードのあるGKの存在 そして最も重要なのは3)最後の壁であるDFラインの
 前で、相手の攻撃を跳ね返す能力を持ったボランチの存在
 これがなければ、DFラインなんて怖くて上げられない。日本には2)と3)がなく、1)だけがあった。
 その結果どうなったかというと、陣形がコンパクトになるどころか、間延びもいいところ。
 中盤で自由にボールを回されて、最後はいいクロスを上げられて、万事休す。
 
  審判に当たって失った2点目とか、強風でフィジカルの差が顕著になったという不確定要素はあったが、
 負けるべくして負けた試合だったと思う。
 最後まで運動量が落ちなかったオーストラリア、最後は足が止まりかけていた日本。
 試合の趨勢は、これだけ見ても明らかだった。実力通りの結果だろう。

  しかし、まだ敗退が決まったわけではない。苦しくなったのは明らかだが、挽回の余地はある。
 まず、宮間をボランチから外すこと。使うなら川村とセットで使う。そして、GKは山下。
 彼女の身体能力は引退した海堀レベル。判断力などメンタルでは上。つまり上位互換な選手。
 足りないのは世界戦での経験値だけ。これからは、彼女を正GKとして育てるべき。
 長身GKの山根も貴重だが、まだガチンコ勝負で頼れるようなGKではない。すべてに未熟。

  あとは、メンタル面。もっと泥臭く戦わないと。プレーがきれいすぎる。特に大儀見。
 彼女には、もっとポストプレーで体を張ってもらいたいね。10番をつけたからといって勘違いしてもらって
 は困る。ゴールを決めてヒロインになるよりも、体を張って味方を活かすプレーをする。
 それこそが、澤から受け継ぐべき10番のDNAじゃないのか?その点では、小柄ながら体を張ってキープ
 できていた横山の方が、よっぽど仕事をしていたよ。

  明日の韓国戦は、引き分けでもダメ。絶対勝たなくてはいけない試合になった。
 そこでどんな試合ができるかが、この大会の成否を決めるだろう。
 ホームで五輪出場を逃すなんて、絶対に許されないこと。もしそうなったら、再び「冬の時代」の到来だ。
 せっかく澤など先代たちが築き上げてきた「なでしこサッカー」も、0からの出発だよ。
 「単なるブームではなく文化にしたい」といっても、そのブームすら終わってしまいかねない危機だ。
 
  韓国戦の布陣は正直不明。
 中1日だから、個々のコンデションがどうなってるのか分からないからね。
 DFラインは、昨日のがベストだから多分変えないだろうけど、変えるなら鮫島→上尾野辺・有吉→近賀。
 GKは、山下にしたいが、危機的状況なので、あえてベテランの福元もありだろう。
 中盤から前は、フルで出た選手はスタメンは無理かもしれないことを前提に、
 ボランチは、川村・田中。SHは横山・岩淵。FWは高瀬・大野か?
 布陣自体も、変えてくる可能性がある。442からワントップの433もしくは4231。

  韓国は、スタート3試合の対戦相手の中では、もっともやりやすい相手。
 少なくとも、監督が間違えなければ、十分勝てる試合だが、落としたら、それこそ本当におしまい。
 試合展開は、フィジカル的には互角だから、運動量の勝負になるだろう。走り負けた方が負ける。
 そういう意味でも、できるだけフレッシュな選手で勝負すべきだろうね。
 残りのNHK中継を、寂しい「消化試合」にしないためにも、ぜひとも頑張って欲しい(祈)